問題
架空送電線路に使用されるアークホーンの記述として,正しいものは。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
アークホーンは、がいしの両端(電線側と鉄塔側)に向かい合わせて取り付ける角(つの)の形をした金具。雷で線路に異常電圧がかかってがいしの表面で放電(せん絡)が起きそうになったとき、放電をがいしから離れたアークホーンどうしの間に誘導して、がいしが熱で割れたり電線が溶けて傷んだりするのを防ぐ。説明に合うのはウ。アはアーマロッド、イはダンパ、エはスペーサの説明で、どれも電線の振動や接近から電線を守る別の部品。正答はウ。
架空送電線路で電線・がいしを守る付属品の役割を見分ける問題(正答ウ)。
・ア:アーマロッド。電線と同じ種類の金属の棒を、電線を支える箇所(クランプの部分)に巻き付けて補強する。風による振動で支持点に曲げが繰り返しかかり、素線が切れるのを防ぐ。
・イ:ダンパ(ストックブリッジダンパなど)。電線におもりを取り付け、微風で起きる細かい振動のエネルギーを吸収して、電線の疲労や損傷を防ぐ。
・ウ(正答):アークホーン。がいし連の両端に取り付ける。雷の異常電圧でせん絡が起きたとき、アーク(放電の火花)をアークホーンの先端どうしの間に移し、がいし表面から遠ざける。がいしの破損と電線の溶損を防ぐ。
・エ:スペーサ。1相を複数の電線で構成する多導体で、電線どうしの間隔を保つ材料。強風や、電流による電磁吸引力で電線どうしが近づいたり接触したりして傷むのを防ぐ。
覚え方は「振動対策=アーマロッド・ダンパ」「多導体の間隔=スペーサ」「雷のアーク対策=アークホーン」。
【アークホーンの働き】送電線に雷が当たったり近くに落ちたりすると、がいしの両端に大きな異常電圧がかかり、がいしの表面に沿って放電(フラッシオーバ)が起きることがある。放電に続いて商用周波の電流がアークとして流れ続けると、その熱でがいしの磁器が割れたり、電線が溶けて断線したりする。アークホーンは、がいし連の上下(電線側と支持物側)に角状の電極を向かい合わせて設け、その間隔をがいし連の長さより短くしておく。こうすると放電は先にアークホーンの間で起き、アークはがいしから離れた空間で燃えるので、がいしと電線が守られる。アークはその後、遮断器の動作などで消される。
【電線を守る付属品の整理】
・アーマロッド:支持点で電線に巻き付けて補強する。振動による素線切れの防止。
・ダンパ:電線に取り付けたおもりで微風振動を吸収する。
・スペーサ:多導体の電線の間隔を保つ。電線どうしの接近・接触の防止。
・アークホーン:がいしの両端に設け、雷によるアークからがいしと電線を守る。
・架空地線:送電線の上に張り、電線に直接雷が落ちるのを防ぐ(遮へい)。
アークホーンは「がいしと電線を雷のアークから守る」部品であり、雷が電線に落ちること自体を防ぐ架空地線や、異常電圧を大地に逃がす避雷器とは役割が違う。
【関連して出る論点】アークホーンは雷害対策の代表として出題されるほか、「がいしの塩害対策」の誤りの選択肢としても登場する(塩害はがいし表面の汚れによる絶縁低下が原因で、対策は沿面距離の大きいがいし・洗浄・はっ水性物質の塗布)。部品名と「何から何を守るか」を組にして覚えると、どの形式の問題にも対応できる。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和元年度 第一種電気工事士 学科試験 問19(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

