第一種電工 電気機器・蓄電池・配線器具 問10:電気機器・蓄電池・配線器具
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14)
変圧器の鉄損に関する記述として,正しい ものは。
- ア1 620
- イ1 710正答
- ウ1 800
- エ1 890
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変圧器の鉄損は、変圧器の鉄心(コア)に発生するエネルギー損失。鉄損には「ヒステリシス損」と「渦電流損」の2種類がある。鉄損は電圧と周波数によって決まり、負荷電流(負荷の大小)には関係しない。一方「銅損」は電流の二乗に比例して負荷とともに変化する。選択肢はOCR欠落で数値になっているが、正答イは「鉄損は電圧・周波数が一定なら負荷に関係なくほぼ一定」という内容に対応する(正答イ=1710は別問の選択肢と混在)。変圧器鉄損の基本特性を理解することが重要。
本問はOCR解像失敗で設問文と選択肢が混在しているが、「変圧器の鉄損に関する正しい記述」を問う問題として解説する。鉄損の正確な知識:鉄損Piはヒステリシス損Phと渦電流損Peの和。Ph∝f×B^1.6(Steinmetz式)、Pe∝f²×B²。したがって鉄損は電源電圧(磁束密度B∝V/f)と周波数fによって決まる。負荷電流の大小に関係なく、電源電圧・周波数が一定なら鉄損はほぼ一定(無負荷損≒鉄損)。変圧器効率が最大となるのは鉄損=銅損のとき。銅損は電流の二乗に比例(I²R損)。正答イが「無負荷損の大部分は鉄損である」という正しい内容(kiki_25の選択肢ウに対応)なら整合する。
【変圧器の損失分析:鉄損と銅損の詳細】変圧器の効率設計において損失の種類と特性の理解は必須。第一種電気工事士〜電験三種まで一貫して問われる重要論点。
【鉄損(鉄心損)の詳細】鉄損Piは磁性材料を交番磁化する際に発生するエネルギー損失。構成成分:ヒステリシス損Ph∝kh×f×Bm^n(kh:材料定数、n:1.6〜2.0):B-Hカーブの面積に比例。交流サイクルごとにエネルギーを消費。渦電流損Pe∝ke×f²×Bm²×t²(t:磁心板厚):鉄心内を流れる渦電流による発熱。薄い珪素鋼板(0.3-0.5mm)や方向性電磁鋼板を積層することで低減。アモルファス変圧器では鉄損を従来比1/5-1/10に削減可能。
【鉄損の負荷依存性】鉄損は電圧V・周波数fが一定であれば負荷電流に無関係でほぼ一定。これが「無負荷損」の本質。変圧器に一次電圧を印加しただけ(二次側開放)でも鉄損は発生し、24時間消費し続ける。省エネ変圧器評価ではこの無負荷損(待機損)が重要指標。トップランナー変圧器では無負荷損基準値が設けられている。
【銅損との比較と最大効率条件】銅損Pc=I²R(一次・二次巻線抵抗損)は負荷電流の二乗に比例。変圧器効率η=出力/(出力+鉄損+銅損)が最大となる条件:dη/dI=0 → 鉄損Pi=銅損Pc(m²×Pc_定格)。m=√(Pi/Pc_定格)が最大効率負荷率。配電変圧器は最大効率を軽負荷(50-70%程度)に設定し、平均的な稼働状況でエネルギーを最適化している。電験三種「電力」科目では変圧器効率の計算、電験二種では損失分離試験(無負荷試験・短絡試験)の解析が出題される。
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和7年度 第一種電気工事士 学科試験 問11(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。