登録販売者
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

登録販売者 第3章 主な医薬品とその作用 問117|胃腸の漢方・半夏瀉心湯/黄連湯の証

問題

登録販売者 | 第3章 主な医薬品とその作用 | (手引き令和8年4月版・令和8年5月施行改正反映)

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)および黄連湯(おうれんとう)に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は エ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はエです。

黄連湯はオウレン(黄連)を含む処方で、一般用医薬品の添付文書では「胃部の停滞感や重圧感,食欲不振のあるものの次の諸症:急性胃炎,二日酔,口内炎」に用いるとされています。

誤りの選択肢のポイントです。

  • ア:半夏瀉心湯は「腹が鳴って軟便又は下痢の傾向のあるもの」に用います。「便秘の傾向」は誤り。
  • イ:黄連湯の構成生薬にダイオウはありません。
  • ウ:半夏瀉心湯の構成生薬にもダイオウはなく、体力中等度で下痢傾向のものに用いる処方です。
  • オ:半夏瀉心湯・黄連湯はどちらもダイオウを含みません。

覚え方:「半夏瀉心湯=みぞおちのつかえ+下痢傾向、黄連湯=胃部の重圧感+食欲不振。どちらもダイオウなし」

半夏瀉心湯と黄連湯の比較(一般用医薬品の添付文書より)

項目半夏瀉心湯黄連湯
効能・効果体力中等度で、みぞおちがつかえた感じがあり、ときに悪心、嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便又は下痢の傾向のあるものの次の諸症:急・慢性胃腸炎、下痢・軟便、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症胃部の停滞感や重圧感、食欲不振のあるものの次の諸症:急性胃炎、二日酔、口内炎
構成生薬ハンゲ、オウゴン、ショウキョウ、ニンジン、カンゾウ、タイソウ、オウレンハンゲ、オウレン、カンゾウ、ケイヒ、タイソウ、ニンジン、カンキョウ
オウレンありあり
ダイオウなしなし
カンゾウありあり

各選択肢の正誤:

  • ア(誤):半夏瀉心湯の効能・効果は「腹が鳴って軟便又は下痢の傾向のあるもの」です。「便秘の傾向」は逆です。
  • イ(誤):黄連湯の構成生薬にダイオウは含まれません。
  • ウ(誤):半夏瀉心湯の構成生薬にもダイオウは含まれず、瀉下を目的とする処方ではありません。
  • エ(正):黄連湯はオウレンを含み、効能・効果は添付文書の記載どおりです。
  • オ(誤):どちらもダイオウを含まず、効能・効果にも便秘は挙げられていません。

【添付文書で確かめる半夏瀉心湯・黄連湯と、ダイオウを含む漢方との区別】

1. 両処方は手引きに個別の記載がない

半夏瀉心湯と黄連湯は、手引き(令和8年4月版)には取り上げられていません。そのため本問の効能・効果と構成生薬は、一般用医薬品の添付文書で確かめています。添付文書は製品ごとに記載が異なることがあるので、店頭では手元の製品の添付文書を確認します。

2. 半夏瀉心湯の読み取り方(ア・ウ)

効能・効果は「体力中等度で,みぞおちがつかえた感じがあり,ときに悪心,嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便又は下痢の傾向のあるものの次の諸症」です。押さえる点は次の3つです。

  • 体力:中等度
  • 自覚症状:みぞおちのつかえ感、ときに悪心・嘔吐、食欲不振、腹が鳴る
  • 便通:軟便又は下痢の傾向

構成生薬はハンゲ、オウゴン、ショウキョウ、ニンジン、カンゾウ、タイソウ、オウレンで、ダイオウは含まれません。アの「便秘の傾向」、ウの「ダイオウを含む瀉下処方」はいずれも添付文書と合いません。

3. 黄連湯の読み取り方(イ・エ)

効能・効果は「胃部の停滞感や重圧感,食欲不振のあるものの次の諸症:急性胃炎,二日酔,口内炎」です。構成生薬はハンゲ、オウレン、カンゾウ、ケイヒ、タイソウ、ニンジン、カンキョウで、処方名のとおりオウレンを含み、ダイオウは含みません。

4. カンゾウを含む点(共通)

両処方ともカンゾウを含みます。手引きは、グリチルリチン酸の総摂取量が継続して過剰にならないよう購入者等に注意を促す必要があるとしています(第3章Ⅰ-1「かぜ薬」)。ほかのカンゾウ含有製品と併用しようとする人には重複を確認します。

5. ダイオウを含む場合に必要な注意(オの背景)

オのように「ダイオウを含む」と思い込むと、販売時の確認事項を取り違えます。手引きは、構成生薬にダイオウを含む漢方処方製剤について、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避けることとしています。また、瀉下薬は腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦又は妊娠していると思われる人は「相談すること」とされています。半夏瀉心湯と黄連湯はダイオウを含まないので、これらのダイオウ由来の注意は当てはまりません。

この問題の根拠根拠: 半夏瀉心湯・黄連湯の効能・効果及び構成生薬は一般用医薬品の添付文書(KEGG MEDICUS 掲載:半夏瀉心湯エキス錠 J0601010450、黄連湯エキス散 J0601008668)。両処方とも厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)には個別の記載がない。ダイオウの留意点は同手引き 第3章Ⅲ-2「腸の薬」。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(各都道府県が公表する試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 半夏瀉心湯・黄連湯の効能・効果及び構成生薬は一般用医薬品の添付文書(KEGG MEDICUS 掲載:半夏瀉心湯エキス錠 J0601010450、黄連湯エキス散 J0601008668)。両処方とも厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)には個別の記載がない。ダイオウの留意点は同手引き 第3章Ⅲ-2「腸の薬」。 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(2026版相当)に準拠し、章節を明記しています。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。出題範囲・法令・手引きは改正されることがあるため、最新の内容は各都道府県・厚生労働省の公式情報をご確認ください。