問題
外皮用薬に配合される収斂・皮膚保護成分に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
正答はオ(誤っているもの)です。
手引きでは、酸化亜鉛は収斂・皮膚保護成分であり、「患部のタンパク質と結合して皮膜を形成し、皮膚を保護する」成分です。殺菌して感染症を治す成分ではありません。むしろ化膿している患部には使用を避けるとされています。
正しい記述のポイント:
- ア(正): 酸化亜鉛はタンパク質と結合して皮膜を作り、皮膚を保護します。
- イ(正): 浸潤している患部や深い傷では、表面だけが乾いてかえって悪化するおそれがあるため使用を避けます。
- ウ(正): ピロキシリンは創傷面に薄い皮膜を作って保護します。
- エ(正): 使用を避ける場面(浸潤・化膿・深い傷)は酸化亜鉛とピロキシリンに共通です。
ゴロ:「酸化亜鉛・ピロキシリン=皮膜で保護、じくじく・化膿・深い傷には使わない」
収斂・皮膚保護成分の整理(手引き 第3章Ⅹ「皮膚に用いる薬」(g)):
| 成分名 | 手引きの記載 | 使用を避ける場合 |
|---|---|---|
| 酸化亜鉛 | 患部のタンパク質と結合して皮膜を形成し、皮膚を保護する | 患部が浸潤又は化膿している場合、傷が深いとき |
| ピロキシリン(ニトロセルロース) | 創傷面に薄い皮膜を形成して保護する | 同上(手引きは「いずれも」とまとめて記載) |
各選択肢の解説:
- ア(正): 手引きの記載どおりです。酸化亜鉛は患部のタンパク質と結合して皮膜を形成し、皮膚を保護する作用を示します。
- イ(正): 手引きは、患部が浸潤又は化膿している場合、傷が深いときなどには「表面だけを乾燥させてかえって症状を悪化させるおそれがあり、使用を避けることとされている」としています。
- ウ(正): ピロキシリン(ニトロセルロース)は、創傷面に薄い皮膜を形成して保護することを目的として用いられることがあります。
- エ(正): 手引きの「いずれも」は酸化亜鉛とピロキシリンの両方を指すため、ピロキシリンも化膿している患部には使用を避けます。
- オ(誤): 手引きは酸化亜鉛を殺菌消毒成分ではなく収斂・皮膚保護成分として記載しており、作用は「皮膜を形成し、皮膚を保護する」ことです。「強い殺菌作用」「感染性の皮膚疾患の根治治療薬として単独使用を推奨」はいずれも手引きにない記述で、化膿している患部には使用を避けるとされている点とも合いません。
【収斂・皮膚保護成分の位置づけと、「殺菌消毒」との区別】
1. 手引きでの位置づけ
手引き 第3章Ⅹ「皮膚に用いる薬」の「2)痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分」の中に、(g) 収斂・皮膚保護成分として次の記載があります。
- 酸化亜鉛は、患部のタンパク質と結合して皮膜を形成し、皮膚を保護する作用を示す。
- 創傷面に薄い皮膜を形成して保護することを目的として、ピロキシリン(ニトロセルロース)が用いられることもある。
- いずれも患部が浸潤又は化膿している場合、傷が深いときなどには、表面だけを乾燥させてかえって症状を悪化させるおそれがあり、使用を避けることとされている。
ポイントは、2成分とも「皮膜で表面を保護する」成分であることです。表面に膜を作るため、じくじくした患部・化膿した患部・深い傷では表面だけが乾き、中の状態を悪化させるおそれがあります。イとエはこの「使用を避ける場合」を2成分に分けて問うています。
2. 殺菌消毒成分との区別(オの誤り)
手引きは、きず口の化膿を防ぐ成分を別項目「1)きず口等の殺菌消毒成分」で扱い、殺菌消毒薬を「比較的小さなきり傷、擦り傷、掻き傷等の創傷面の化膿を防止すること、又は手指・皮膚の消毒を目的として使用される」ものとしています。酸化亜鉛はこの殺菌消毒成分の項ではなく、収斂・皮膚保護成分の項に記載されています。したがって「強い殺菌作用を持つ」「感染性の皮膚疾患の根治治療薬として単独使用を推奨」は手引きの位置づけと合いません。さらに、化膿している患部には使用を避けるとされている成分を感染症の治療に勧めることは、安全面でも誤りです。
3. ほかの章とのつながり
酸化亜鉛は痔の薬(第3章Ⅴ-1)にも登場し、「粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血を目的として、タンニン酸、酸化亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム、卵黄油等が配合されている場合がある」とされています(収斂保護止血成分)。皮膚でも粘膜でも「膜を作って保護する」という共通点で覚えると整理しやすくなります。
4. 登録販売者の実務判断
- 患部がじくじくしていないか、化膿していないか、傷が深くないかを確認し、該当すれば酸化亜鉛・ピロキシリン配合製品は勧めない
- 化膿を防ぐ目的なら、殺菌消毒成分の製品が対象になる
- 手引きは皮膚に用いる薬について、5~6日間使用して症状が治まらない場合には医師の診療を受けるなどの対応が必要としている
- 外皮用薬を一定期間使っても改善しない場合は、副作用の可能性も考慮して専門家に相談することが重要とされている
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(各都道府県が公表する試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅹ「皮膚に用いる薬」(収斂・皮膚保護成分) 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(2026版相当)に準拠し、章節を明記しています。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。出題範囲・法令・手引きは改正されることがあるため、最新の内容は各都道府県・厚生労働省の公式情報をご確認ください。

