機械89電気機器(変圧器)

電験三種 機械 問89:電気機器(変圧器)

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

いろいろな変圧器に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)の中から一つ選べ。

  • 1単巻変圧器は,一つの巻線の一部から端子が出ており,巻線の共通部分 を分路巻線,共通でない部分を直列巻線という。三相結線にして電力系統 の電圧変成などに用いられる。
  • 2単相変圧器3 台をΔ‒Δ結線として三相給電しているとき,故障等により 1 台を取り除いて残りの2 台で同じ電圧のまま給電する方式をV結線方式 という。V結線にすると変圧器の利用率はおよそ0.866 倍に減少する。
  • 3スコット結線変圧器は,M変圧器,T変圧器と呼ばれる単相変圧器2 台 を用いる。M変圧器の中央タップに片端子を接続したT変圧器の途中の端 子とM変圧器の両端の端子を三相電源の一次側入力端子とする。二次側端 子からは位相差180 度の二つの単相電源が得られる。この変圧器は,電気 鉄道の給電などに用いられる。正答
  • 4計器用変成器は,送配電系統等の高電圧・大電流を低電圧・小電流に変 成して指示計器にて計測するためなどに用いられる。このうち,計器用変 圧器は,変圧比が1 より大きく,定格二次電圧は一般に,110 V 又は110 V 3 に統一されている。
  • 5計器用変成器のうち,変流器は,一次巻線の巻数が少なく,1 本の導体を 鉄心に貫通させた貫通形と呼ばれるものがある。二次側を開放したままで 一次電流を流すと一次電流が全て励磁電流となり,二次端子には高電圧が 発生するので,電流計を接続するなど短絡状態で使用する必要がある。
正答:3スコット結線変圧器は,M変圧器,T変圧器と呼ばれる単相変圧器2 台 を用いる。M変圧器の中央タップに片端子を接続したT変圧器の途中の端 子とM変圧器の両端の端子を三相電源の一次側入力端子とする。二次側端 子からは位相差180 度の二つの単相電源が得られる。この変圧器は,電気 鉄道の給電などに用いられる。

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電験三種「機械」の「電気機器(変圧器)」に関する問題(令和4年度下期 問9)。正答は(3)です。

【基本公式】スコット結線変圧器:M変圧器+T変圧器(中央タップ使用)→三相電源→位相差90°の二相電源。

正答(3)「二次側端子からは位相差180°の二相電源が得られる」→誤り。

正しくは:スコット結線変圧器の二次側から「位相差90°」の2つの単相電源が得られる。

180°差は単純な中点タップ(センタータップ)変圧器で得られる構成→スコット結線とは別物。

スコット結線は三相電力を平衡2相(電気鉄道など二相電力)に変換する専用変圧器。

標準試験対策の基準レベル

【電気機器(変圧器)スコット結線の解法と要点】(令和4年度下期 問9)

【各選択肢の正誤確認】

(1)正しい:単巻変圧器の構造(分路巻線+直列巻線)・三相変電所に使用→正しい。

(2)正しい:V結線方式(2台でΔ-Δ給電)・利用率≒0.866→正しい。

(3)誤り:スコット結線の二次側から「位相差90°」の二相電源→問題の「180°」は誤り。

・M変圧器(主変圧器):三相の2端子に接続→二次電圧の基準。

・T変圧器(テーザー変圧器):M変圧器の中央タップから三相の第3端子に接続→90°の二次電圧。

・二次電圧間の位相差:90°(90°二相変換→電気鉄道単相区間への均衡給電)。

(4)正しい:計器用変圧器(電圧変成器)の定格二次電圧=110V→正しい。

(5)正しい:変流器(電流変成器)の二次開放禁止→高電圧発生→短絡必須→正しい。

→正答(3)

上級誤答論破・根拠規定・実務応用まで深掘り

【電気機器(変圧器)スコット結線の深層解析と電験三種合格戦略】(令和4年度下期 問9)

【核心論点と正答根拠】

スコット結線:三相→90°位相差の2単相変換。「180°」が誤り→正答(3)。

【スコット結線の設計詳細】

M変圧器:一次=VRS(√3×相電圧)、二次=V₂M(任意の鉄道供給電圧)。

T変圧器:一次=T端子〜Mの中点(=√3/2×相電圧=0.866×相電圧)、二次=V₂T。

V₂M=V₂T(等しく設計)→二次側は平衡2相(大きさ等しく位相差90°)。

電気鉄道適用:新幹線の電源(単相25kV)の供給に使用→3相から2単相を90°差で供給→三相電源の平衡化。

【計器用変成器(選択肢(4)(5)関連)】

PT(電圧変成器):高電圧を110Vに降圧→電圧計/電力計/保護継電器に接続。

二次側開放→問題なし(電流が流れないため)。

CT(電流変成器):大電流を5Aまたは1Aに変成→電流計/電力計/保護継電器に接続。

二次側開放絶対禁止→全一次電流が励磁電流→高電圧発生→絶縁破壊・感電死亡リスク。

CTの二次短絡試験:CTを設置したまま二次回路を変更する際は必ず短絡してから作業。

【電験二種・実務への接続】

電験二種:スコット変圧器の等価回路・電圧不平衡率計算・電気鉄道電源設計が出題。

実務:変電所CTの誤動作防止→二次回路の二重化(保護継電器と計測の分離)。

出典・根拠について

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和4年度下期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

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