問題
需要家の月間などの1期間における平均力率を求めるのに必要な計器の組合せは。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
力率は「使われた電力のうち、実際に仕事をした分の割合」です。1か月のような期間の平均力率は、その期間に積み上がった量から計算します。
・実際に仕事をした電力の量 → 電力量計(kW・h)
・仕事をせずに行き来した電力の量 → 無効電力量計(kvar・h)
この2つが分かれば、直角三角形の関係から平均力率が出せます。正答はイ(電力量計・無効電力量計)です。
正答:イ(電力量計・無効電力量計)
【平均力率の求め方】
期間中の有効電力量を W[kW・h]、無効電力量を Wq[kvar・h]とすると、
平均力率 = W ÷ √(W² + Wq²)
例:1か月の W = 40 000kW・h、Wq = 30 000kvar・h なら
√(40 000² + 30 000²) = 50 000 なので、平均力率 = 40 000 ÷ 50 000 = 0.8(80%)
【ほかの計器ではだめな理由】
・電力計:その瞬間の有効電力[kW]を示すだけで、期間の積み上げ(量)は分からない。無効分も分からない
・最大需要電力計:期間中の最大需要電力[kW](一定時間の平均電力の最大値)を記録する計器。契約電力や基本料金の判断に使うが、力率は出せない
・ア(電力計・電力量計)、ウ(無効電力量計・最大需要電力計)、エ(最大需要電力計・電力計)は、どれも有効電力量と無効電力量の組がそろわない
正答:イ。 「瞬間の値」と「期間の量」を区別することがこの問題の要点です。
【瞬時力率と平均力率】
力率計や、電力計と電圧計・電流計から求められるのは、その瞬間の力率です。負荷は時間とともに変わるので、ある瞬間の力率は1か月の代表値になりません。期間の平均力率は、有効電力量と無効電力量という「積み上げた量」の比で決めます。
平均力率 = W ÷ √(W² + Wq²)、または tanθ = Wq ÷ W から cosθ を求めても同じです。
【高圧需要家での計量】
高圧で受電する需要家では、計器用変成器(VCT)で電圧・電流を下げ、取引用の電力量計で有効電力量を計量します。無効電力量計を組み合わせると、期間の平均力率が分かります。電気料金では、この平均力率に応じて基本料金を割り引いたり割り増したりする料金メニューが多く、力率の管理は電気代に直結します。
【力率改善とのつながり】
遅れの無効電力量は、誘導電動機などの遅れ負荷で増えます。進相コンデンサで遅れの無効電力を打ち消すと Wq が減り、平均力率が上がります。上の例(W = 40 000kW・h、Wq = 30 000kvar・h、80%)で Wq を 15 000kvar・h まで減らすと、√(40 000² + 15 000²) ≒ 42 720 なので、平均力率は約 94% になります。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和4年度(午前) 第一種電気工事士 学科試験 問36(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

