電気の基礎理論3電気の基礎理論

第一種電工 電気の基礎理論 問3:電気の基礎理論

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

図のように,巻数n のコイルに周波数f の 交流電圧V を加え,電流I を流す場合に, 電流I に関する説明として,誤っているものは。 巻数n 鉄心 電圧 V 電流 I 周波数 f

  • 巻数n を増加すると,電流I は減少する。
  • コイルに鉄心を入れると,電流I は減少する。
  • 周波数f を高くすると,電流I は増加する。正答
  • 電圧V を上げると,電流I は増加する。
正答:周波数f を高くすると,電流I は増加する。

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コイル(インダクタンス)に交流電圧を加えたとき、電流Iを変化させる要素は「巻数n・鉄心・周波数f・電圧V」の4つ。コイルのリアクタンスXL=2πf×(n²×透磁率×形状係数)。問われているのは「誤っているもの」。正しい記述はア(n増加→XL増加→I減少)、イ(鉄心を入れると透磁率増→L増→XL増→I減少)、エ(V上昇→I=V/XL増加)。ウ「周波数fを高くすると電流Iは増加する」は誤り。XL=2πfLなのでf上昇→XL増加→I減少。よって正答はウ。

標準試験対策の基準レベル

鉄心入りコイルの電流変化に関する誤り選択肢を選ぶ問題。インダクタンスLのリアクタンスXL=2πfL、電流I=V/XL=V/(2πfL)の関係から各選択肢を検証する。

ア:巻数nを増加 → インダクタンスL∝n²なのでL増 → XL増 → I減少 → 正しい

イ:コイルに鉄心を入れる → 透磁率μが増加 → L増 → XL増 → I減少 → 正しい

ウ:周波数fを高くすると電流Iは増加する → XL=2πfLなのでf増→XL増→I=V/XL減少 → 誤り(正答ウ)

エ:電圧Vを上げると電流Iは増加する → I=V/XLよりV増→I増 → 正しい

周波数と電流は反比例の関係。商用電源50Hzより60Hzの地域では同じコイルでも電流がわずかに少なくなる。変圧器を50Hz仕様で60Hz地域に使うと励磁電流が減少して問題は少ないが、逆(60Hz仕様を50Hzで使う)は磁束飽和・発熱の原因になる。

上級誤答論破・根拠規定・実務応用まで深掘り

鉄心入りコイルの電流特性は、変圧器・リアクトル・電動機の励磁設計の核となる論点。「誤っているもの=ウ(周波数を高くすると電流増加)」が正答だが、その背景を深く理解することが第一種電気工事士の実務力に直結する。

【インダクタンスLの構成要素】

L = μ × (n² × S / l)

μ:透磁率(鉄心を入れると空気の数百〜数千倍)

n:巻数、S:鉄心断面積、l:磁路長

【電流とXLの関係(各因子の影響)】

XL = 2πfL = 2πf × μn²S/l

I = V / XL = Vl / (2πfμn²S)

・n増加:I∝1/n² で減少(ア:正しい)

・μ増加(鉄心挿入):I∝1/μ で減少(イ:正しい)

・f増加:I∝1/f で減少(ウ:「増加する」は誤り → 正答)

・V増加:I∝V で増加(エ:正しい)

【鉄損(鉄心入りコイルの実損失)】

実際の鉄心入りコイルにはリアクタンス以外に鉄損(ヒステリシス損Ph∝f×Bm^n、渦電流損Pe∝f²×Bm²)が発生する。周波数が高くなると鉄損は急激に増加するため、高周波変圧器では電磁鋼板の薄板化(0.1〜0.3mm)やアモルファス鉄心が採用される。

【第二種電気工事士との差異】

第二種では「コイルのリアクタンスは周波数に比例する」の暗記が主な論点。第一種では「なぜf増でXL増かつI減か」の理解と、電力系統での変圧器励磁特性・高調波による鉄損増大との関連が問われる。

【電験三種への接続】

電験三種「機械」では変圧器の等価回路(励磁コンダクタンスGm・励磁サセプタンスBm)、「電力」では送電線のXL=2πfL(=ωL)に基づく無効電力補償(進相コンデンサ・調相設備)が出題される。

出典・根拠について

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和6年度 第一種電気工事士 学科試験 問1(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

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