問題
桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)および薏苡仁湯(よくいにんとう)に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
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解説
正答はアです。
桂枝加朮附湯の添付文書に記載された構成生薬にはブシが含まれます。手引きは、桂枝加朮附湯を体力虚弱で、汗が出、手足が冷えてこわばるものの関節痛、神経痛に適すとし、動悸、のぼせ、ほてり等の副作用が現れやすい等の理由で、のぼせが強く赤ら顔で体力が充実している人には不向きとしています。
誤りの選択肢です。
- ウ:桂枝加朮附湯は「体力虚弱」向けで、マオウも含まない。
- イ:薏苡仁湯はマオウを含み、体力中等度向け。
- エ:これらの人には「不向き」とされる。
- オ:薏苡仁湯は体力中等度向け。
桂枝加朮附湯と薏苡仁湯の比較(手引き Ⅰ-2 解熱鎮痛薬)
| 項目 | 桂枝加朮附湯 | 薏苡仁湯 |
|---|---|---|
| 体力 | 虚弱。汗が出、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ない | 中等度。関節や筋肉のはれや痛みがある |
| 適応 | 関節痛、神経痛 | 関節痛、筋肉痛、神経痛 |
| 不向きな人 | のぼせが強く赤ら顔で体力が充実している人 | 体の虚弱な人、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人 |
| 現れやすい副作用 | 動悸、のぼせ、ほてり等 | 悪心・嘔吐、胃部不快感等 |
| ブシ | 含む(添付文書の構成生薬) | ― |
| マオウ | 含まない(添付文書の構成生薬) | 含む |
| カンゾウ | 含む | 含む |
各選択肢の正誤:
- ウ(誤):体力虚弱向けで、構成生薬にマオウはない。
- イ(誤):手引きは薏苡仁湯が構成生薬としてマオウを含むとしている。体力中等度向けで「体力虚弱…にのみ」も誤り。
- ア(正):ブシを含むこと(添付文書)と、不向きとされる人(手引き)の記述として正しい。
- エ(誤):手引きではこれらの人には「不向き」とされる。
- オ(誤):薏苡仁湯は体力中等度向けの処方。
【ブシとはどのような生薬か】
手引きは、ブシをキンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬とし、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つとしています。血液循環が高まることによる利尿作用を示すほか、鎮痛作用を示しますが、アスピリン等と異なり、プロスタグランジンを抑えないことから、胃腸障害等の副作用は示さないとされます。また、ブシは生のままでは毒性が高いことから、その毒性を減らし有用な作用を保持する処理を施して使用されます。
【添付文書で確認できる桂枝加朮附湯の構成と注意】
ツムラ漢方桂枝加朮附湯エキス顆粒の構成生薬は、ケイヒ、シャクヤク、ソウジュツ、タイソウ、カンゾウ、ショウキョウ、ブシ末です。同製品の添付文書では、服用後に動悸、のぼせ、ほてり、口唇・舌のしびれが現れた場合は、直ちに服用を中止して相談することとされています。「相談すること」には、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人、高齢者、むくみのある人、高血圧、心臓病、腎臓病の診断を受けた人などが挙げられています。
【マオウを含む薏苡仁湯】
手引きは、薏苡仁湯と麻杏薏甘湯について、どちらの処方も構成生薬としてマオウを含むとしています。マオウを含む漢方処方製剤では、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能亢進症の診断を受けた人は症状を悪化させるおそれがあり、使用前に医師又は薬剤師に相談がなされるべきとされます。
【カンゾウと服用期間】
手引きは、鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤(芍薬甘草湯、桂枝加朮附湯、桂枝加苓朮附湯、薏苡仁湯、麻杏薏甘湯、疎経活血湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、呉茱萸湯、釣藤散等)のうち、呉茱萸湯以外はいずれも構成生薬としてカンゾウを含むとしています。また、芍薬甘草湯以外は比較的長期間(1ヶ月位)服用されることがあるとしています。
【根拠】厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅰ-2-2)「代表的な配合成分等、主な副作用」、第3章ⅩⅣ-2-1)「代表的な生薬成分、主な副作用」、第3章Ⅱ-1-2)「代表的な配合成分等、主な副作用」、一般用医薬品添付文書(KEGG MEDICUS J0601009100・J0601009097)
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(各都道府県が公表する試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅰ-2-2)「代表的な配合成分等、主な副作用」(解熱鎮痛薬:桂枝加朮附湯・薏苡仁湯)、第3章ⅩⅣ-2-1)「代表的な生薬成分、主な副作用」(ブシ)。桂枝加朮附湯の構成生薬は一般用医薬品の添付文書(KEGG MEDICUS 掲載:ツムラ漢方桂枝加朮附湯エキス顆粒 J0601009100、ウチダの桂枝加朮附湯 J0601009097)。 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(2026版相当)に準拠し、章節を明記しています。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。出題範囲・法令・手引きは改正されることがあるため、最新の内容は各都道府県・厚生労働省の公式情報をご確認ください。

