問題
局所排気装置の定期自主検査に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
正しいのはウです。特化則第30条第1項第1号・有機則第20条第2項は、局所排気装置の定期自主検査の検査事項として、フード、ダクト及びファンの摩耗、腐食、くぼみその他損傷の有無及びその程度、ダクト及び排風機におけるじんあいのたい積状態、吸気及び排気の能力などを定めています。
各誤りの要点: ア→はじめて使用するときは点検が必要(有機則第22条・特化則第33条)。イ→頻度は1年以内ごとに1回、記録は3年間保存。エ→有機則第20条第2項第3号に排風機の注油状態がある。オ→異常を認めたときは直ちに補修(有機則第23条・特化則第35条)。
局所排気装置の定期自主検査等の概要:
| 項目 | 内容 | 条文 |
|---|---|---|
| 定期自主検査の頻度 | 1年以内ごとに1回(1年を超えて使用しない期間を除く) | 有機則第20条第2項・特化則第30条第1項 |
| 記録の保存 | 3年間 | 有機則第21条・特化則第32条 |
| 初めて使用するとき等 | 点検を行う | 有機則第22条・特化則第33条 |
| 異常を認めたとき | 直ちに補修(特化則は「補修その他の措置」) | 有機則第23条・特化則第35条 |
有機則第20条第2項の検査事項は、①フード・ダクト・ファンの摩耗・腐食・くぼみその他損傷、②ダクト・排風機のじんあいのたい積状態、③排風機の注油状態、④ダクト接続部の緩み、⑤電動機とファンを連結するベルトの作動状態、⑥吸気及び排気の能力、⑦その他性能を保持するため必要な事項です。
各選択肢の正誤と根拠:
- ア(誤): 有機則第22条・特化則第33条は、はじめて使用するとき、又は分解して改造・修理を行ったときの点検を定めている。
- イ(誤): 頻度は「1年以内ごとに1回」、記録の保存は3年間。
- ウ(正): 特化則第30条第1項第1号イ・ロ・ホ、有機則第20条第2項第1号・第2号・第6号のとおり。
- エ(誤): 有機則第20条第2項第3号に「排風機の注油状態」が定められている。
- オ(誤): 異常を認めたときは「直ちに」補修しなければならない(有機則第23条)。
【理論的背景】
局所排気装置の定期自主検査は、安衛令第15条第1項第9号の厚生労働省令で定める局所排気装置について義務付けられています。有機則では「第五条又は第六条の規定により設ける局所排気装置」(有機則第20条第1項)、特化則では第3条・第4条第4項・第5条第1項等の規定により設ける局所排気装置(特化則第29条第1号)が対象です。
管理の流れは、①はじめて使用するとき・分解して改造又は修理を行ったときの点検、②1年以内ごとに1回の定期自主検査、③検査結果の記録(3年間保存)、④異常を認めたときの直ちに補修、の4段階で整理できます。1年を超える期間使用しない装置は、その使用しない期間は定期自主検査が不要ですが、使用を再び開始する際に自主検査を行わなければなりません(有機則第20条第3項・特化則第30条第2項)。
【実務・条文構造】
- 有機則第20条第2項(局所排気装置の定期自主検査事項): ①フード、ダクト及びファンの摩耗、腐食、くぼみその他損傷の有無及びその程度 ②ダクト及び排風機におけるじんあいのたい積状態 ③排風機の注油状態 ④ダクトの接続部における緩みの有無 ⑤電動機とファンを連結するベルトの作動状態 ⑥吸気及び排気の能力 ⑦その他性能を保持するため必要な事項
- 特化則第30条第1項第1号(局所排気装置): イ フード、ダクト及びファンの摩耗、腐食、くぼみその他損傷の有無及びその程度 ロ ダクト及び排風機におけるじんあいのたい積状態 ハ ダクトの接続部における緩みの有無 ニ 電動機とファンとを連結するベルトの作動状態 ホ 吸気及び排気の能力 ヘ その他性能を保持するため必要な事項。プッシュプル型換気装置(第2号)、除じん装置・排ガス処理装置・排液処理装置(第3号)も別に事項が定められている。
- 記録(有機則第21条・特化則第32条): 検査年月日、検査方法、検査箇所、検査の結果、検査を実施した者の氏名、検査の結果に基づいて補修等の措置を講じたときはその内容を記録し、3年間保存。
- 点検(有機則第22条): はじめて使用するとき、又は分解して改造若しくは修理を行ったときに、じんあいのたい積状態、ダクトの接続部の緩み、吸気及び排気の能力等を点検。
- 補修(有機則第23条・特化則第35条): 自主検査又は点検で異常を認めたときは、直ちに補修(特化則は「補修その他の措置」)。
- 参考: 有機溶剤作業主任者は、局所排気装置・プッシュプル型換気装置・全体換気装置を1月を超えない期間ごとに点検する(有機則第19条の2第2号)。特定化学設備又はその附属設備の定期自主検査は2年以内ごとに1回(特化則第31条)で、局所排気装置の1年と区別する。
【試験での位置づけ】
この論点では、①頻度は1年以内ごとに1回、②記録は3年間保存、③検査事項(損傷・じんあいのたい積・注油・接続部の緩み・ベルト・吸気及び排気の能力)、④はじめて使用するとき等の点検、⑤異常時は直ちに補修、の5点を押さえます。イのような数値の入れ替えに注意します。
【各選択肢の発展補足】
- ア: 定期自主検査(1年以内ごと)と、はじめて使用するとき等の点検は別の義務です。
- イ: 2年以内ごとに1回は特化則第31条の特定化学設備等の定期自主検査の周期で、局所排気装置ではありません。記録の保存期間も3年間です。
- ウ: 条文の検査事項のとおりです。条文上の事項は「吸気及び排気の能力」と表現されています。
- エ: 有機則第20条第2項第3号に「排風機の注油状態」があります(プッシュプル型換気装置は第20条の2第2項第3号で「送風機及び排風機の注油状態」)。
- オ: 有機則第23条は「直ちに補修しなければならない」と定めています。
【根拠】有機溶剤中毒予防規則 第19条の2・第20条・第20条の2・第21条・第22条・第23条、特定化学物質障害予防規則 第29条・第30条・第31条・第32条・第33条・第35条。
【補足】ウ(正): 検査事項には損傷・じんあいのたい積状態・吸気及び排気の能力等が含まれる。定期自主検査は1年以内ごとに1回・記録3年間保存。はじめて使用するとき等は点検。異常は直ちに補修。
- 特定化学物質障害予防規則第30条・第33条・第35条・第32条・第29条・第31条e-Govで原文を読む
- 有機溶剤中毒予防規則第20条・第22条・第23条・第21条・第19条の2e-Govで原文を読む
- 労働安全衛生法施行令第15条e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 特定化学物質障害予防規則(特化則)第30条(定期自主検査)・第32条(記録・3年間保存)・第33条(初めて使用するとき等の点検)・第35条(補修等)、有機溶剤中毒予防規則(有機則)第20条(定期自主検査)・第21条(記録・3年間保存)・第22条(点検)・第23条(補修)。 現行の労働安全衛生法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

