第一種電工
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

第一種電工 令和3年度午前 問17|電気工事の施工方法

問題

第一種電工 | 電気工事の施工方法 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

架空送電線の雷害対策として,誤っているものは。

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答え合わせ

正解は ウ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

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解説

雷害対策は、雷が電線に落ちるのを防いだり、雷で生じた異常電圧から設備を守ったりする対策。架空地線(ア)は送電線の上に張って雷を受け止め、避雷器(イ)は異常電圧を大地に逃がし、アークホーン(エ)は雷の放電からがいしを守る。ウの相間スペーサは、強風や氷雪で電線が揺れて、違う相の電線どうしが近づいたりぶつかったりするのを防ぐ部品で、雷とは関係がない。正答はウ。

架空送電線の雷害対策と、それ以外の目的の部品を見分ける問題(正答ウ)。

・ア 架空地線(正しい):送電線の最上部に張る接地された線。雷を電線より先に受け止め、電線に直接雷が落ちるのを防ぐ(遮へい)。

・イ 避雷器(正しい):雷による異常電圧が加わったとき、電流を大地に流して電圧を抑え、変電所の機器や線路の絶縁を守る。

・エ アークホーン(正しい):がいし連の両端に設け、雷でがいし表面にせん絡が起きたとき、アークをがいしから離して、がいしの破損や電線の溶断を防ぐ。

・ウ 相間スペーサ(誤り・正答):異なる相の電線の間に取り付けて、電線どうしの間隔を保つ絶縁物。電線に付いた氷雪が落ちて電線が跳ね上がる現象(スリートジャンプ)や、着氷雪した電線が強風で大きく揺れる現象(ギャロッピング)で、相間短絡が起きるのを防ぐ。雷害対策ではない。

【雷害の種類と対策】

・直撃雷:雷が電線に直接落ちる。対策は架空地線で電線を遮へいすること。架空地線は鉄塔の頂部に張り、各鉄塔で接地する。

・逆フラッシオーバ:架空地線や鉄塔に落ちた雷の電流が大地に流れるとき、鉄塔の接地抵抗が大きいと鉄塔の電位が上がり、鉄塔側から電線側へがいしを越えて放電する現象。対策は塔脚の接地抵抗を下げること(埋設地線の施設など)。

・誘導雷:近くへの落雷で電線に異常電圧が誘導される現象。配電線で多い。

・異常電圧からの機器保護:避雷器で電圧を抑える。

・せん絡が起きたときの被害の軽減:アークホーンでアークをがいしから遠ざける。せん絡のあと、遮断器を開いて一定時間後に再び閉じる再閉路で、停電時間を短くすることも行われる。

【相間スペーサの目的】送電線では次のような電線の大きな動きで、異なる相の電線が接近・接触して短絡(相間短絡)を起こすことがある。

・スリートジャンプ:電線に付いた氷雪が一度に落ちたとき、反動で電線が大きく跳ね上がる。

・ギャロッピング:電線に氷雪が付いて断面が非対称になり、そこに強風が当たって電線が上下に大きく揺れる。

相間スペーサは、異なる相の電線の間に絶縁物を取り付けて間隔を保ち、これらによる相間短絡を防ぐ。似た名前のスペーサ(同じ相の多導体の電線どうしの間隔を保つもの)とも区別しておく。

【整理】部品の目的で分けると、雷害対策=架空地線・避雷器・アークホーン・塔脚接地抵抗の低減、振動・揺れ対策=ダンパ・アーマロッド・スペーサ・相間スペーサ、塩害対策=沿面距離の大きいがいし・洗浄・はっ水性物質の塗布、となる。

この問題の根拠出典:令和3年度(午前) 第一種電気工事士 学科試験 問17(一般財団法人 電気技術者試験センター)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和3年度(午前) 第一種電気工事士 学科試験 問17(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。