問題
有機溶剤中毒予防規則(有機則)における局所排気装置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
正しいのはオです。有機則第5条・第6条により設けた局所排気装置は、1年以内ごとに1回、定期に自主検査を行い(第20条)、その記録を3年間保存します(第21条)。
各誤りの要点: ア→外付け式は側方・下方が0.5m/s、上方が1.0m/sで同じではありません。イ→外付け式(0.5〜1.0m/s)は囲い式(0.4m/s)より高い制御風速が必要です。ウ→排風機は空気清浄装置で清浄後の空気が通る位置に設けます。エ→外付け式のフードは発散源にできるだけ近い位置に設けます。
有機則第16条の制御風速(m/s):
| フードの型式 | 制御風速 |
|---|---|
| 囲い式フード | 0.4 |
| 外付け式フード(側方吸引型) | 0.5 |
| 外付け式フード(下方吸引型) | 0.5 |
| 外付け式フード(上方吸引型) | 1.0 |
制御風速は、囲い式では「フードの開口面における最小風速」、外付け式では「吸引しようとする範囲内でフードの開口面から最も離れた作業位置の風速」です(同表の備考)。
各選択肢の正誤と根拠:
- ア(誤): 外付け式は側方吸引型・下方吸引型が0.5m/s、上方吸引型が1.0m/sです。
- イ(誤): 囲い式0.4m/sに対し、外付け式は0.5〜1.0m/sで、囲い式より高い制御風速が求められています。
- ウ(誤): 有機則第15条第1項は、空気清浄装置が設けられているときは、排風機を「清浄後の空気が通る位置に設けなければならない」としています(爆発やファンの腐食のおそれがないときを除く)。
- エ(誤): 有機則第14条第1項第2号は「外付け式のフードは、有機溶剤の蒸気の発散源にできるだけ近い位置に設けられていること」としています。
- オ(正): 有機則第20条第2項(1年以内ごとに1回の定期自主検査)と第21条(記録の3年間保存)のとおりです。
【理論的背景】
局所排気装置は、発散源の近くに設けたフードで有機溶剤の蒸気を吸引し、ダクトを通して排出する装置です。有機則は、フード・ダクト(第14条)、排風機(第15条)、排気口(第15条の2)、性能(第16条の制御風速)を定め、さらに定期自主検査(第20条)・点検(第22条)・補修(第23条)で性能の維持を求めています。囲い式は発散源を囲むため開口面の風速で足りますが、外付け式は発散源を囲わないため、フードから最も離れた作業位置で一定の風速が必要になり、囲い式より高い値が定められています。
【実務・条文構造】
フード・ダクト(有機則第14条):
- 発散源ごとに設ける
- 外付け式は発散源にできるだけ近い位置に設ける
- 蒸気の比重等からみて吸引に適した型式・大きさとする
- ダクトは長さをできるだけ短く、ベンドの数をできるだけ少なくする
排風機(有機則第15条):
- 空気清浄装置があるときは、清浄後の空気が通る位置に設ける(爆発・ファンの腐食のおそれがないときを除く)
制御風速(有機則第16条の表):
- 囲い式フード: 0.4m/s
- 外付け式フード: 側方吸引型0.5m/s・下方吸引型0.5m/s・上方吸引型1.0m/s
- 表の制御風速は、すべてのフードを開放した場合の値
定期自主検査(有機則第20条・第21条):
- 対象: 第5条・第6条により設ける局所排気装置
- 頻度: 1年以内ごとに1回(1年を超えて使用しない期間を除く)
- 項目: フード・ダクト・ファンの摩耗・腐食・くぼみ等の損傷、ダクト・排風機のじんあいのたい積状態、排風機の注油状態、ダクト接続部の緩み、ベルトの作動状態、吸気及び排気の能力など
- 記録: 検査年月日・方法・箇所・結果・実施者の氏名・補修等の内容を3年間保存
【試験での位置づけ】
「外付け式は囲い式より制御風速が高い」「上方吸引型は1.0m/s」「排風機は清浄後の空気が通る位置」「外付け式のフードは発散源に近い位置」「定期自主検査は1年以内ごとに1回・記録3年」がよく問われます。ウやエのように、条文の位置関係を逆にした記述は典型的な引っかけです。
【各選択肢の発展補足】
- ア: 上方吸引型は発散源の上から吸い上げる型式で、側方・下方吸引型の2倍の1.0m/sが定められています。
- イ: 制御風速は「出し得る能力」の基準で、局所排気装置はその風速を出し得る能力を有するものでなければなりません(有機則第16条第1項)。
- ウ: 空気清浄装置を設けていない局所排気装置等の排気口は、屋根から1.5m以上の高さとしなければなりません(有機則第15条の2第2項)。
- エ: フードは、作業方法や蒸気の比重等からみて吸引に適した型式・大きさとすることも求められます(有機則第14条第1項第3号)。
- オ: 局所排気装置を初めて使用するときや、分解して改造・修理を行ったときは点検を行い(第22条)、自主検査や点検で異常を認めたときは直ちに補修しなければなりません(第23条)。
【根拠法令】有機溶剤中毒予防規則 第14条・第15条・第15条の2・第16条(表)・第20条・第21条・第22条・第23条
【補足】制御風速は囲い式0.4m/s、外付け式は側方・下方0.5m/s、上方1.0m/s。排風機は清浄後の空気が通る位置。定期自主検査は1年以内ごとに1回・記録3年保存。
- 有機溶剤中毒予防規則第16条・第5条・第15条・第14条・第20条・第15条の2e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 有機溶剤中毒予防規則(有機則)第14条(フード)・第15条(排風機)・第16条(制御風速)・第20条(定期自主検査)・第21条(記録の保存)。 現行の労働安全衛生法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

