賃管士

賃管士 合格率の分析と推移2026受験者数・難易度比較・国家資格化後の変動と合格戦略

更新 ・書いた人 合格ナビ 編集長(運営者)

この記事でわかること

賃貸不動産経営管理士(賃管士)試験の合格率推移(平成30年度〜令和7年度)と受験者数・合否判定基準を協議会の公表値で整理。令和3〜7年度の合格率は24.1〜31.5%、合否判定基準は50問中34〜40問以上。宅建士・行政書士との比較と、どんな年でも通用する合格戦略を解説します。

目次
  1. 1. 賃管士試験の合格率推移(公式データ)
  2. 2. 合否判定基準と合格率の関係
  3. 3. 難易度比較:宅建士・行政書士と比べると
  4. 4. 合格率が高い年と低い年を見るときの注意
  5. 5. 受験者数の動向
  6. 6. 令和8年度(2026年)試験の概要
  7. 偏差値・得点分布は公表されている?(協議会の公表値だけで整理)
  8. 7. よくある合格率に関する誤解
  9. まとめ
  10. 関連記事
結論:賃管士の合格率は令和3〜7年度で24.1%〜31.5%(令和7年度は29.5%)。「合格率が高い=簡単」という誤解は危険で、合否判定基準は50問中34〜40問以上(令和3〜7年度)と高めです。「業法を先行固め→民法・借地借家法→建築設備・管理実務」という攻略順で40点以上を目標にすることが合格戦略の核心です。

賃管士(賃貸不動産経営管理士)試験の合格率は、平成30年度の50.7%から令和元年度の36.8%、令和2年度以降は24〜32%前後で推移しています。公表値を正確に読むことが、合格戦略の出発点です。

協議会非提携・独自作成:本サイトは一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会と一切関係ありません。掲載データは協議会公式発表をもとに合格ナビが独自に整理・分析したものです。

1. 賃管士試験の合格率推移(公式データ)

賃管士試験の合格率:令和7年度 受験者31,792名・合格者9,370名・合格率29.5%(合否判定基準は50問中38問以上正解)。最終確認日:2026-10-02。出典:賃貸不動産経営管理士協議会 令和7年度試験実施概要。
年度受験者数合格者数合格率合否判定基準(一般受験者)
令和7年度31,792名9,370名29.5%50問中38問以上
令和6年度30,194名7,282名24.1%50問中35問以上
令和5年度28,299名7,972名28.2%50問中36問以上
令和4年度31,687名8,774名27.7%50問中34問以上
令和3年度32,459名10,240名31.5%50問中40問以上
令和2年度27,338名8,146名29.8%50問中34問以上
令和元年度23,605名8,698名36.8%40問中29問以上
平成30年度18,488名9,379名50.7%令和元年度の概要には記載なし

出典:賃貸不動産経営管理士協議会の各年度「試験実施概要」(令和7年度・令和6年度・令和5年度・令和4年度・令和3年度・令和2年度・令和元年度)。平成30年度は、令和元年度の概要にある「前年度」欄の値です。令和2年度の概要は協議会のサイトにありますが、試験統計データのページからはリンクされていません(2026-10-12 時点)。

令和元年度から令和7年度までの合格率は24.1%〜36.8%の範囲で動いています(平成30年度は50.7%)。令和3年度から令和7年度に限ると24.1%〜31.5%です。国家資格になった令和3年(2021年)4月の前後で比べても、令和2年度(29.8%)と令和3年度(31.5%)の合格率に大きな差はありません。出題数は令和元年度が40問、令和2年度以降は50問です。


2. 合否判定基準と合格率の関係

年度合否判定基準(一般受験者)合否判定基準(講習修了者)合格率
令和3年度50問中40問以上45問中35問以上31.5%
令和4年度50問中34問以上45問中29問以上27.7%
令和5年度50問中36問以上45問中31問以上28.2%
令和6年度50問中35問以上45問中30問以上24.1%
令和7年度50問中38問以上45問中33問以上29.5%

出典:賃貸不動産経営管理士協議会の各年度「試験実施概要」(リンクは上の表の下に記載)。

賃管士試験の合否判定基準:令和3〜7年度は50問中40問・34問・36問・35問・38問以上正解(講習修了者は45問中35問・29問・31問・30問・33問以上)。最終確認日:2026-10-02。出典:賃貸不動産経営管理士協議会 令和7年度試験実施概要。

合否判定基準は協議会が年度ごとに公表しています。正答率に直すと、令和3〜7年度は68%(34問/50問)〜80%(40問/50問)です。基準点が高い年に合格率が低いとは限らず、令和3年度は40問以上で合格率31.5%、令和6年度は35問以上で合格率24.1%でした。基準点だけで難しさは判断できません。


3. 難易度比較:宅建士・行政書士と比べると

他資格の合格率:令和7年度の宅建士は受験者245,462名・合格者45,821名・合格率18.7%、行政書士は受験者50,163人・合格者7,292人・合格率14.54%。最終確認日:2026-10-02。出典:不動産適正取引推進機構「試験実施概況(令和7年度以前10年間)」・行政書士試験研究センター「試験結果の推移」。
資格(令和7年度)受験者数合格者数合格率合否判定基準
賃貸不動産経営管理士31,792名9,370名29.5%50問中38問以上
宅地建物取引士245,462名45,821名18.7%50問中33点以上(一般受験者)
行政書士50,163人7,292人14.54%法令等122点以上・基礎知識24点以上・全体180点以上(300点満点)

出典:賃貸不動産経営管理士協議会 令和7年度試験実施概要・不動産適正取引推進機構「試験実施概況」・行政書士試験研究センター「試験結果の推移」・同「令和7年度合否判定基準」

賃管士は宅建士・行政書士より合格率が高い一方、合否判定基準は50問中34〜40問以上(令和3〜7年度)と、7〜8割前後の正答が必要でした。「合格率が高い=楽勝」という見方は避けてください。受験者層も出題形式も資格ごとに違うため、難しさは合格率だけでは決まりません。ほかの資格の合格率は、それぞれの試験団体の公表値で確認してください。


4. 合格率が高い年と低い年を見るときの注意

令和3〜7年度で合格率が最も高かったのは令和3年度の31.5%、最も低かったのは令和6年度の24.1%です。令和6年度から令和7年度にかけては、合格者数が7,282名から9,370名へ、合格率が24.1%から29.5%へ上がりました。

協議会は、合格率が動いた理由(問題の難しさ・受験者層・基準点の設定など)を公表していません。そのため本記事では、どの要因が主因かを断定しません。

どんな年でも通用する対策

合格率の変動に振り回されないためには、「業法(賃貸住宅管理業法)・民法・借地借家法の重要論点で確実に40点を取れるレベル」を目標にすることです。令和3〜7年度の合否判定基準で最も高かったのは令和3年度の40問以上なので、40点以上取れれば、この5年間のどの年度でも合格基準を満たす計算になります。


5. 受験者数の動向

受験者数:令和7年度 受験申込者36,360名・受験者31,792名。最終確認日:2026-10-02。出典:賃貸不動産経営管理士協議会「受験申込者数および受験者に関するデータ」。

受験者数は令和元年度の23,605名、令和2年度の27,338名、令和3年度の32,459名と増え、令和3年度以降は28,299名〜32,459名の間で推移しています(令和3年度以降は協議会の「受験申込者数および受験者に関するデータ」、令和元・2年度は各年度の試験実施概要)。

年度受験申込者数受験者数
令和3年度35,553名32,459名
令和4年度35,026名31,687名
令和5年度31,547名28,299名
令和6年度33,949名30,194名
令和7年度36,360名31,792名

出典:賃貸不動産経営管理士協議会「受験申込者数および受験者に関するデータ」

宅建士(令和7年度245,462名)と比べると規模は小さい試験です。


6. 令和8年度(2026年)試験の概要

令和8年度 賃管士試験:試験日 令和8年11月15日(日)13:00〜15:00、四肢択一50問(講習修了者は45問)、受験手数料 12,000円、合格発表 令和8年12月24日(予定)。最終確認日:2026-10-02。出典:賃貸不動産経営管理士協議会 令和8年度 試験実施要領。

合格発表の時刻、合格通知書の発送、不合格者への通知、登録の流れは、賃管士の合格発表で整理しています。

協議会の試験実施要領によると、令和8年度の出題は令和8年4月1日現在で施行されている規定に基づきます。試験出題範囲は「管理受託契約」「賃貸住宅の維持保全」「家賃・敷金・共益費等の金銭の管理」「賃貸住宅の賃貸借」「法(賃貸住宅管理業法)」「その他の管理実務」の6つです。

合格戦略:

  • 業法(賃貸住宅管理業法)を先に固める
  • 民法・借地借家法の重要論点を確実に取る
  • 建築設備・管理実務へ広げる
  • 合計40点以上を目標に設定

偏差値・得点分布は公表されている?(協議会の公表値だけで整理)

「賃貸不動産経営管理士 偏差値」「賃管士 得点分布」で探す人向けに、協議会が公表している数字と、していない数字を分けて整理します。

知りたいこと協議会の公表備考
合否判定基準(合格点)あり令和7年度は一般50問中38問以上、講習修了者45問中33問以上
受験者数・合格者数・合格率あり全体のほか、一般(50問解答)と講習修了者(45問解答)の別、男女別、都道府県別
平均年齢あり令和7年度は全体で43.0歳(前年度42.0歳)
平均点・標準偏差公表資料に記載なし令和3〜7年度の試験実施概要(統計データ)に記載なし
得点分布(何点の人が何人か)公表資料に記載なし同上。令和7年度の試験結果ページは合格者の受験番号の掲載で、採点結果や合否の照会には答えないと案内している
偏差値なし平均点と標準偏差が公表されていないため、公式の数字から計算できない

出典:賃貸不動産経営管理士協議会 試験統計データの令和3〜7年度のPDF(令和7年度・令和6年度ほか)と、令和7年度 試験結果のページ(2026-10-04 時点)。「公表資料に記載なし」は、上記の公表資料に記載がないという意味で、協議会が内部に持っていないという意味ではありません。

偏差値は、一般的な統計の式では「(自分の得点 − 受験者全体の平均点) ÷ 標準偏差 × 10 + 50」で求めます。この式の平均点と標準偏差が公表されていないため、賃管士で「偏差値」を示すサイトの数字は、公式の値ではなく、各サイトが何らかの方法で推定したものです。難しさを知りたいときは、公表されている合格率と合格点で比べるのが確実です。

公式の数字で唯一、受験者の層による違いが分かるのが、一般(50問解答)と講習修了者(45問解答)の合格率です。

年度一般(50問解答)受験者→合格者一般の合格率講習修了者(45問解答)受験者→合格者講習修了者の合格率
令和6年度18,431名→3,793名20.6%11,763名→3,489名29.7%
令和7年度18,395名→4,472名24.3%13,397名→4,898名36.6%

検算:令和7年度は 4,472 ÷ 18,395 = 24.31%、4,898 ÷ 13,397 = 36.56%。受験者の合計は 18,395 + 13,397 = 31,792名、合格者の合計は 4,472 + 4,898 = 9,370名で、全体の公表値と一致します。令和6年度も 18,431 + 11,763 = 30,194名、3,793 + 3,489 = 7,282名で全体と一致します。

令和7年度の区分別合格率:一般(50問解答)24.3%、講習修了者(45問解答)36.6%、全体29.5%。最終確認日:2026-10-04。出典:賃貸不動産経営管理士協議会 令和7年度試験実施概要。

講習修了者は、修了年度とその翌年度の試験で5問が免除される人です。区分で合格率が違うことは公表値から読み取れますが、なぜ違うのか(学習の深さ・受験者層・免除の効果など)は、協議会が理由を公表していないため断定できません。


7. よくある合格率に関する誤解

誤解1:「合格率35%だから楽勝」

令和3〜7年度の合否判定基準は50問中34〜40問以上で、正答率68〜80%が必要でした。これを安定して確保することは決して容易ではありません。

誤解2:「国家資格化後に毎年難化している」

令和3年度以降の合格率は31.5%・27.7%・28.2%・24.1%・29.5%で、一方向に下がり続けてはいません。

誤解3:「宅建を持っていれば賃管士は簡単」

宅建経験者は民法・借地借家法の基礎があるため有利ですが、業法(賃貸住宅管理業法)は宅建と全く別の法律です。宅建合格者でも業法の学習を省略すると合格点に届かないリスクがあります。業法の出題の全体像は、業法の横断的整理の問題で確認できます。


まとめ

  • 賃管士合格率:令和3〜7年度は24.1%〜31.5%(令和7年度は29.5%)
  • 合否判定基準は50問中34〜40問以上(令和3〜7年度)
  • 令和3年度(31.5%・40問以上)、令和6年度(24.1%・35問以上)のように、基準点と合格率は単純には連動しない
  • 宅建士(令和7年度18.7%)より合格率は高いが、合否判定基準の高さを過小評価しないこと
  • 業法先行→40点以上を目標とする戦略が「どの年でも通用する対策」

賃管士の問題集(科目別)で自分の現在地を測る


※ 協議会非提携・独自作成。本記事は協議会公式発表データをもとに合格ナビが独自に分析・整理したものです。本サイトは一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会と一切関係ありません。出典:賃貸不動産経営管理士協議会公式サイト。最終確認日:2026-10-02。

関連記事

よくある質問

Q賃管士試験の合格率は何%ですか?

令和7年度は受験者31,792名・合格者9,370名で、合格率は29.5%でした。令和3年度〜令和7年度の5年間では24.1%〜31.5%です(協議会の各年度「試験実施概要」)。令和7年度の宅建士試験の合格率は18.7%でした(不動産適正取引推進機構)。出典:賃貸不動産経営管理士協議会 令和7年度試験実施概要。

Q賃管士の合格率は国家資格になってから下がったのですか?

協議会の公表値では、令和2年度の合格率は29.8%、国家資格になった令和3年度は31.5%で、大きな差はありません。令和元年度は36.8%、平成30年度は50.7%でした。協議会は合格率が動いた理由を公表していないため、原因は断定できません。出典:賃貸不動産経営管理士協議会 令和3年度試験実施概要・令和元年度。

Q賃管士と宅建、どちらが難しいですか?

令和7年度の合格率は、宅建士が18.7%、賃管士が29.5%でした。合格率だけを見ると宅建士の方が低くなっています。出題範囲には民法・借地借家法など重なる分野がありますが、受験者層や出題形式が違うため、難しさは合格率だけでは決まりません。出典:不動産適正取引推進機構「試験実施概況」・賃貸不動産経営管理士協議会 令和7年度試験実施概要。

Q令和6年(2024年)や令和7年(2025年)の賃管士合格率は何%ですか?

令和6年度(2024年)は受験者30,194名・合格者7,282名で合格率24.1%、令和7年度(2025年)は受験者31,792名・合格者9,370名で合格率29.5%でした。出典:賃貸不動産経営管理士協議会 令和6年度試験実施概要・令和7年度試験実施概要。

Q賃管士試験は難しくなり続けていますか?

令和3年度〜令和7年度の合格率は31.5%・27.7%・28.2%・24.1%・29.5%で、一方向に下がり続ける傾向は協議会の公表値からは読み取れません。合否判定基準は年度ごとに50問中34〜40問以上と変わっています。

Q賃貸不動産経営管理士の偏差値はいくつですか?

偏差値は、受験者全体の平均点と標準偏差から計算する値で、協議会が公表している指標ではありません。協議会の令和3〜7年度の試験実施概要(統計データ)には、受験者数・合格者数・合格率・平均年齢などは載っていますが、平均点・標準偏差・得点分布は載っていません(2026-10-04 に5年度分のPDFを確認)。そのため公式の数字から偏差値を計算することはできず、「賃管士の偏差値は○○」と書かれた数字は、協議会の公表値ではありません。出典:賃貸不動産経営管理士協議会 試験統計データ。

Q賃管士試験で点数が何点取れれば安全圏ですか?

令和3〜7年度の合否判定基準は50問中34〜40問以上でした。最も高かった令和3年度の40問以上を目標にすると、この5年間のどの年度でも合格基準を満たす計算になります。基準は年度ごとに公表されるため、基準ギリギリを狙わず、各分野をバランスよく仕上げることをすすめます。

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法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月12日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

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