登録販売者
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

登録販売者 第4章 薬事関係法規・制度 問38|薬機法の目的・医療機器・再生医療等製品の区分

問題

登録販売者 | 第4章 薬事関係法規・制度 | (手引き令和8年4月版・令和8年5月施行改正反映)

医薬品医療機器等法(薬機法)の目的および規制対象の区分に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はイ(誤っているもの)です。

医療機器は、「人体への化学的作用によって」目的の効果を得るのではなく、「物理的・機械的な作用によって」目的の効果を得るものです。化学的作用によって効果を得るのは「医薬品」の特徴です。メスや注射器・X線装置・人工透析装置等は物理的・機械的な作用によって使用される医療機器の典型例です。

ア・ウ・エ・オはいずれも正しい記述です。薬機法は品質・有効性・安全性の確保と危害防止・保健衛生向上・研究開発促進を目的としています。

薬機法の規制対象と各カテゴリの特徴:

区分特徴主な例
医薬品化学的・生物学的作用で効果を発揮錠剤・注射薬・点眼薬
医薬部外品一定の効能を持つが医薬品ほどリスクが高くない薬用歯磨き・薬用化粧水
化粧品人体を清潔・美化し、皮膚等を保護・改善する乳液・口紅・ファンデーション
医療機器物理的・機械的な作用で目的の効果を得るメス・注射器・X線装置・ペースメーカー
再生医療等製品ヒト・動物の細胞等を用いて製造した、組織の再生・修復等を目的とする物細胞治療製品・遺伝子治療製品

各選択肢の解説:

  • ア(正): 薬機法は医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器・再生医療等製品を規制対象とし、品質・有効性・安全性の確保を主な目的としています。
  • イ(誤): 医療機器は「化学的作用」ではなく「物理的・機械的な作用」によって目的を達成するものです。「化学的作用によって」という記述が誤りです。医薬品との決定的な違いがここにあります。
  • ウ(正): 再生医療等製品の定義として正しい記述です。ヒト・動物の細胞を加工して製造した製品で、組織の再生・修復等を目的とします。
  • エ(正): 薬機法の目的には品質・有効性・安全性確保のほか、保健衛生上の危害の発生・拡大防止が明記されています。
  • オ(正): 薬機法の目的には医薬品等の研究開発促進・保健衛生の向上への貢献も含まれます。

【薬機法の目的条文と制度の全体像】

薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の目的規定には、以下の要素が含まれます:

1. 医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器・再生医療等製品の品質・有効性・安全性の確保

2. 保健衛生上の危害の発生・拡大の防止

3. 指定薬物の規制

4. 医薬品・医療機器・再生医療等製品の研究開発の促進

5. 保健衛生の向上

法律名も旧「薬事法」から「医薬品医療機器等法(薬機法)」に2014年(平成26年)に改称されており、医療機器・再生医療等製品への対応強化が反映されています。

医療機器の定義の核心(医薬品との差異):

医療機器と医薬品の最大の違いは、「作用メカニズム」にあります:

  • 医薬品: 体内で化学反応・生化学的作用・生物学的作用等により効果を発揮(薬理作用)
  • 医療機器: 物理的・機械的・電気的・光学的な作用によって効果を発揮(薬理作用を主目的としない)

具体例:

  • 注射器(注射針・シリンジ):薬液を注入するための物理的器具=医療機器
  • 注射薬(注射液):化学的成分が体内で薬理作用を発揮=医薬品
  • X線装置:物理的な放射線で体内を画像化=医療機器
  • ペースメーカー:電気的刺激で心臓の律動を維持=医療機器

医療機器のクラス分類(リスク区分):

医療機器はリスクの程度に応じて4つのクラスに分類されます(参考):

  • クラスI: 一般医療機器(リスク低)
  • クラスII: 管理医療機器(リスク中)
  • クラスIII/IV: 高度管理医療機器(リスク高・人体内への留置・生命維持等)

再生医療等製品の制度的位置づけ:

再生医療等製品は2014年の薬機法改正で新設されたカテゴリです。ヒトの細胞や遺伝子を加工した製品(細胞治療・遺伝子治療等)は、従来の医薬品・医療機器のどちらにも収まりきらない特性を持つため、独立したカテゴリとして規制されることになりました。

主な特徴:

  • ヒト・動物の細胞等を加工・成形したもの
  • 身体の組織の再生・修復・形成、または疾病の治療・予防を目的とする
  • 承認審査において「有効性が推定できる段階での条件付き早期承認」が可能(従来の医薬品と異なる承認経路)

薬機法改正の歴史的背景(登録販売者試験との関連):

登録販売者制度は2009年(平成21年)の薬事法改正で創設されました。2014年改正では「薬事法」から「薬機法」への改称・医療機器・再生医療等製品の規定整備・特定販売制度の整備等が行われています。

試験で問われる「薬機法の目的」は、単なる暗記問題に見えて、制度全体の根拠・趣旨を理解するための重要な基礎です。「なぜこのような規制があるのか」を理解することで、個々の規定の内容を体系的に把握できます。

「指定薬物の規制」が薬機法目的に含まれる意義:

2013年(平成25年)の改正で、指定薬物の規制が薬機法の目的に明記されました。これは危険ドラッグ問題への対応強化の一環であり、薬機法が単に「医薬品・医療機器の品質管理法」にとどまらず、「保健衛生を脅かす物質全般への対応法」として位置づけられていることを示しています。

【根拠】薬機法第1条(目的)・第2条(定義)、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第4章Ⅰ「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の目的等」

この問題の根拠
  • 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第1条e-Govで原文を読む
条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(各都道府県が公表する試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第4章Ⅰ「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の目的等」(薬機法の目的・定義) 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(2026版相当)に準拠し、章節を明記しています。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。出題範囲・法令・手引きは改正されることがあるため、最新の内容は各都道府県・厚生労働省の公式情報をご確認ください。