問題
図のような三相3線式回路に流れる電流 I[A]は。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
図の負荷は、3本の枝が真ん中の1点に集まる「Y(スター)結線」です。各枝には8Ωの抵抗と6Ωのコイル(誘導リアクタンス)が直列に入っています。1相の重さ(インピーダンス)は、抵抗とリアクタンスを直角三角形の2辺として √(8²+6²)=√100=10Ω。Y結線では、1相にかかる電圧は線間電圧200Vの 1/√3 倍で、200÷1.73≒115.5V。電流は 115.5÷10≒11.6A。Y結線では線を流れる電流と相の電流は同じなので、I=11.6A。正答はイです。
【図の読み取り】
・結線:3本の枝が中央の1点に集まる → Y結線
・1相の負荷:R=8Ω と X_L=6Ω の直列
・電源:3φ3W、線間電圧 200V
【計算】
①1相のインピーダンス Z = √(R²+X²) = √(64+36) = 10 Ω
②相電圧 E = V/√3 = 200/√3 ≒ 115.5 V
③相電流 = E/Z ≒ 11.55 A
④Y結線では 線電流=相電流 → I ≒ 11.6 A(イ)
【選択肢の見分け】
・20.0A(エ):相電圧を 200V のまま使った(200/10)誤り。Δ結線ならこの値が相電流になります。
・14.3A(ウ):Z を R+X=14Ω と単純に足した(200/14)誤り。
・8.3A(ア):115.5/14 のように、相電圧は正しいがインピーダンスを足し算した誤り(115.5/14≒8.25)。
【Y結線の電圧・電流の関係】
Y結線は、各相の負荷が「線と中性点の間」に入る形です。線間電圧 V と相電圧 E の関係は V=√3E、線電流 I と相電流は等しくなります。Δ結線では逆に、相電圧=線間電圧、線電流=√3×相電流です。図で結線を見分けることが、この問題の最初の分かれ道です。
【計算】
Z = √(8²+6²) = 10 Ω(3:4:5 の直角三角形の2倍)
E = 200/√3 ≒ 115.5 V
I = E/Z = 200/(√3×10) ≒ 11.55 ≒ 11.6 A(イ)
【参考:力率と電力】
力率 cosθ = R/Z = 8/10 = 0.8。全消費電力は抵抗分だけで消費されるので P = 3×I²×R = 3×(11.55)²×8 ≒ 3.2 kW。式で書くと P = √3×V×I×cosθ = √3×200×11.55×0.8 ≒ 3.2 kW と一致します。
【つまずきやすい点】
・インピーダンスは R+X ではなく √(R²+X²)。抵抗とコイルの電圧は位相が90°ずれるためです。
・Y結線で線間電圧をそのまま1相に使わない(1/√3 倍にする)。
・同じ 8Ω・6Ω の負荷をΔ結線にすると、相電流 20A、線電流 20√3 ≒ 34.6A となり、Y結線の3倍の電流になります。結線が変わると答えが大きく変わる点が出題のねらいです。
出典と作り方
本問は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表した過去の試験問題です(同センターの公式FAQにより教育目的での利用は許諾・使用料不要。図・写真も同センターの公表問題から掲載)。解説は合格ナビが作成しています。 根拠・出典:出典:令和7年度上期 第二種電気工事士 学科試験 問5(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の出題範囲分析に基づき、段差のある3段階の解説を作成しています。


