行政書士を1年(12ヶ月)で合格する最短プラン【月次スケジュール+記述式対策】

2026-06-08行政書士 1年 合格

行政書士を1年(12ヶ月)で合格する最短プラン【月次スケジュール+記述式対策】

この記事でわかること(30秒サマリ)

  • 1年合格が「現実的な人」と「1.5年〜2年を推奨する人」の分岐条件
  • 12ヶ月(48週間)の月次スケジュール(4フェーズ構成)
  • 行政法・民法優先の科目学習順序と時間配分
  • 記述式対策の開始タイミングと攻略法
  • 試験前3ヶ月の集中戦略と直前期の行動計画

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行政書士試験の基本スペック確認

1年プランを始める前に、試験全体の構造を正確に把握してください。

試験科目と出題数・配点

科目区分内容出題数配点
法令科目基礎法学2問8点
憲法5問20点
行政法(行政法一般・行政手続法・行政不服申立て・行政事件訴訟法)19問+多肢選択2問76点+16点
民法9問36点
商法・会社法5問20点
記述式(行政法1問・民法2問)3問60点
一般知識政治・経済・社会・情報通信・文章理解14問56点
合計約60問300点

合格基準:

  • 法令科目:122点以上(244点満点)
  • 一般知識:24点以上(56点満点)
  • 総計:180点以上(300点満点)

この足切りと総計ラインを両方クリアすることが合格条件です。最新の合格基準・試験日程は一般財団法人行政書士試験研究センターで確認してください。

1年で確保できる学習時間

学習パターン平日週末12ヶ月合計
社会人・標準2.5時間×5日6時間×2日約1,020時間
社会人・集中3時間×5日8時間×2日約1,200時間

行政書士の一発合格ラインとされる900〜1,200時間を確保できます。

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1年合格が現実的な人・難しい人

1年合格が現実的な人

  • 大学等で法律科目(民法・憲法・行政法)を履修した経験がある
  • 宅建・FP・社労士など他の法律系資格の取得経験がある
  • 平日2.5時間以上・週末6時間以上を12ヶ月間確保できる
  • 学習の習慣がすでに身についている

1.5〜2年プランを推奨する人

  • 法律を学ぶのが初めてで、「民法とは何か」から始まる状態
  • 週の学習時間が15時間以下しか確保できない
  • 記述式の文章を書く訓練が全くない

行政書士の合格率は10〜15%前後(令和7年度14.54%)です。合格者の多くは複数年受験者です。「1年で確実に受かる」ことを目指すなら、1.5〜2年の余裕を持った計画のほうが合格確率は高くなります。しかし「今年の11月に必ず受かる」という強い動機がある方には、1年集中プランは有効な選択肢です。

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4フェーズ・12ヶ月プランの全体設計

フェーズ1(Month1〜3):法令科目の基礎インプット

まず行政書士試験の中核となる行政法・民法の土台を構築します。

フェーズ2(Month4〜6):全科目の第1周完成

憲法・商法・一般知識を加え、全科目を一通り学習します。

フェーズ3(Month7〜9):アウトプット強化と記述式着手

択一式の過去問演習を本格化させ、記述式の対策を始めます。

フェーズ4(Month10〜12):仕上げと試験対策

模擬試験・弱点補強・記述式の最終仕上げに集中します(試験は11月第2日曜日)。

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月次スケジュール(詳細版)

Month1(1月〜・学習開始):行政法の基礎

Month1のゴール: 行政法一般(行政行為・行政手続)の基礎概念を理解し、過去問100問を演習する。

やること時間配分
Week1行政法入門(行政法の体系・法律の留保・行政行為)+過去問20問週17時間
Week2行政手続法(申請・処分・聴聞・弁明・不利益処分)+過去問20問週17時間
Week3行政不服申立て(審査請求・再調査の請求)+過去問20問週17時間
Week4行政事件訴訟法(取消訴訟・義務付け訴訟・差止訴訟)+過去問20問週17時間

行政法の全体像は行政法の集中攻略法に詳しくまとめています。

Month2:行政法の深化と国家賠償法・地方自治法

やること時間配分
Week5〜6国家賠償法・損失補償・地方自治法の基礎+過去問40問週17時間
Week7〜8行政法の過去問横断演習(過去5年分の行政法問題を通し演習)週17時間

Month2のチェック: 行政法の択一式で70%以上(19問中13問以上)を目標にする。

Month3:民法の基礎(総則・物権)

やること時間配分
Week9〜10民法総則(意思表示・行為能力・時効・代理)+過去問30問週17時間
Week11〜12物権(物権変動・不動産登記・担保物権)+過去問30問週17時間

民法の対策方針は民法の頻出論点攻略を参照してください。

Month4:民法の深化(債権・相続)

やること時間配分
Week13〜14債権(契約・不当利得・不法行為)+過去問30問週17時間
Week15〜16相続(遺言・法定相続・遺留分)+過去問30問週17時間

Month4のチェック: 民法の択一式で60%以上(9問中5〜6問)を目標にする。

Month5:憲法・基礎法学

やること時間配分
Week17〜18憲法(人権の種類・統治機構・違憲審査)+過去問30問週17時間
Week19〜20基礎法学(法的推論・解釈方法)+商法・会社法入門+過去問20問週17時間

Month6:商法・会社法と一般知識の基礎

やること時間配分
Week21〜22商法(商行為・商人・会社法の基礎)+過去問20問週17時間
Week23〜24一般知識(文章理解・情報通信・個人情報保護)の基礎確認+過去問20問週17時間

Month6(フェーズ2終了)の中間チェック: 全科目を一通り学習済み。行政法・民法の択一式で60〜70%以上を確認。記述式は「問題文を読んで何を問われているか理解できる」状態にある。

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Month7〜8:過去問演習の本格化(フェーズ3開始)

フェーズ3からは「インプット」より「アウトプット(過去問演習)」に時間の重心を移します。

期間やること時間配分
Month7行政法・民法の過去問5年分を2周目演習・間違い問題の解説再読70時間
Month8憲法・商法・一般知識の過去問演習+記述式の問題を初めて時間計測で解く70時間

記述式の初期対策(Month8〜): 記述式は「60字〜120字程度で条文の要件・効果を正確に書く」スキルが必要です。まず行政法の記述式問題を1問、時間を計らずに解いてみてください。「何を書けばいいかわかるが、書けない」という状態なら進捗順調。「問題の意味自体がわからない」なら行政法の択一式の理解が不足しているため、インプットに戻ります。

記述式の攻略法・配点戦略も参照してください。

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Month9〜10:記述式の本格練習と弱点科目補強

期間やること時間配分
Month9記述式の過去問5年分を全問演習+採点・解説比較70時間
Month10弱点科目(択一式で60%未満の科目)の集中補強70時間

記述式の採点基準を理解する: 記述式は部分点あり(最大20点×3問)。「完璧に書けなくても加点される」ことを知ることで、「全部書けないなら空欄にしよう」という誤った戦略を防げます。正確なキーワード(条文の要件・効果を表す言葉)を含めることが最も重要です。

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Month11(試験前1ヶ月):最終仕上げ

試験は11月第2日曜日(2026年度は令和8年11月8日予定)です。最新の試験日は一般財団法人行政書士試験研究センターで確認してください。

やること時間配分
Week41〜42模擬試験(本番想定・3時間)を2回受験+解説確認週20時間
Week43〜44弱点問題の最終補強+記述式の追加演習週20時間

Month11の判断基準: 模擬試験で総計160〜170点以上が安定して取れていれば合格可能性が高い。150点前後の場合は記述式の出来次第で合格可能。140点以下の場合は来年度受験への切り替えも検討。

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Month12(試験直前・11月):最終確認と本番

日程やること時間配分
試験5〜7日前過去問の間違い問題を全部解き直し・記述式のキーワード確認3〜4時間/日
試験2〜3日前一般知識(文章理解・情報通信)の最終確認2〜3時間/日
試験前日軽い確認のみ・試験会場・持ち物・時間を再確認・早めに就寝1時間以内

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記述式攻略の具体的な手順

記述式の出題形式と対策の方向性

行政法1問・民法2問の記述式で各20点、計60点です。この60点をどれだけ確保できるかが合格ラインへの到達を左右します。

記述式で確実に部分点を取る方法:

1. 問題文から「問われていること(主語・客体・要件・効果)」を特定する

2. 関連する条文・判例の要件と効果を箇条書きで整理する

3. 字数制限(40〜60字程度)に合わせて文章にまとめる

行政法の記述式頻出テーマ:

  • 処分性の判断基準(最高裁判例のキーワード)
  • 原告適格の判断枠組み(行訴法9条2項)
  • 行政手続法の聴聞・弁明機会の付与の要件

民法の記述式頻出テーマ:

  • 契約解除の要件と効果(催告解除・無催告解除)
  • 不法行為の要件(故意・過失・因果関係・損害)
  • 相続放棄・限定承認の手続きと効果

詳細な記述式対策は記述式 書き方と採点基準を参照してください。

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1年プランが崩れる主要な落とし穴

落とし穴1:全科目を均等に時間配分する

行政法と民法だけで試験全体の70%を占めます。この2科目に学習時間の50〜60%を投資することが1年合格の鉄則です。

落とし穴2:記述式の対策を後回しにしすぎる

「択一式が終わってから記述式」という考えで後回しにした結果、試験1ヶ月前に記述式をほぼ練習できていないというケースが多いです。Month7以降から少しずつ記述式に慣れる習慣をつけてください。

落とし穴3:テキストを何周も読む

行政書士のテキストは分厚く、通読に時間がかかります。2周目以降は「過去問で間違えた論点をテキストで確認する」検索型に切り替えることで時間効率が大幅に改善します。

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まとめ:1年合格のための行動原則

1. 学習1日目に行政法の過去問15問を解き、現在地を確認する

2. 行政法と民法の2科目に学習時間の55〜60%を投資する

3. Month7以降は過去問演習にシフトし、インプットの繰り返しをやめる

4. 記述式の対策はMonth8から始め、Month9に本格演習する

5. Month11の模擬試験スコアで「受験継続 or 来年度受験」を冷静に判断する

1年は行政書士合格に十分な時間です。ただしその1年の使い方を最初から計画的に設計することが、合格と不合格を分ける最大の要因です。

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一次ソース

  • 一般財団法人行政書士試験研究センター(試験日程・合格基準・統計情報): https://gyosei-shiken.or.jp/
  • 法務省・厚生労働省「民法改正に関する情報」: https://www.moj.go.jp/MINJI/minji06_001070000.html
  • 総務省「行政書士制度の概要」: https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/gyousei.html

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