第一種電工
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

第一種電工 令和5年度午後 問21|電気機器・蓄電池・配線器具

問題

第一種電工 | 電気機器・蓄電池・配線器具 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

B種接地工事の接地抵抗値を求めるのに必要とするものは。

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答え合わせ

正解は ア
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

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解説

B種接地工事は、高圧と低圧をつなぐ変圧器の低圧側を大地に接地するものです。変圧器の内部で高圧側と低圧側が触れる「混触」が起きると、低圧の電線に高い電圧がかかり危険です。そこで、混触したときに流れる高圧側の地絡電流をB種接地で大地に逃がし、低圧側の電圧の上昇を抑えます。このため、接地抵抗値は「150÷(高圧側の1線地絡電流)」のように、高圧側電路の1線地絡電流を使って決めます。正答はアです。

電気設備技術基準の解釈第17条第2項では、B種接地工事の接地抵抗値を、変圧器の高圧側(又は特別高圧側)の電路の1線地絡電流Ig[A]を使って次のように定めています。

  • 混触時に高圧側を自動的に遮断する装置が無い場合など:150/Ig[Ω]以下
  • 1秒を超え2秒以下で自動遮断する場合:300/Ig[Ω]以下
  • 1秒以下で自動遮断する場合:600/Ig[Ω]以下

Igは実測値か、解釈の17-2表の計算式(電路の電圧や電線の長さから求める式)による値を使います。したがって必要なのはア(変圧器の高圧側電路の1線地絡電流)です。イ(変圧器の容量)やウ(高圧側ヒューズの定格電流)は、変圧器の選定や過電流保護に使う値で、B種接地抵抗の計算には使いません。エ(低圧側電路の長さ)も計算に出てきません。正答はアです。

本問は令和3年度にも同じ形で出題されている、B種接地工事の基本問題です。

【式の意味をつかむ】混触が起きると、高圧側の地絡電流IgがB種接地抵抗R_Bを通って大地に流れ、低圧電路の対地電圧はおよそIg×R_Bまで上がります。これを150V以下に抑える条件が Ig×R_B≦150、つまりR_B≦150/Igです。高圧側を短時間で遮断できる場合は、危険な電圧が続く時間が短くなるので、上限が300V(1秒を超え2秒以下)、600V(1秒以下)に緩和され、それぞれ300/Ig、600/Igになります。

【計算例】Ig=4A、自動遮断装置なし:R_B≦150/4=37.5Ω。同じ電路で1秒以下で遮断する装置があれば、R_B≦600/4=150Ωまで認められます。

【Igの求め方】解釈第17条第2項第二号により、①実測値、または②高圧電路では17-2表の計算式による値を使います。計算式は電路の種類(中性点非接地式など)ごとに、電路の電圧と電線の延長(架空電線・ケーブル)から求める形で、計算結果は小数点以下を切り上げ、2A未満となる場合は2Aとします。高圧配電線が長いほど対地静電容量が大きくなりIgが大きくなるので、必要なB種接地抵抗値は小さくなります。

【施す場所と関連規定】B種接地工事は、変圧器の低圧側の中性点(使用電圧300V以下で中性点に施し難いときは低圧側の1端子)に施します(解釈第24条)。また同条では、接地抵抗値は5Ω未満であることを要しないとされています。

【選択肢の見分け方】式に出てくるのはIgだけです。容量・ヒューズ定格・低圧側の長さなど、変圧器にかかわるもっともらしい値が並んでも、「混触時に流れる電流で電圧上昇を抑える」という目的から考えればアに絞れます。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和5年度(午後) 第一種電気工事士 学科試験 問21(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。