問題
有機溶剤中毒予防規則(有機則)において、事業者が屋内作業場等において有機溶剤業務に労働者を従事させるときの区分の表示および掲示に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
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解説
正しいのはエです。事業者は、屋内作業場等において有機溶剤業務に労働者を従事させるときは、有機溶剤等の区分を色分け及び色分け以外の方法により見やすい場所に表示しなければなりません。色は第1種=赤・第2種=黄・第3種=青です(有機則第25条)。
各誤りの要点: ア→第1種が赤、第2種が黄で、色が逆です。イ→第3種有機溶剤等も区分の表示が必要で、色は青です。ウ→「色分け及び色分け以外の方法」の両方で表示します。オ→第24条の掲示義務は、屋内作業場等において有機溶剤業務に労働者を従事させるときにかかり、作業主任者を選任しているかどうかで限定されていません。
区分の表示(第25条)と掲示(第24条)の対比:
| 項目 | 区分の表示(第25条) | 掲示(第24条) |
|---|---|---|
| 義務がかかるとき | 屋内作業場等において有機溶剤業務に労働者を従事させるとき | 同左 |
| 内容 | 有機溶剤等の区分 | 疾病の種類及び症状/取扱い上の注意事項/中毒時の応急処置/一定の場所では呼吸用保護具 |
| 方法 | 色分け及び色分け以外の方法で、見やすい場所に表示 | 見やすい場所に掲示 |
| 色 | 第1種=赤・第2種=黄・第3種=青 | - |
各選択肢の正誤と根拠:
- ア(誤): 第25条第2項は、第1種有機溶剤等=赤、第2種有機溶剤等=黄と定めています。
- イ(誤): 第25条第2項第3号により、第3種有機溶剤等も青で表示します。
- ウ(誤): 第25条第1項は「色分け及び色分け以外の方法により」表示するよう定めており、色分けだけでは足りません。
- エ(正): 第25条第1項・第2項の内容どおりです。
- オ(誤): 第24条は「屋内作業場等において有機溶剤業務に労働者を従事させるとき」に掲示を義務付けており、作業主任者の選任の有無による限定はありません。
【理論的背景】
有機則は、有機溶剤等を第1種・第2種・第3種に区分しています(第1条第1項第3号〜第5号)。第1種有機溶剤等は令別表第6の2第28号又は第38号に掲げる物とそれを重量の5%を超えて含有する混合物等、第2種有機溶剤等は同表の第1号から第13号までなど所定の号に掲げる物とそれを5%を超えて含有する混合物等(第1種に当たるものを除く)、第3種有機溶剤等はそれ以外の有機溶剤等です。
区分によって適用される措置が異なるため、作業場で扱っている有機溶剤等がどの区分かを労働者が見て分かるようにするのが第25条の区分の表示です。第25条は、表示を「色分け及び色分け以外の方法」で行うこととしているため、色だけに頼らず、文字などでも区分が分かるようにする必要があります。表示は「見やすい場所」に行う、作業場単位の義務として定められています。
【実務・条文構造】
区分の表示(有機則第25条):
- 義務がかかるとき: 屋内作業場等において有機溶剤業務に労働者を従事させるとき
- 方法: 当該有機溶剤業務に係る有機溶剤等の区分を、色分け及び色分け以外の方法により、見やすい場所に表示
- 色(第2項): 第1種有機溶剤等=赤、第2種有機溶剤等=黄、第3種有機溶剤等=青
掲示(有機則第24条):
- 義務がかかるとき: 屋内作業場等において有機溶剤業務に労働者を従事させるとき
- 掲示事項:
- 有機溶剤により生ずるおそれのある疾病の種類及びその症状
- 有機溶剤等の取扱い上の注意事項
- 有機溶剤による中毒が発生したときの応急処置
- 一定の場所(第3管理区分に区分された場所、第32条第1項各号・第33条第1項各号に掲げる業務を行う作業場など)では、有効な呼吸用保護具を使用しなければならない旨及び使用すべき呼吸用保護具
作業主任者(有機則第19条):
- 令第6条第22号の作業について、有機溶剤作業主任者技能講習を修了した者のうちから選任
- 掲示・区分の表示の義務は、作業主任者の選任の規定とは別の条文で定められている
【試験での位置づけ】
有機則の表示問題では「区分の表示=色分け及び色分け以外の方法・見やすい場所」「第1種=赤・第2種=黄・第3種=青」「掲示事項=疾病の種類及び症状・取扱い上の注意事項・応急処置・(一定の場所では)呼吸用保護具」が問われます。アのように色を入れ替えた記述、イのように第3種を除外した記述、ウのように方法を色分けだけにした記述は、いずれも第25条の文言と照らせば誤りと判断できます。
【各選択肢の発展補足】
- ア: 第25条第2項第1号・第2号のとおり、第1種=赤、第2種=黄です。赤と黄の入れ替えはよくある引っかけです。
- イ: 第3種有機溶剤等も第25条第2項第3号で「青」と定められており、区分の表示の対象です。
- ウ: 第25条第1項は「色分け及び色分け以外の方法により」と定めています。「及び」なので両方が必要です。
- エ: 第25条第1項・第2項をそのまま述べた記述です。表示は容器ごとではなく、見やすい場所に行う義務として規定されています。
- オ: 第24条は掲示義務の対象を「屋内作業場等において有機溶剤業務に労働者を従事させるとき」としており、作業主任者の選任(第19条)とは独立しています。
【根拠法令】有機溶剤中毒予防規則 第1条第1項第3号〜第5号(第1種・第2種・第3種有機溶剤等の定義)・第19条(有機溶剤作業主任者の選任)・第24条(掲示)・第25条(有機溶剤等の区分の表示:色分け及び色分け以外の方法・第1種=赤・第2種=黄・第3種=青)
【補足】区分の表示=屋内作業場等で有機溶剤業務に従事させるとき・色分け及び色分け以外の方法・見やすい場所(第1種赤・第2種黄・第3種青)。掲示(第24条)は作業主任者の選任の有無で限定されない。
- 有機溶剤中毒予防規則第25条・第24条・第19条・第1条e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 有機溶剤中毒予防規則(有機則)第25条(有機溶剤等の区分の表示:色分け及び色分け以外の方法・第1種赤・第2種黄・第3種青)・第24条(掲示:屋内作業場等において有機溶剤業務に労働者を従事させるとき)。 現行の労働安全衛生法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

