衛生管理者
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

衛生管理者 関係法令(有害業務) 問15|特別教育が必要な業務の具体例

問題

衛生管理者 | 関係法令(有害業務) | 第一種

労働安全衛生規則第36条が定める特別教育を必要とする業務として、誤っているものを1つ選べ。

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答え合わせ

正解は オ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

誤りはオです。安衛則第36条第5号が特別教育の対象としているのは「最大荷重一トン未満のフオークリフトの運転」です。最大荷重が1トン以上のフォークリフトの運転は、安衛令第20条第11号の就業制限業務にあたり、特別教育ではなく、安衛法第61条により技能講習の修了等の資格を有する者でなければ就かせることができません。ア(第5号)・イ(第1号)・ウ(第4号)・エ(第20号)はいずれも特別教育を必要とする業務です。

特別教育(安衛法第59条第3項)は、危険又は有害な業務で厚生労働省令で定めるものに労働者を就かせるときに、事業者が行わなければならない教育で、対象業務は安衛則第36条に列挙されています。

  • ア(特別教育が必要): 第5号「最大荷重一トン未満のフオークリフトの運転(道路上を走行させる運転を除く。)の業務」。
  • イ(特別教育が必要): 第1号「研削といしの取替え又は取替え時の試運転の業務」。
  • ウ(特別教育が必要): 第4号。低圧は「直流にあつては七百五十ボルト以下、交流にあつては六百ボルト以下」と定義され、その充電電路の敷設若しくは修理の業務が対象です。
  • エ(特別教育が必要): 第20号「ゴンドラの操作の業務」。
  • オ(誤り): 最大荷重1トン以上のフォークリフトの運転は安衛令第20条第11号に掲げる就業制限業務です。安衛法第61条第1項により、免許・技能講習の修了その他の資格を有する者でなければ就かせてはなりません。特別教育の対象(第36条第5号)は1トン未満に限られます。

#### 1. 特別教育と就業制限(免許・技能講習)の区別

労働安全衛生法第59条第3項は、事業者が「危険又は有害な業務で、厚生労働省令で定めるものに労働者をつかせるとき」に特別の教育を行う義務を定めています。一方、第61条第1項は「クレーンの運転その他の業務で、政令で定めるもの」について、都道府県労働局長の免許を受けた者、登録を受けた者が行う技能講習を修了した者その他の資格を有する者でなければ就かせてはならないと定めています(就業制限)。同じ種類の機械でも、規模によって特別教育と就業制限に分かれるものが多いのが特徴です。

例: フォークリフト

  • 最大荷重1トン未満 → 特別教育(安衛則第36条第5号)
  • 最大荷重1トン以上 → 就業制限(安衛令第20条第11号)

「最大荷重」は、フォークリフトの構造及び材料に応じて基準荷重中心に負荷させることができる最大の荷重をいいます(安衛令第20条第11号のかっこ書)。

#### 2. 安衛則第36条の主な対象業務

試験で問われやすいものを号番号つきで整理します。

  • 研削・機械: 研削といしの取替え又は取替え時の試運転(第1号)、動力プレスの金型等の取付け・調整(第2号)、アーク溶接等(第3号)
  • 電気: 高圧・特別高圧の充電電路の敷設・点検・修理・操作、低圧の充電電路の敷設・修理など(第4号)
  • 荷役・運搬: 最大荷重1トン未満のフォークリフト(第5号)、つり上げ荷重5トン未満のクレーン(第15号イ)、つり上げ荷重1トン未満の移動式クレーン(第16号)、つり上げ荷重1トン未満のクレーン・移動式クレーン・デリックの玉掛け(第19号)
  • 林業: チェーンソーを用いて行う立木の伐木、かかり木の処理又は造材(第8号)
  • 高所・建設: ゴンドラの操作(第20号)、足場の組立て・解体・変更(第39号)、フルハーネス型墜落制止用器具を用いて行う作業(第41号)
  • 衛生関係: 酸素欠乏危険場所における作業(第26号)、特定粉じん作業(第29号)、石綿則第4条第1項の作業(第37号)

#### 3. 特別教育の運用

  • 科目の省略: 科目の全部又は一部について十分な知識及び技能を有していると認められる労働者については、その科目を省略できます(安衛則第37条)。
  • 記録の保存: 特別教育を行ったときは、受講者・科目等の記録を作成して3年間保存しなければなりません(安衛則第38条)。
  • 罰則: 第59条第3項の違反は、6月以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金の対象です(安衛法第119条)。

#### 4. 試験での位置づけ

特別教育の問題は「同じ機械で、規模の小さいものが特別教育、大きいものが免許・技能講習」という区別を突いてきます。本問のオは、第36条第5号の「1トン未満」の要件を外したもので、1トン以上は就業制限業務になる点が判断の決め手です。衛生管理者試験(第一種)では、酸素欠乏危険場所の作業(第26号)や特定粉じん作業(第29号)、石綿の作業(第37号)など衛生関係の特別教育もあわせて出題されます。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 労働安全衛生法第59条第3項(特別の教育)・第61条第1項(就業制限)、労働安全衛生規則第36条(特別教育を必要とする業務)、労働安全衛生法施行令第20条第11号(就業制限に係る業務)。 現行の労働安全衛生法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。