問題
①に示すケーブル終端接続部に関する記述として,不適切なものは。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
この問題は「不適切なもの」を選びます。①は引込柱の上にある、高圧ケーブルの終端接続部です。ケーブルの端では、外側の遮へい層を剥いだところに電気の力(電界)が集まりやすく、これをやわらげる部分がストレスコーンです。令和4年度午前の問42でも、ストレスコーン部の役割は「遮へい端部の電位傾度を緩和する」ことと出ています。アは「雷サージ電圧が侵入したとき」のためと説明しており、役割の説明が合わないので不適切です。イの雨水の浸入防止、ウのゴムとう管形の内蔵ストレスコーン、エの耐塩害終端接続部は海岸近くに適用、はどれも正しい記述です。正答はアです。
【問題の見方】設問は「不適切なもの」を問うています。①は図の引込柱の上にある「ケーブル終端接続部」で、高圧ケーブルの端末処理の知識を確かめる問題です。
【ア:不適切(正答)】ストレスコーンは、ケーブルの遮へい層を切り取った端の部分で電界が集中するのを緩和するための部分です。令和4年度午前の問42でも、ストレスコーン部の主な役割は「遮へい端部の電位傾度を緩和する」ことと整理されています。アは目的を「雷サージ電圧が侵入したときのストレスの緩和」としており、役割の説明が合いません。部品名と役割をセットで覚えておくと判断できます。
【イ:適切】終端接続部の端子部から雨水などがケーブルの内部に入ると事故のもとになるため、浸入しないように処理します。
【ウ:適切】ゴムとう管形屋外終端接続部には、ストレスコーン部があらかじめ内蔵されています。そのため、あらためてストレスコーンを作る必要はありません。
【エ:適切】耐塩害終端接続部は、海岸に近い場所など、塩害を受けるおそれがある場所に適用されます。
正答はアです。
【問題の構造】設問は「不適切なもの」を一つ選ぶ形式です。図の①は、引込柱の上に取り付けられた「ケーブル終端接続部」です。高圧ケーブルを屋外の電線や機器に接続する端の部分の処理を、四つの記述で確かめています。
【ア:不適切(正答)】
高圧ケーブルは、導体の外側に絶縁体があり、その外側を遮へい層が包む構造をしています。遮へい層は電界を絶縁体の中に収める働きをしますが、端末処理では遮へい層を途中で切り取るため、その切り口(遮へい端部)に電界が集中しやすくなります。ストレスコーンは、この遮へい端部の電位傾度(電界の傾き)をなだらかにするための部分です。令和4年度午前の問42では、ストレスコーン部の主な役割として「遮へい端部の電位傾度を緩和する。」が選択肢イに挙げられており、公式の正答もイです。
アは、ストレスコーンの目的を「雷サージ電圧が侵入したとき、ケーブルのストレスを緩和するため」としています。ストレスコーンは雷サージの侵入時に限った部品ではなく、遮へい端部の電界を和らげる部品ですから、役割の説明が合いません。雷サージ電圧への備えは別の機器(避雷器など)の役割です。
【イ:適切】
終端接続部は、ケーブルの絶縁体が外気に近づく部分です。端子部から雨水などがケーブル内部に浸入すると事故につながるため、浸入を防ぐ処理が必要です。
【ウ:適切】
ゴムとう管形屋外終端接続部は、ストレスコーン部があらかじめ内蔵された形式です。したがって、現場でストレスコーンを別に作る必要はありません。
【エ:適切】
耐塩害終端接続部は、海岸に近い場所など、塩害を受けるおそれがある場所に適用する形式です。
【解き方のコツ】
「不適切なもの」を選ぶ問題では、正しい記述を三つ見つけて消していく方法が確実です。イ(雨水の浸入防止)、ウ(ゴムとう管形はストレスコーン内蔵)、エ(耐塩害形は塩害のおそれがある場所向け)は、終端接続部の基本的な説明のとおりです。残るアは、部品名はストレスコーンのままで、目的だけを「雷サージ」に入れ替えた形です。部品名と役割の組合せを一つずつ確認する習慣が役に立ちます。
【まとめの判断軸】
・ストレスコーンの役割は、遮へい端部の電位傾度(電界集中)を緩和すること
・「雷サージ」のためと言い切る記述は役割の説明として合わない
・ゴムとう管形はストレスコーン内蔵、耐塩害形は塩害のおそれがある場所向け
正答はアです。
- 定期監査正答を「ウ」から公式の正答「ア」に訂正しました(公式の問題用紙・解答と照合)。出典の問題番号と解説も直しました。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和4年度(午後) 第一種電気工事士 学科試験 問30(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。


