第一種電工
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

第一種電工 令和元年度 問22|電気の基礎理論

問題

第一種電工 | 電気の基礎理論 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

写真に示す機器の用途は。

問題の写真(出典: 令和元年度 第一種電気工事士 学科試験 問22/電気技術者試験センター)

図・写真の中の記号が イ・ロ・ハ・ニ のときは、選択肢の ア・イ・ウ・エ に順に対応します(試験の問題用紙の表記)。

図の出典:出典:令和元年度 第一種電気工事士 学科試験 問22(一般財団法人 電気技術者試験センター)

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答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

自信の3択

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解説

写真の機器は直列リアクトルです。高圧進相コンデンサと直列につないで使い、コンデンサに流れ込む高調波電流を抑えるのが役目です。正答はイ。

まぎらわしいのはウ「負荷の力率を改善する」です。力率を改善するのは進相コンデンサそのものの役目で、直列リアクトルはそのコンデンサを高調波から守る「付き添い役」です。アは変流器(CT)、エは変圧器の用途です。

正答:イ(高調波電流を抑制する)

【写真の見分け方】

箱形の外箱の上にがいし形の端子が並び、側面に放熱用のひだがついた機器です。高圧進相コンデンサのすぐ近くに置かれ、コンデンサと組みで出題されます。

【なぜ高調波を抑える必要があるのか】

コンデンサのリアクタンスは X_C = 1/(2πfC) で、周波数が高いほど小さくなります。インバータなどが出す第5調波(250Hzまたは300Hz)のような高い周波数の電流は、コンデンサに流れ込みやすくなります。その結果、コンデンサの過熱・焼損や、電圧波形のひずみの拡大が起こります。直列リアクトルを入れると、高調波に対して回路が誘導性になり、流れ込みを抑えられます。コンデンサを入れたときの突入電流をやわらげる効果もあります。

【選択肢の整理】

ア 大電流を小電流に変流 → 変流器(CT)

イ 高調波電流を抑制 → 直列リアクトル(正答)

ウ 負荷の力率を改善 → 高圧進相コンデンサ

エ 高電圧を低電圧に変圧 → 変圧器

正答:イ。 直列リアクトルの役割を、リアクタンスの大きさから確かめます。

【第5調波で誘導性になる条件】

基本波でのリアクトルのリアクタンスを、コンデンサのリアクタンスの p 倍(X_L = p·X_C)とします。第n調波では、リアクトルは n 倍、コンデンサは 1/n 倍になるので、

・リアクトル:n·p·X_C

・コンデンサ:X_C / n

回路が誘導性(高調波が流れ込みにくい)になる条件は n·p·X_C > X_C / n、つまり p > 1/n² です。

第5調波なら p > 1/25 = 4%。余裕を見て、実際にはコンデンサ容量の6%の直列リアクトルが一般的です。

確かめ:p = 0.06 のとき、第5調波でリアクトル 5×0.06 = 0.30、コンデンサ 1/5 = 0.20(X_C に対する比)→ リアクトルの方が大きく、誘導性になります。

【入れたことで起きること】

基本波ではリアクトルの分だけ逆向きの電圧がかかるため、コンデンサの端子電圧は回路電圧の 1/(1−p) 倍に上がります。6%なら 1/0.94 ≒ 1.064倍です。このため、直列リアクトルと組み合わせるコンデンサは、回路の電圧より少し高い定格電圧のものを選びます。

【組みで覚える高圧進相コンデンサまわり】

・高圧進相コンデンサ:力率改善(選択肢ウの用途)

・直列リアクトル:高調波の抑制・突入電流の抑制(本問)

・放電コイル:コンデンサを開放したあと、残った電荷を放電させる

写真問題では「コンデンサ」「直列リアクトル」「変流器」「計器用変圧器」の外観と用途をセットで覚えると、用途を問う形にも名称を問う形にも対応できます。

この問題の根拠出典:令和元年度 第一種電気工事士 学科試験 問22(一般財団法人 電気技術者試験センター)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和元年度 第一種電気工事士 学科試験 問22(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。