問題
参蘇飲(じんそいん)に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
正答はウです。
参蘇飲(じんそいん)はマオウを含みません。一般用医薬品の添付文書に載っている構成生薬は、ソヨウ、キジツ、ニンジン、タイソウ、モッコウ、キキョウ、チンピ、カッコン、ゼンコ、ハンゲ、ブクリョウ、ショウキョウ、カンゾウで、マオウは入っていません。
他の選択肢はすべて正しい内容です。
- ア:効能・効果は「体力虚弱で,胃腸が弱いものの次の諸症:感冒,せき」
- イ:ニンジンとソヨウを含む
- エ:カンゾウを含むので、グリチルリチン酸の総摂取量に注意する
- オ:ハンゲ、ブクリョウ、チンピ、キキョウを含む
覚え方:「参蘇飲=胃腸の弱い人のかぜ・せき、カンゾウあり・マオウなし」
参蘇飲の特徴まとめ(一般用医薬品の添付文書より):
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 効能・効果 | 体力虚弱で、胃腸が弱いものの次の諸症:感冒、せき |
| 構成生薬 | ソヨウ、キジツ、ニンジン、タイソウ、モッコウ、キキョウ、チンピ、カッコン、ゼンコ、ハンゲ、ブクリョウ、ショウキョウ、カンゾウ |
| マオウの有無 | なし |
| カンゾウの有無 | あり |
手引きに載っている体力虚弱向けのかぜの漢方との比較:
| 処方 | 手引きの記載 | マオウ |
|---|---|---|
| 桂枝湯 | 体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期 | なし |
| 香蘇散 | 体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱いもののかぜの初期、血の道症 | なし |
手引きは、かぜに用いる主な漢方処方製剤のうち、構成生薬としてマオウを含むのは麻黄湯、葛根湯、小青竜湯であるとしています。
各選択肢の正誤:
- ア(正):添付文書の効能・効果のとおりです。
- イ(正):構成生薬にニンジンとソヨウが含まれます。
- ウ(誤・正答):構成生薬にマオウは含まれていません。マオウを理由にした注意を参蘇飲に当てはめるのは誤りです。
- エ(正):構成生薬にカンゾウが含まれます。手引きは、グリチルリチン酸の総摂取量が継続して過剰にならないよう注意を促す必要があるとしています。
- オ(正):構成生薬にハンゲ、ブクリョウ、チンピ、キキョウが含まれます。
【参蘇飲の構成生薬の確かめ方と、カンゾウ・マオウの留意点】
1. 参蘇飲は手引きに個別の記載がない
手引き(令和8年4月版)は、かぜに用いる主な漢方処方製剤として葛根湯、麻黄湯、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、小青竜湯、桂枝湯、香蘇散、半夏厚朴湯、麦門冬湯を挙げていますが、参蘇飲は取り上げていません。そのため本問の効能・効果と構成生薬は、一般用医薬品の添付文書で確かめています。
| 確認項目 | 添付文書の記載 |
|---|---|
| 効能・効果(エキス製剤) | 体力虚弱で,胃腸が弱いものの次の諸症:感冒,せき |
| 効能・効果(煎じ薬) | 感冒,せき |
| 構成生薬 | ソヨウ、キジツ、ニンジン、タイソウ、モッコウ、キキョウ、チンピ、カッコン、ゼンコ、ハンゲ、ブクリョウ、ショウキョウ、カンゾウ |
構成生薬の一覧にマオウはありません。したがってウは誤りです。
2. カンゾウの留意点(エ)
手引きは、医薬品ではグリチルリチン酸としての1日摂取量が200mgを超えないよう用量が定められているが、かぜ薬以外の医薬品にも配合されていることが少なくなく、またグリチルリチン酸二カリウムは甘味料として一般食品や医薬部外品などにも広く用いられているため、購入者等に対してグリチルリチン酸の総摂取量が継続して過剰にならないよう注意を促す必要がある、としています。グリチルリチン酸を含む生薬成分としてカンゾウが配合されている場合もあり、参蘇飲もカンゾウを含みます。複数の漢方処方製剤やかぜ薬を併せて買おうとする人には、カンゾウ・グリチルリチン酸の重複を確認します。
3. マオウを含むかぜの漢方との区別(ウ)
手引きは、かぜに用いる主な漢方処方製剤のうち、麻黄湯、葛根湯、小青竜湯は構成生薬としてマオウを含むとしています。マオウを含む医薬品に共通する留意点は、手引き 第3章Ⅱ-1「咳止め・痰を出しやすくする薬」を参照するよう指示されています。参蘇飲はマオウを含まないので、マオウを理由とする注意をそのまま当てはめることはできません。
4. 体力虚弱向けのかぜの漢方の整理
| 処方 | 効能・効果の要点 | 出典 |
|---|---|---|
| 桂枝湯 | 体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期 | 手引き |
| 香蘇散 | 体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱いもののかぜの初期、血の道症 | 手引き |
| 参蘇飲 | 体力虚弱で、胃腸が弱いものの感冒、せき | 添付文書 |
3処方とも「体力虚弱」で始まります。香蘇散は「神経過敏で気分がすぐれず」、参蘇飲は「せき」が加わる点で区別します。
【根拠】一般用医薬品添付文書(KEGG MEDICUS J1901000067・J0601009908)、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅰ-1「かぜ薬」
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(各都道府県が公表する試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 参蘇飲の効能・効果及び構成生薬は一般用医薬品の添付文書(KEGG MEDICUS 掲載:参蘇飲エキス製剤 J1901000067、参蘇飲煎じ薬 J0601009908)。カンゾウ・マオウに関する留意点は厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅰ-1「かぜ薬」。参蘇飲は同手引きには個別の記載がない。 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(2026版相当)に準拠し、章節を明記しています。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。出題範囲・法令・手引きは改正されることがあるため、最新の内容は各都道府県・厚生労働省の公式情報をご確認ください。

