問題
水力発電所の水車の種類を,適用落差の最大値の高いものから低いものの順に左から右に並べたものは。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
水車は、使える落差(水が落ちる高さ)によって種類が分かれます。ペルトン水車は、ノズルから勢いよく噴き出す水をバケット(おわん形の羽根)に当てて回す水車で、高い落差に向いています。フランシス水車は中くらいの落差、プロペラ水車は船のスクリューのような羽根に大量の水を通す水車で、低い落差に向いています。高い順に並べると「ペルトン→フランシス→プロペラ」です。正答はアです。
水車は、水の持つエネルギーの使い方で2つに分かれます。
①衝動水車:水の位置エネルギーをノズルで速度(運動エネルギー)に変え、噴流をランナに当てて回す。代表はペルトン水車。高落差・比較的少ない流量に向く。
②反動水車:水が圧力を持ったままランナの中を流れ、その反動で回す。フランシス水車・斜流水車・プロペラ水車(羽根の角度を変えられるものをカプラン水車という)がこれにあたる。
反動水車の中では、フランシス水車が中落差、プロペラ水車が低落差・大流量に向きます。したがって、適用落差の最大値が高い順は「ペルトン水車>フランシス水車>プロペラ水車」で、アです。
イはフランシスとプロペラの順が逆、ウ・エはペルトン水車を最も低い位置に置いているので誤りです。
本問は、水車の種類と適用落差の関係を問う知識問題です。
【落差と流量の関係】同じ出力を得るには、落差が高ければ流量は少なくてよく、落差が低ければ大量の水が必要です(出力 P=9.8×Q×H×η[kW]、Qは流量[m³/s]、Hは有効落差[m])。高落差・少流量にはノズルで水を絞って噴き付けるペルトン水車、低落差・大流量には流路の広いプロペラ水車が合います。
【比速度で整理する】水車の形を表す指標に比速度があります。比速度は、落差が低く流量が多い用途に向く水車ほど大きくなり、小さい順に「ペルトン水車<フランシス水車<斜流水車<プロペラ水車」です。適用落差はこの逆順に高くなるので、本問の並びと一致します。
【各水車の特徴】
・ペルトン水車:衝動水車。ノズルのニードル弁で流量を調整する。高落差の発電所で使われる。
・フランシス水車:反動水車。ランナの外周から水が入り、軸方向に抜ける。適用できる落差の範囲が広く、多くの水力発電所で使われる。
・斜流水車:反動水車。水がランナを斜めに通る。フランシス水車とプロペラ水車の中間の落差に使われる。
・プロペラ水車:反動水車。水が軸方向に流れる。羽根の角度を負荷に応じて変えられるカプラン水車は、流量が変化しても効率が下がりにくい。
【覚え方】「ペ・フ・プ(ペルトン・フランシス・プロペラ)の順に落差が低くなる」と覚えると、並べ替えの問題にすぐ対応できます。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和3年度(午後) 第一種電気工事士 学科試験 問16(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
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執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

