第一種電工
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

第一種電工 令和2年度 問19|電気工事の施工方法

問題

第一種電工 | 電気工事の施工方法 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

配電用変電所に関する記述として,誤っているものは。

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答え合わせ

正解は エ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

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解説

配電用変電所は、送電線で送られてきた電気を、まちに配る電圧(6.6kVなど)に下げて配電線に送り出す変電所(イは正しい)。電圧を一定に保つための負荷時タップ切換変圧器(ア)や、配電線ごとの遮断器・保護継電器(ウ)が置かれている。誤りはエ。日本の6.6kVの高圧配電線路は、一般に中性点を大地に接地しない非接地方式で、変電所で大地に直接接地されてはいない。正答はエ。

配電用変電所の設備と高圧配電線路の接地方式を問う問題(正答エ)。

・ア(正しい):負荷が変わると配電線の電圧も変わるため、変圧器のタップ(巻数比)を、負荷をかけたまま切り換えられる負荷時タップ切換変圧器などを使い、送り出す電圧を調整する。

・イ(正しい):配電用変電所は、送電線や特別高圧の配電線から受けた電気を、高圧(6.6kV)に下げて配電線路へ送り出す変電所である。

・ウ(正しい):各配電線の引出口には、短絡や地絡のときに線路を切り離す遮断器と、事故を検出する継電器(過電流継電器・地絡継電器など)が設けられている。

・エ(誤り・正答):6.6kVの高圧配電線路は、一般に非接地方式である。中性点を接地しないので、1線が地絡しても流れる地絡電流が小さく、地絡の検出は変電所の接地形計器用変圧器(EVT)で零相電圧をとらえる方法などで行う。

【中性点接地方式の比較】三相の電路で中性点をどう扱うかには、主に次の方式がある。

・非接地方式:中性点を接地しない。1線地絡のとき流れる電流は、電線と大地の間の静電容量を通る小さな電流(充電電流)だけなので、通信線への誘導障害が小さく、地絡しても直ちに大電流にならない。その代わり、地絡時に健全な相の対地電圧が上がる(最大で線間電圧近くまで)。日本の6.6kV高圧配電線路で一般に使われている。

・直接接地方式:中性点を直接大地に接地する。地絡時の健全相の電圧上昇が小さく、絶縁を低くできるので、超高圧の送電線で使われる。ただし地絡電流が大きく、誘導障害への配慮が必要になる。

・抵抗接地方式・消弧リアクトル接地方式:中性点を抵抗やリアクトルを通して接地し、地絡電流の大きさを調整する。特別高圧の送電線で使われる。

【非接地方式の地絡保護】非接地方式では地絡電流が小さいため、過電流継電器では地絡を検出できない。配電用変電所では、接地形計器用変圧器(EVT)で地絡時に現れる零相電圧を検出し、零相変流器(ZCT)で検出した零相電流と組み合わせて、地絡が起きた配電線を判別する(地絡方向継電器)。需要家側の地絡継電装置付き区分開閉器(GR付PAS)は、自分の構内の地絡で先に動作して事故を切り離し、変電所の遮断器が動作して周辺の需要家まで停電する(波及事故)のを防ぐ役割を持つ。

【配電用変電所のその他の設備】負荷時タップ切換変圧器のほか、電圧調整のために電力用コンデンサや分路リアクトルを設けることがある。引出口の遮断器は、事故で開放したあと一定時間をおいて再び閉路する再閉路の機能を持つことが多く、一時的な事故(樹木の接触など)からの停電時間を短くしている。

この問題の根拠出典:令和2年度 第一種電気工事士 学科試験 問19(一般財団法人 電気技術者試験センター)
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出典と作り方

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和2年度 第一種電気工事士 学科試験 問19(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。