問題
乙字湯(おつじとう)および芎帰膠艾湯(きゅうきこうがいとう)に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
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解説
正答はオです。
芎帰膠艾湯の添付文書の構成生薬にダイオウはありません。しかし同じ添付文書の「相談すること」には「妊婦又は妊娠していると思われる人」が挙げられており、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談する必要があります。ダイオウを含まないことは、相談が不要な理由になりません。
他の選択肢は正しい記述です。
- ア:乙字湯の体質・適応は手引きのとおり。
- イ:ダイオウを含む漢方処方製剤は授乳に注意。
- ウ:芎帰膠艾湯の体質・適応は手引きのとおり。
- エ:乙字湯はカンゾウを含む。
乙字湯と芎帰膠艾湯の比較(手引き Ⅴ-1 痔の薬)
| 項目 | 乙字湯 | 芎帰膠艾湯 |
|---|---|---|
| 体力 | 中等度以上で、大便がかたく、便秘傾向 | 中等度以下で冷え症、出血傾向があり胃腸障害のない |
| 適応 | 痔核(いぼ痔)、切れ痔、便秘、軽度の脱肛 | 痔出血、貧血、月経異常・月経過多・不正出血、皮下出血 |
| 不向きな人 | 体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人 | 胃腸が弱く下痢しやすい人 |
| ダイオウ | 通常含む | 含まない(添付文書) |
| カンゾウ | 含む | 含む |
| 重篤な副作用(手引き) | 肝機能障害、間質性肺炎 | (手引きに記載なし) |
各選択肢の正誤:
- ア(正):手引きの記載どおり。
- イ(正):手引きは乙字湯が通常ダイオウを含むとし、ダイオウを含む漢方処方製剤では母乳を与える女性は使用を避けるか、使用期間中の授乳を避けることとしている。
- ウ(正):手引きの記載どおり。
- エ(正):手引きは「乙字湯、芎帰膠艾湯のいずれも、構成生薬としてカンゾウを含む」としている。
- オ(誤・正答):添付文書では妊婦又は妊娠していると思われる人は「相談すること」とされている。
【妊婦への対応:「相談すること」の意味】
手引きは、一般用医薬品では多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難であるため、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多いとしています。芎帰膠艾湯の添付文書(きゅう帰膠艾湯エキス散〔勝昌〕)でも、医師の治療を受けている人、妊婦又は妊娠していると思われる人、胃腸が弱く下痢しやすい人、高齢者、むくみのある人、高血圧、心臓病、腎臓病の診断を受けた人が「相談すること」に挙げられています。同製品の構成生薬はセンキュウ、カンゾウ、ガイヨウ、アキョウ、トウキ、シャクヤク、ジオウで、ダイオウは含まれませんが、妊婦は服用前の相談が必要です。
【ダイオウを含む乙字湯】
手引きは、乙字湯は通常、構成生薬としてダイオウを含むとし、その留意点はⅢ-2(腸の薬)を参照するとしています。ダイオウは吸収された成分の一部が乳汁中に移行し、乳児に下痢を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要があります。また、刺激性瀉下成分が配合された瀉下薬は、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるとされます。
【カンゾウを含む両処方】
カンゾウを大量に摂取するとグリチルリチン酸の大量摂取につながり、偽アルドステロン症を起こすおそれがあります。むくみ、心臓病、腎臓病又は高血圧のある人や高齢者ではリスクが高いとされ、1日最大服用量がカンゾウ(原生薬換算)として1g以上となる製品は長期連用を避けることとされています。
【使用期間の目安(手引き)】
- 乙字湯:切れ痔、便秘に用いる場合には、5~6日間服用して症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談する。
- 芎帰膠艾湯:1週間位服用して症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談する。
【根拠】厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅴ-1-2)「代表的な配合成分等、主な副作用」、第3章Ⅲ-2-2)「代表的な配合成分等、主な副作用」、第3章Ⅱ-1-2)「代表的な配合成分等、主な副作用」、第1章Ⅱ-4)「小児、高齢者等への配慮」(妊婦)、一般用医薬品添付文書(KEGG MEDICUS J0601008998)
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(各都道府県が公表する試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅴ-1-2)「代表的な配合成分等、主な副作用」(痔の薬:乙字湯・芎帰膠艾湯)、第3章Ⅲ-2-2)「代表的な配合成分等、主な副作用」(ダイオウ)、第3章Ⅱ-1-2)「代表的な配合成分等、主な副作用」(カンゾウ)。芎帰膠艾湯の構成生薬と使用上の注意は一般用医薬品の添付文書(KEGG MEDICUS 掲載:きゅう帰膠艾湯エキス散〔勝昌〕 J0601008998)。 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(2026版相当)に準拠し、章節を明記しています。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。出題範囲・法令・手引きは改正されることがあるため、最新の内容は各都道府県・厚生労働省の公式情報をご確認ください。

