問題
大柴胡湯(だいさいことう)・通導散(つうどうさん)・三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
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解説
正答はイです。
三黄瀉心湯の添付文書の構成生薬はダイオウ、オウゴン、オウレンの3種です。手引きは、体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、便秘傾向などのあるものの高血圧の随伴症状、鼻血、痔出血、便秘などに適すとしています。
誤りの選択肢です。
- ア:大柴胡湯の構成生薬にサンシシはなく、手引きが挙げる重篤な副作用は肝機能障害、間質性肺炎。
- ウ:通導散はカンゾウを含み、「比較的体力があり」便秘しがちなもの向け。
- エ:大柴胡湯はダイオウを含み、「体力が充実して」いるもの向け。
- オ:3処方とも体力虚弱な人向けではない。
3処方の比較
| 項目 | 大柴胡湯 | 通導散 | 三黄瀉心湯 |
|---|---|---|---|
| 体力 | 充実 | 比較的体力がある | 中等度以上 |
| 主な適応 | 胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症 | 月経不順、月経痛、更年期障害、腰痛、便秘、打ち身(打撲)、高血圧の随伴症状 | 高血圧の随伴症状、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症 |
| ダイオウ | 含む | 含む | 含む |
| カンゾウ | 含まない | 含む | 含まない |
| 重篤な副作用(手引き) | 肝機能障害、間質性肺炎 | (手引きに記載なし) | (手引きに記載なし) |
大柴胡湯・通導散は添付文書の効能・効果、三黄瀉心湯・大柴胡湯は手引きの記載によります。
各選択肢の正誤:
- ア(誤):大柴胡湯の構成生薬はサイコ、ハンゲ、ショウキョウ、ダイオウ、オウゴン、シャクヤク、タイソウ、キジツで、サンシシは含まれない。
- イ(正):構成生薬(添付文書)と体質・適応(手引き)のとおり。
- ウ(誤):通導散の構成生薬にはカンゾウがあり、効能・効果は「比較的体力があり下腹部に圧痛があって便秘しがちなもの」。
- エ(誤):大柴胡湯は構成生薬としてダイオウを含み、体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きとされる。
- オ(誤):いずれも体力虚弱な人向けではない。
【ダイオウを含む3処方に共通する注意】
3処方はいずれもダイオウを含みます。手引きは、構成生薬にダイオウを含む漢方処方製剤では、瀉下作用の増強を生じて腹痛、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすくなるため、瀉下薬の併用に注意する必要があるとしています。手引きの使用上の注意の表でも、「本剤を使用している間は、次の医薬品を使用しないこと」として、ダイオウを含む三黄瀉心湯、大柴胡湯などについて他の瀉下薬(下剤)が挙げられています。
本問の根拠とした添付文書(三黄瀉心湯・大柴胡湯・通導散)は、いずれも次の構成です。
- してはいけないこと:本剤を服用している間は他の瀉下薬(下剤)を服用しない/授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避ける
- 相談すること:妊婦又は妊娠していると思われる人、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人 など
刺激性瀉下成分が配合された瀉下薬は、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるとされ、妊婦は使用前に相談が必要です。
【体質の違い】
手引きは、三黄瀉心湯を体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人、だらだら出血が長引いている人には不向きとし、大柴胡湯を体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きとしています。
【使用期間の目安(手引き)】
- 三黄瀉心湯:鼻血に用いる場合は5~6回、痔出血、便秘に用いる場合は1週間位使用しても症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談する。
- 大柴胡湯:常習便秘、高血圧に伴う便秘に用いる場合は、1週間位使用しても症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談する。
【通導散について】
通導散は手引きに個別の記載がないため、添付文書で確認します。ツードーンSの構成生薬は、トウキ、ダイオウ、キジツ、コウボク、チンピ、モクツウ、コウカ、ソボク、カンゾウ、無水ボウショウです。カンゾウを含むため、他のカンゾウ含有製剤との併用で総摂取量が増えないよう確認します。
【根拠】厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅳ-4-1)「代表的な配合成分等、主な副作用」、第3章ⅩⅣ-1-2)「代表的な漢方処方製剤、適用となる症状・体質、主な副作用」、第3章Ⅲ-2-2)「代表的な配合成分等、主な副作用」、第5章 別表 5-1「主な使用上の注意の記載とその対象成分・薬効群等」、一般用医薬品添付文書(KEGG MEDICUS J0701000797・J1001000064・J0701000721・J0601010131)
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(各都道府県が公表する試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅳ-4-1)「代表的な配合成分等、主な副作用」(三黄瀉心湯)、第3章ⅩⅣ-1-2)「代表的な漢方処方製剤、適用となる症状・体質、主な副作用」(大柴胡湯)、第3章Ⅲ-2-2)「代表的な配合成分等、主な副作用」(ダイオウ)。構成生薬及び通導散の効能・効果は一般用医薬品の添付文書(KEGG MEDICUS 掲載:「クラシエ」漢方三黄瀉心湯エキス顆粒 J0701000797、「クラシエ」漢方大柴胡湯エキス錠 J1001000064、ツードーンS J0701000721、ウチダの通導散 J0601010131)。通導散は同手引きには個別の記載がない。 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(2026版相当)に準拠し、章節を明記しています。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。出題範囲・法令・手引きは改正されることがあるため、最新の内容は各都道府県・厚生労働省の公式情報をご確認ください。

