行政書士

行政書士の学習スケジュール試験日からの逆算、週18時間の組み方、6ヶ月・1年の計画例

更新 ・書いた人 合格ナビ 編集長(運営者)

この記事でわかること

行政書士試験(11月第2日曜)に向けた学習スケジュールを、試験日からの逆算、週単位の時間の組み方、科目の勉強順番、6ヶ月・1年の計画例で紹介します。試験が終わったあとの次の年の組み立て方も、行政書士試験研究センターの日程をもとに整理します。

目次
  1. 行政書士の試験日から逆算して、スケジュールを組む
  2. 1週間をどう組むか:週18時間の例
  3. 勉強の順番:配点の大きい行政法・民法から、基礎知識は並行
  4. 6ヶ月コースと1年コース:試験日から数えて、何をいつやるか
  5. 試験日から数えた最後の5週間:新しい範囲を足さず、通し演習に使う
  6. 試験が終わったら、合格発表の日から次の試験日までを数え直そう
結論:行政書士の学習スケジュールは、試験日(例年11月の第2日曜)から逆算して、週に確保できる時間から組みます。令和8年度の試験日は令和8年11月8日(日)で、令和9年度の願書の配布期間は毎年7月第2週に案内されます。時間数はすべて編集部の例の算数で、合格に必要な時間ではありません。

行政書士の試験日から逆算して、スケジュールを組む

行政書士試験は年1回、11月の第2日曜に午後1時から4時まで行われます。逆算は、旅行の出発時刻から家を出る時間を決める作業のようなものです。計画は、この日から数えて組みます。令和8年度の日程は次のとおりです。

令和8年度 行政書士試験の日程:試験日は令和8年11月8日(日)午後1時から午後4時まで(集合時刻は午後0時20分)。合格発表は令和9年1月27日(水)。受験手数料は10,400円。最終確認日:2026-10-31。出典:行政書士試験研究センター 令和8年度行政書士試験のご案内。

令和9年度の受験願書・試験案内の配布期間は、センターが毎年7月の第2週に案内し、試験場所も同じ週に公示します(試験の概要・よくある質問)。

それまでは、センターが試験日として示す「11月の第2日曜日」を仮の試験日に置いて計画を立てます。たとえば令和9年の11月の第2日曜は、カレンダーのうえでは11月14日です。確定した日付ではないので、センターの案内で確かめてください。

試験当日の入室時刻、受験票、持ち物は行政書士の試験日にまとめています。申込みの手順は行政書士試験の申込みの記事にあります。

開始時期の目安は、次のとおりです(編集部の計画例で、合格に必要な期間ではありません)。

コース開始の目安向いている人
1年コース試験の約12か月前(前年の11月ごろ)法律の学習が初めての人
6ヶ月コース試験の約6か月前(5月ごろ)宅建・FP・ビジネス実務法務検定の学習経験がある人、法学部卒の人
3〜4ヶ月コース試験の3〜4か月前(7〜8月ごろ)法律の学習経験が豊富な人

1週間をどう組むか:週18時間の例

週18時間の例は、平日2時間×5日と休日4時間×2日です。曜日ごとの科目は、次の節の勉強の順番に合わせて入れ替えてください。

曜日時間内容の例
月2時間行政法のインプット(テキストの該当範囲)
火2時間民法のインプット
水2時間行政法の問題演習(間違えた理由を書く)
木2時間民法の問題演習
金2時間基礎知識(行政書士法・個人情報保護など)と、その週の復習
土4時間記述式を1〜2問(40字程度)+週のまとめテスト
日4時間間違えた問題の復習と、翌週の範囲の下見

算数: 2×5+4×2=18時間。26週続ければ18×26=468時間、52週なら18×52=936時間です。

週25時間(平日3時間×5日+休日5時間×2日)なら、26週で25×26=650時間になります。この数字は「何時間やれば受かる」を示すものではなく、確保できる時間から1週間の使い方を決めるための計算です。

目標は「毎日」ではなく「週」で立てます。「今週は行政手続法を終わらせる」と決めておけば、平日に遅れても休日で取り戻せます。独学での時間の作り方は行政書士は独学で合格できる?にあります。

勉強の順番:配点の大きい行政法・民法から、基礎知識は並行

勉強は、配点の大きい行政法と民法から始め、基礎知識は最初から並行して進めます。センターの合否判定基準には、出題形式ごとの配点はありますが、科目別の配点表はありません。

次の表は、令和7年度の試験問題の問題番号と設問の主題から、編集部が科目に分類して配点(択一式1問4点・記述式1問20点・多肢選択式3問24点・基礎知識14問56点)を足したものです。問題1は著作権の関係で掲載されていないため、基礎法学の2問は問題番号の並びからの推定です。

科目(編集部の分類)出題(令和7年度)配点300点に占める割合
行政法択一19問+記述1問96点32.0%
民法択一9問+記述2問76点25.3%
憲法択一5問20点6.7%
商法・会社法択一5問20点6.7%
基礎法学択一2問8点2.7%
多肢選択式3問(問題41は憲法13条、問題42は条例と法令、問題43は在外国民の審査権の訴訟が主題。科目別には分けない)24点8.0%
基礎知識択一14問56点18.7%

割合は四捨五入のため合計が100.1%になります。算数: 96+76+20+20+8+24+56=300。行政法と民法の合計は172点で、300点の57.3%です。

多肢選択式3問を主題で科目に含めると(問題41=憲法、問題42・43=行政法)、行政法112点・憲法28点となり、行政法と民法の合計は188点(62.7%)です。

令和7年度 行政書士試験の配点・合格基準点:法令等244点(択一式160点・多肢選択式24点・記述式60点)、基礎知識56点、合計300点。合格基準点は法令等122点以上・基礎知識24点以上・全体180点以上。令和8年度の配点・基準点は、令和9年1月27日の公表で更新されます。最終確認日:2026-10-31。出典:行政書士試験研究センター 令和7年度行政書士試験合否判定基準。

この配点から、次の順番を例として考えます(センターが推奨する順番ではありません)。

  • ①行政法:配点が最大。行政手続法→行政不服審査法→行政事件訴訟法→国家賠償法→地方自治法の順で、条文の構造をつかむ。
  • ②民法:総則→物権→債権→親族・相続の順。記述式でも2問問われた(令和7年度)。
  • ③憲法・商法・会社法・基礎法学:行政法・民法の土台ができてから、判例と条文の要点を整理する。
  • ④基礎知識は最初から並行:令和7年度の基準点は14問中6問(24点)で、届かないと不合格になるため、後回しにせず毎週少しずつ演習を入れる。
  • 文章理解は別の教材で:センターが公開している本試験問題(令和2〜7年度)は、どの年度も問題58〜60を著作権の関係で掲載しておらず、令和7年度の掲載分(問題47〜57)に文章理解の問題はない。

科目ごとの配点の見方と優先順位は、行政書士の点数配分にあります。

6ヶ月コースと1年コース:試験日から数えて、何をいつやるか

6ヶ月コースは法律の学習経験がある人向け、1年コースは法律が初めての人向けです。どちらも、最後の2か月は演習と復習が中心になります。

6ヶ月コース(週25時間の例)

時期(試験日から数えて)月の目安内容
6〜4か月前5〜6月テキストを速読し、行政書士に固有の出題範囲を確認する。知っている領域(民法の基礎など)は飛ばし読み。行政法は新規学習になることが多いため重点的に読む
4〜2か月前7〜8月行政法・民法を中心に、論点別問題で理解を確かめる。記述式を週3〜4問のペースで書く。基礎知識は週1回まとめて確認する
2〜0か月前9〜10月模擬試験を2〜3回解き、時間配分を最終調整する。弱点分野を集中して補う

26週続けた合計は、25×26=650時間です(編集部の例の算数で、合格に必要な時間ではありません)。

1年コース(週18時間の例)

時期(試験日から数えて)月の目安内容
12〜9か月前11〜2月全体把握。テキストを通読し、行政法と民法の基本概念をつかむ。細かい知識は覚えない
9〜5か月前2〜6月行政法・民法に集中。記述式の練習を週1〜2問から始める
5〜2か月前6〜9月憲法・商法・会社法・基礎知識を仕上げる。公開されている本試験問題で本番形式に慣れる
2〜0か月前9〜11月模擬試験で時間配分を固め、間違えた問題の復習に集中する

月ごとの詳しい週次計画は行政書士は1年で合格できる?にあります。

試験日から数えた最後の5週間:新しい範囲を足さず、通し演習に使う

最後の5週間は、新しい範囲を増やさず、本番と同じ時間帯の通し演習と復習に使います。日付は、試験日から数えた位置で示します。

試験日から数えて課題(例)
5週前公開されている本試験問題を、本番と同じ午後1時〜4時の時間帯で1回解く。法令等・基礎知識の点数と記述式の出来を確認し、弱点科目を書き出す
4週前弱点科目の復習。基礎知識の演習を毎日少しずつ入れる。記述式を週2問ほど書く
3週前別の年度の本試験問題で2回目の通し演習。間違えた問題だけ復習する
2週前新しい教材に手を広げず、間違えた問題と条文・判例の確認に集中する
最終週新しい範囲を足さず、苦手メモの見直しと睡眠・体調の管理を優先する(時間は週10時間程度の例)

5週間の合計は、18時間×4週+10時間=82時間です(編集部の例の算数)。センターは、過去の試験問題と正解を令和2〜7年度分掲載していますが、掲載していない問題もあります(過去の試験問題と正解)。

記述式の自己採点は行政書士の記述式の部分点・自己採点の考え方に、答案の書き方は記述式の書き方テンプレに、直前期の通し演習の組み方は行政書士の模試にあります。

基礎知識の足切りは、直前期でも後回しにしません。令和7年度の基準点(24点)では、14問中6問以上に届かないと、法令等の点数にかかわらず不合格になります。

試験が終わったら、合格発表の日から次の試験日までを数え直そう

試験が終わったら、合格発表の令和9年1月27日(水)から次の試験日までの週数を数え直して、週に確保できる時間から計画を決めます。

試験日を11月14日と仮置きすると、合格発表から次の試験日までは約41週です(令和9年1月27日から11月14日までの291日÷7の算数。試験日が確定したら置き換えます)。

その場合、週18時間なら41週で738時間になります(18×41)。前の節の6ヶ月コース・1年コースの表は、この週数に合わせて前後を詰めたり、延ばしたりして使えます。

試験問題(著作権に関係するものを除く)は令和8年11月16日(月)以降に、正解等と合格基準点は令和9年1月27日(水)以降に、センターのホームページで公表されます。

自分の得点を、公表された正解と照らし合わせて、弱点科目から次の計画に組み込みます。合格発表の日時と、合否通知書・合格証の届き方は行政書士の合格発表にまとめています。

まず科目別の問題を何問か解いて、いまの位置を確かめましょう。そのうえで、確保できる週の時間を決め、6ヶ月か1年の表に当てはめます。

よくある質問

Q今年の試験が終わりました。次の試験に向けて、いつから勉強を始め直せばよいですか?

始める日に決まりはなく、センターも開始時期の目安を公表していません。計画は次の試験日から数え直します。センターは試験日を「毎年1回、11月の第2日曜日」としており、受験願書・試験案内の配布期間は毎年7月の第2週に案内するとしています(出典:行政書士試験研究センター 試験の概要・よくある質問・2026-10-31確認)。それまでは、11月の第2日曜を仮の試験日に置いて計画を立てられます。

Q6ヶ月で行政書士に合格できますか?

センターは必要な勉強時間や期間、受験回数別の合格者数を公表しておらず(試験結果の推移・属性・結果概要・分析の各資料に回数の区分はありません)、可否は公式の数字では言えません。6か月の例(週25時間×26週=650時間)は計画例の算数です。令和7年度の合格率は14.54%で、合格には法令等122点以上・基礎知識24点以上・全体180点以上の3条件を同時に満たす必要があります(令和7年度の基準)。

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法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月31日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

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