機械5電動機応用

電験三種 機械 問5:電動機応用

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

電力変換装置では,各種のパワー半導体デバイスが使用されている。パワー 半導体デバイスの定常的な動作に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)の中から一つ選べ。

  • 1IGBT と逆並列ダイオードを組み合わせたパワー半導体デバイスは,IGBT に とって順方向の電流を流すことができる期間をIGBT のオンのゲート電圧を与え ることで決めることができる。IGBT にとって逆方向の電圧が印加されると, IGBT のゲート状態にかかわらずIGBT にとって逆方向の電流が
  • 2ダイオードの導通,非導通は,そのダイオードに印加される電圧の極性で決ま り,導通時は回路電圧と負荷などで決まる順電流が流れる。
  • 3サイリスタは,オンのゲート電流が与えられて順方向の電流が流れている状態 であれば,その後にゲート電流を取り去っても,順方向の電流に続く逆方向の電 流を流すことができる。正答
  • 4オフしているパワーMOSFET は,ボディーダイオードを内蔵しているのでオン のゲート電圧が与えられなくても逆電圧が印加されれば逆方向の電流が流れる。
  • 5オフしているIGBT は,順電圧が印加されていてオンのゲート電圧を与えると 順電流を流すことができ,その状態からゲート電圧を取り去ると非導通となる。
正答:3サイリスタは,オンのゲート電流が与えられて順方向の電流が流れている状態 であれば,その後にゲート電流を取り去っても,順方向の電流に続く逆方向の電 流を流すことができる。

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電験三種「機械」の「電動機応用」からの出題(令和7年度上期 問10)。正答は(3)です。

誘導電動機の始動方法の問題。かご形は全電圧・Y-Δ・リアクトル・コンドルファ始動。巻線形は二次抵抗始動(外部抵抗で始動電流を抑えつつ始動トルクを確保)。

各始動法の特徴(始動電流・始動トルク・用途)を正誤判定する。正答(3)の記述が正しい内容で、他の選択肢は特徴の説明が誤っている。

標準試験対策の基準レベル

【電動機応用(誘導電動機の始動方法)の解法】(令和7年度上期 問10)

【かご形誘導電動機の始動方法】

  • 全電圧始動: 小容量。始動電流=定格の5〜8倍、始動トルク大
  • Y-Δ始動: 始動電流=全電圧の1/3、始動トルク=全電圧の1/3
  • リアクトル始動: 電圧xで始動→電流x倍低減、トルクx²倍低減
  • コンドルファ始動: 変圧器で電圧を下げて始動

【巻線形誘導電動機の始動方法】

  • 二次抵抗始動: スリップリングから外部抵抗を接続→始動電流を抑えつつ始動トルクを大きくできる(トルクの比例推移利用)
  • 始動完了後は外部抵抗を段階的に0まで減少させる

【正答(3)の根拠】

本問の設問文の正誤判定で、(3)の記述が誘導電動機の特性を正確に述べている内容。

(1)(2)(4)(5)には特性の誤り(Y-Δ始動時のトルク関係など)が含まれる。

上級誤答論破・根拠規定・実務応用まで深掘り

【電動機応用(誘導電動機の始動法・比例推移)の深層解析】(令和7年度上期 問10)

【正答(3)の根拠と全選択肢検討】

誘導電動機始動法の核心は「始動電流抑制」と「始動トルク確保」のトレードオフ。

【各始動法の定量的特性】

(1) 全電圧始動: I_start≈(5〜8)×I_n, T_start≈(0.5〜2.0)×T_n

(2) Y-Δ始動: V→V/√3 → I_start=全電圧の1/3, T_start=全電圧の1/3

※電流は線電流基準で1/3、トルクは電圧²に比例するため1/3

(3) リアクトル始動(電圧x倍): I_start=x倍, T_start=x²倍(電圧↓でトルク大幅減)

(4) コンドルファ始動(補償器タップ比x): I_start=x²倍(電源側), T_start=x²倍

(5) 巻線形・二次抵抗始動: 二次回路に抵抗R₂'を挿入

- 最大トルク発生スリップ: s_m = r₂'/√(r₁²+(x₁+x₂')²)

- 始動時(s=1)にR₂'を調整してs_m=1とすると最大トルクが始動時に発生

【比例推移の原理】

巻線形誘導電動機でスリップs₁におけるトルクTは、二次抵抗をk倍にするとスリップks₁で同じトルクを発生する(トルク-速度曲線が横方向に相似移動)。これを比例推移という。

【インバータ始動(VVVF)との比較】

現代では大容量電動機の始動に汎用インバータを使用するケースが主流。

V/f一定制御で電圧と周波数を比例変化させ、磁束一定のまま低速から加速。始動電流を定格電流以下に抑えられる最大のメリット。

【電験二種・実務への接続】

電験二種では誘導電動機の等価回路(T形回路)から起動特性を解析する問題が出題。

実務では工場の大型圧縮機(75kW〜500kW)の始動時の電圧降下計算(%Zから短絡電流→電圧降下)を実施し、系統への影響を評価する。

出典・根拠について

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和7年度上期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

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