賃貸住宅管理業法(令和3年6月15日全面施行)の試験の論点を完全網羅。管理戸数200戸以上の登録義務・業務管理者の資格要件・管理受託契約の重要事項説明・IT重説・サブリース規制(特定転貸事業者)・第41〜46条の罰則体系まで、賃管士試験の最重要科目を体系的に解説します。
目次
結論:賃貸住宅管理業法は令和3年6月15日に施行された法律です。「登録義務(200戸以上)→業務管理者の選任→重要事項説明と書面→サブリース規制→監督と罰則」の流れで条文を体系的に押さえると、業法の問題を解きやすくなります。
賃貸住宅管理業法(正式名称「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」、以下「管理業法」)は、令和3年(2021年)6月15日に施行されました(附則第1条第2号に掲げる規定は令和2年12月15日に先行して施行。同じ日に施行された施行規則は、特定賃貸借契約=サブリースの適正化のための措置を定めています)。賃貸住宅管理業者の登録制度、業務管理者の選任義務、管理受託契約の重要事項説明と書面交付、サブリース(特定賃貸借契約)の規制などを定めています。条文の出典は e-Gov 法令検索です(2026-10-02 時点の現行条文)。施行期日は国土交通省「賃貸住宅管理業法 法律、政省令、解釈・運用の考え方、ガイドラインについて」に掲載の施行期日を定める政令にもとづいています。
協議会非提携・独自作成:本サイトは一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会と一切関係ありません。本記事は管理業法の条文・国土交通省公表資料をもとに合格ナビが独自に作成しています。
1. 管理業法の全体構造(6つのまとまりで理解する)
| まとまり | 内容 | 主な条文 |
|---|---|---|
| ① 登録制度 | 登録義務(200戸以上)・登録の拒否・名義貸しの禁止 | 第3〜11条 |
| ② 業務管理者 | 営業所・事務所ごとの選任義務・要件 | 第12条(要件は施行規則第14条) |
| ③ 管理受託契約と業務 | 重要事項説明・契約締結時の書面・再委託の禁止・分別管理・証明書・帳簿・標識・定期報告・秘密保持 | 第13〜21条 |
| ④ 賃貸住宅管理業者への監督 | 業務改善命令・登録の取消し・業務停止・報告徴収 | 第22〜27条 |
| ⑤ サブリース規制 | 誇大広告・不当勧誘の禁止・重要事項説明と書面・指示・業務停止 | 第28〜36条 |
| ⑥ 罰則 | 拘禁刑・罰金・過料 | 第41〜46条 |
出典:e-Gov 法令検索 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律(2026-10-02 時点の現行条文)・国土交通省「賃貸住宅管理業法 法律、政省令、解釈・運用の考え方、ガイドラインについて」
2. 登録制度(第3〜11条)
登録義務の要件
賃貸住宅管理業を営もうとする者は、国土交通大臣の登録を受けなければなりません(第3条第1項)。ただし事業の規模が国土交通省令で定める規模未満であれば登録は不要で(同項ただし書)、その規模は施行規則第3条で「賃貸住宅の戸数が二百戸」と定められています。200戸未満でも登録を受けることはでき、登録した場合は法第2章の規制に服すると国土交通省のFAQは説明しています。
「管理戸数」の数え方のポイント:
- 法律上の「賃貸住宅管理業」は、賃貸人から委託を受けて維持保全などの管理業務を行う事業です(第2条第2項)。委託を受けずに自分の物件だけを管理する場合はこれに当たりません
- 管理戸数は、入居者との間で締結されることが想定される賃貸借契約の数で数えます(国土交通省FAQ。シェアハウス1棟10部屋なら空室があっても10戸)
- 一時的にでも200戸以上になった時点で登録を受けていなければ営業できないため、見込みがあれば登録を受けることが適当とされています(同FAQ)
登録が必要な規模:管理戸数200戸以上(施行規則第3条)。最終確認日:2026-10-02。出典:国土交通省「賃貸住宅管理業法FAQ集(令和7年10月9日時点)」。
登録の拒否事由(第6条第1項)
次のような場合、国土交通大臣は登録を拒否しなければなりません(主なもの)。
- 心身の故障により賃貸住宅管理業を的確に遂行できない者として国土交通省令で定めるもの(1号)
- 破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者(2号)
- 第23条の規定で登録を取り消され、取消しの日から5年を経過しない者(3号)
- 拘禁刑以上の刑に処せられ、またはこの法律の規定により罰金の刑に処せられ、執行を終わり、または執行を受けることがなくなった日から5年を経過しない者(4号)
- 暴力団員、または暴力団員でなくなった日から5年を経過しない者(5号)
- 財産的基礎を有しない者(10号)
- 営業所または事務所ごとに業務管理者を確実に選任すると認められない者(11号)
登録の有効期間(第3条第2項)
登録は5年ごとに更新を受けなければ、期間の経過によって効力を失います。
3. 業務管理者(第12条・施行規則第14条)
業務管理者の選任義務
賃貸住宅管理業者は、営業所または事務所ごとに1人以上の業務管理者を選任しなければなりません(第12条第1項)。選任した者の全てが欠けたときは、新たに選任するまでの間、その営業所・事務所で管理受託契約を締結できません(同条第2項)。
業務管理者の要件(施行規則第14条)
施行規則第14条は、要件を「管理業務に関し二年以上の実務の経験を有する者又は国土交通大臣がその実務の経験を有する者と同等以上の能力を有すると認めた者で、次の各号のいずれかに該当するもの」と定めています。柱書の実務経験の要件は、次の2つのルートの両方にかかります。
| ルート | 共通の要件(柱書) | 個別の要件 |
|---|---|---|
| 1号:賃管士ルート | 管理業務の実務経験2年以上、または国土交通大臣が同等以上と認めた能力 | 登録証明事業(賃貸不動産経営管理士試験・登録事業)による証明 |
| 2号:宅建士ルート | 同上 | 宅地建物取引士+国土交通大臣が指定する管理業務に関する実務についての講習(指定講習)の修了 |
国土交通省のFAQも、業務管理者の要件を「管理業務の実務経験を2年以上(※)有し、かつ、登録証明事業による証明を受けている者であること、又は、管理業務の実務経験を2年以上有する宅地建物取引士で、管理業務の実務についての講習(指定講習)を修了した者であること」と説明し、実務経験は実務講習の修了等で代えることも可能としています。
出典:賃貸住宅管理業法施行規則の一部を改正する省令(令和3年国土交通省令第34号)・国土交通省「賃貸住宅管理業法FAQ集(令和7年10月9日時点)」
業務管理者の職務(第12条第1項)
業務管理者は、営業所・事務所の業務に関し、管理受託契約の内容の明確性、維持保全の実施方法の妥当性その他の国土交通省令で定める事項について「管理及び監督に関する事務」を行います(第12条第1項)。また、業務管理者は他の営業所または事務所の業務管理者となることができません(同条第3項)。選任単位や兼務禁止は、業務管理者の選任単位・兼務禁止・資格要件の問題で練習できます。
関連:賃貸不動産経営管理士は意味ない?独占業務の有無と業務管理者の要件・賃管士完全合格ガイド
4. 管理受託契約と業務(第13〜21条)
管理受託契約の締結前の重要事項説明(第13条)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 義務を負う者 | 賃貸住宅管理業者 |
| 説明の相手 | 管理業務を委託しようとする賃貸住宅の賃貸人(賃貸住宅管理業者など専門的知識・経験を有する者として省令で定める者を除く) |
| タイミング | 管理受託契約を締結するまで |
| 方法 | 書面を交付して説明(賃貸人の承諾を得れば電磁的方法で提供でき、書面を交付したものとみなす:第13条第2項) |
| 説明する人 | 法律に定めなし。国土交通省のFAQは、業務管理者が行うことは「必ずしも必要ではありません」としたうえで、業務管理者や一定の実務経験を有する者など専門的な知識・経験を有する者に説明させることを推奨 |
契約期間中や契約更新時に、施行規則第31条各号の事項を変更しようとするときは、変更のあった事項について書面を交付したうえで重要事項説明をする必要があると国土交通省のFAQは説明しています。
ITを活用した重要事項説明
国土交通省のFAQは、電磁的方法で提供する際に相手方の承諾を得ることなどの留意点を示し、賃貸人から対面またはITの活用による説明を希望する申出があったときは、その方法で説明する必要があるとしています(国土交通省「賃貸住宅管理業法FAQ集(令和7年10月9日時点)」)。
契約締結時の書面の交付(第14条)
管理受託契約を締結したときは、委託者に対し、遅滞なく、管理業務の対象となる賃貸住宅・管理業務の実施方法・契約期間・報酬・契約の更新または解除に関する定め(定めがあるとき)などを記載した書面を交付しなければなりません(第14条第1項)。
分別管理(第16条)
賃貸住宅管理業者は、管理業務で受領する家賃・敷金・共益費その他の金銭を、国土交通省令で定める方法により、自己の固有財産および他の管理受託契約で受領する金銭と分別して管理しなければなりません(第16条)。
このほか、管理業務の全部の再委託の禁止(第15条)、帳簿の備付け(第18条)、委託者への定期報告(第20条)、秘密を守る義務(第21条)も定められています。
5. サブリース規制(第28〜36条・特定転貸事業者)
特定転貸事業者とは
特定賃貸借契約とは、賃借人が賃貸住宅を第三者に転貸する事業を営むことを目的として締結される賃貸借契約です(第2条第4項。賃貸人と密接な関係を有する者として省令で定める者が賃借人であるものを除く)。この契約に基づき賃借した賃貸住宅を第三者に転貸する事業を営む者が特定転貸事業者です(同条第5項)。
注意点:サブリースの規制は、賃貸住宅管理業の登録(200戸以上)とは別の仕組みです。国土交通省のFAQは、営利の意思を持って反復継続的に賃貸住宅の転貸を行う場合は「その規模によらず規制が課されます」としています。
サブリース規制の施行日:附則第1条第2号に掲げる規定の施行期日は令和2年12月15日(法律全体は令和3年6月15日)。最終確認日:2026-10-02。出典:国土交通省「賃貸住宅管理業法 法律、政省令、解釈・運用の考え方、ガイドラインについて」(施行期日を定める政令)。
誇大広告等の禁止(第28条)
特定転貸事業者と勧誘者(特定転貸事業者等)は、特定賃貸借契約の条件について広告をするときは、次のような事項について著しく事実に相違する表示や、実際のものよりも著しく優良であり、若しくは有利であると人を誤認させるような表示をしてはなりません。
- 特定賃貸借契約に基づき特定転貸事業者が支払うべき家賃
- 賃貸住宅の維持保全の実施方法
- 特定賃貸借契約の解除に関する事項
- その他の国土交通省令で定める事項
関連:サブリース規制の詳細(借地借家法32条との関係を含む)はこちら
不当な勧誘等の禁止(第29条)
特定転貸事業者等は、次の行為をしてはなりません。
- 特定賃貸借契約の締結の勧誘をするに際し、またはその解除を妨げるため、相手方の判断に影響を及ぼすこととなる重要なものにつき、故意に事実を告げず、または不実のことを告げる行為(1号)
- そのほか、相手方の保護に欠けるものとして国土交通省令で定める行為(2号)
特定賃貸借契約の重要事項説明と書面(第30〜31条)
特定転貸事業者は、特定賃貸借契約を締結しようとするときは、締結するまでに、相手方となろうとする者に書面を交付して説明しなければなりません(第30条第1項)。締結したときは、遅滞なく、家賃その他賃貸の条件・維持保全の実施方法・契約期間・転貸の条件などを記載した書面を交付しなければなりません(第31条第1項)。
6. 罰則体系(第41〜46条)
条文の出典は e-Gov 法令検索です(e-Gov 法令検索 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律・2026-10-02 時点の現行条文)。現行の条文では、自由刑はすべて「拘禁刑」と書かれています。古い教材で「懲役」と書かれているものは、現行の条文の表記ではありません。
罰則の体系
| 条文 | 主な対象行為 | 罰則 |
|---|---|---|
| 第41条 | 無登録営業(1号)・不正の手段による登録(2号)・名義貸し=第11条違反(3号) | 1年以下の拘禁刑若しくは100万円以下の罰金、又は併科 |
| 第42条 | 業務停止等の命令違反(第23条第1項)・サブリースの勧誘で故意に事実を告げない、不実を告げる(第29条第1号)・サブリースの業務停止等の命令違反(第34条第1項・第2項) | 6月以下の拘禁刑若しくは50万円以下の罰金、又は併科 |
| 第43条 | 特定賃貸借契約の締結前・締結時の書面の不交付・虚偽記載など(第30条第1項・第31条第1項) | 50万円以下の罰金 |
| 第44条 | 業務管理者を選任しない(2号)・業務管理者が欠けたまま管理受託契約を締結(3号)・管理受託契約の締結時書面の不交付等(4号)・帳簿(6号)・秘密の漏えい(7号)・業務改善命令違反(8号)・誇大広告(10号)など | 30万円以下の罰金 |
| 第45条 | 両罰規定:法人の代表者や従業者などが業務に関し第41〜44条(第44条第7号を除く)の違反をしたとき | 行為者のほか法人・人にも各本条の罰金刑 |
| 第46条 | 廃業等の届出(第9条第1項)をしない・虚偽の届出 | 20万円以下の過料 |
管理受託契約の締結前の重要事項説明(第13条)の違反そのものは、第41〜44条の罰則の列挙にはありません。法令違反として監督処分(業務改善命令・業務停止など)の対象になりえます(第22条・第23条第1項第3号)。
行政処分(第22〜27条)
罰則とは別に、国土交通大臣による監督処分があります。
- 業務改善命令(第22条):業務の方法の変更その他業務の運営の改善に必要な措置を命じる
- 登録の取消し・業務停止(第23条第1項):登録拒否事由に該当することとなったとき、不正の手段で登録を受けたとき、法令や命令に違反したときなどに、登録の取消し、または1年以内の期間を定めた業務の全部または一部の停止
- 登録の取消し(第23条第2項):登録から1年以内に業務を開始しない、または引き続き1年以上業務を行っていないとき
7. 試験対策:業法で押さえる論点
論点1:登録が必要な範囲
「賃貸人から委託を受けて管理業務を行う事業」が賃貸住宅管理業で(第2条第2項)、管理戸数200戸以上なら登録が必要(第3条第1項・施行規則第3条)。サブリースの規制は登録や戸数とは別に、規模によらず適用されます(国土交通省FAQ)。
論点2:業務管理者の要件
施行規則第14条の2つのルート(1号=登録証明事業による証明、2号=宅建士+指定講習)と、両方にかかる実務経験2年以上(または同等以上の能力)の要件。宅建士の資格だけでは要件を満たさず、指定講習の修了と実務経験の要件も必要です。
論点3:重要事項説明の説明者・タイミング
管理受託契約の重要事項説明は契約を締結するまでに行う(第13条第1項)。説明者の資格は法律に定めがない。電磁的方法での提供には賃貸人の承諾が必要(同条第2項)。記載事項は、管理受託契約の重要事項説明の問題で確認できます。
論点4:罰則の重さ
無登録営業・名義貸しは「1年以下の拘禁刑若しくは100万円以下の罰金、又は併科」(第41条)、業務管理者を選任しないときは「30万円以下の罰金」(第44条第2号)。
8. よく混同される論点の整理
| 比較対象 | 管理受託型(管理業者) | サブリース型(特定転貸事業者) |
|---|---|---|
| 登録制度(200戸以上) | 適用あり(第3条) | サブリースの規制としては適用なし(規模によらず第28〜36条が適用) |
| 業務管理者の選任義務 | 適用あり(第12条) | サブリースの規制としては適用なし |
| 重要事項説明 | 適用あり(第13条) | 適用あり(第30条) |
| 誇大広告等の禁止 | 規定なし | 適用あり(第28条) |
| 不当な勧誘等の禁止 | 規定なし | 適用あり(第29条) |
まとめ
- 賃貸住宅管理業法は令和3年6月15日に施行(附則第1条第2号に掲げる規定は令和2年12月15日に先行施行)
- 登録義務は管理戸数200戸以上(第3条第1項ただし書・施行規則第3条)
- 業務管理者の要件:管理業務の実務経験2年以上(または同等以上の能力)+登録証明事業の証明(賃管士) または 宅建士+指定講習の修了(施行規則第14条)
- 管理受託契約の重要事項説明は契約締結までに書面で(第13条)。電磁的方法は賃貸人の承諾が必要
- サブリース規制:誇大広告等の禁止(第28条)・不当な勧誘等の禁止(第29条)・重要事項説明(第30条)
- 罰則:無登録営業・名義貸しは1年以下の拘禁刑若しくは100万円以下の罰金、又は併科(第41条)
※ 協議会非提携・独自作成。本記事は条文・国土交通省公表資料をもとに合格ナビが独自に作成しています。出典:e-Gov 法令検索 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律(2026-10-02 時点の現行条文)・国土交通省「賃貸住宅管理業法 法律、政省令、解釈・運用の考え方、ガイドラインについて」・国土交通省「賃貸住宅管理業法FAQ集(令和7年10月9日時点)」。最終確認日:2026-10-02。
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よくある質問
Q賃貸住宅管理業法はいつから施行されましたか?
施行期日を定める政令により、法律全体の施行期日は令和3年(2021年)6月15日です。それより前に、附則第1条第2号に掲げる規定が令和2年(2020年)12月15日に施行されており、同じ日に施行された施行規則(令和2年国土交通省令第83号)は特定賃貸借契約(サブリース)の適正化のための措置を定めています。政令・省令は国土交通省「賃貸住宅管理業法 法律、政省令、解釈・運用の考え方、ガイドラインについて」のページに掲載されています。
Q管理戸数200戸以上とはどこで決まっていますか?
賃貸住宅管理業法第3条第1項ただし書きと施行規則第3条(「賃貸住宅の戸数が二百戸であることとする」)に規定されています。管理戸数が200戸未満なら登録義務はありませんが、登録を受けることはでき、登録した場合は200戸未満でも法第2章の規制に服すると国土交通省のFAQは説明しています。なお、法律上の「賃貸住宅管理業」は賃貸人から委託を受けて管理業務を行う事業なので(第2条第2項)、委託を受けずに自分の物件だけを管理する場合はこれに当たりません。
Q業務管理者に必要な資格は何ですか?
要件は施行規則第14条に定められています。管理業務の実務経験2年以上(または国土交通大臣が同等以上の能力を有すると認めた者)であることを前提に、①登録証明事業による証明を受けている者(賃貸不動産経営管理士)、または②宅地建物取引士で国土交通大臣が指定する講習(指定講習)を修了した者のいずれかです。宅建士でも指定講習の修了と実務経験の要件を満たせば業務管理者になれます。業務管理者は営業所・事務所ごとに1人以上の選任が義務です(法第12条第1項)。
QIT重説(電磁的方法による重要事項説明)は賃貸管理でも可能ですか?
可能です。法第13条第2項により、賃貸人の承諾を得れば、重要事項説明書に記載すべき事項を電磁的方法で提供でき、書面を交付したものとみなされます。国土交通省のFAQは、ITを活用した説明について、電磁的方法で提供する際に相手方の承諾を得ることなどの留意点を示し、賃貸人から対面またはITの活用による説明を希望する申出があったときはその方法で説明する必要があるとしています。
Qサブリース契約で誇大広告が禁止されているのはなぜですか?
賃貸住宅管理業法第28条(誇大広告等の禁止)による規制です。特定転貸事業者と勧誘者は、特定賃貸借契約の条件について広告をするとき、特定転貸事業者が支払うべき家賃、賃貸住宅の維持保全の実施方法、特定賃貸借契約の解除に関する事項などについて、著しく事実に相違する表示や、実際よりも著しく優良・有利であると誤認させる表示をしてはなりません。違反すると30万円以下の罰金の対象です(第44条第10号)。
Q賃貸住宅管理業法の罰則で最も重いものは何ですか?
第41条の「1年以下の拘禁刑若しくは100万円以下の罰金、又はその併科」です。対象は、登録を受けずに賃貸住宅管理業を営んだとき(1号)、不正の手段で登録を受けたとき(2号)、名義貸しの禁止(第11条)に違反して他人に賃貸住宅管理業を営ませたとき(3号)です。業務管理者を選任しなかったときは30万円以下の罰金です(第44条第2号)。法人の従業者が業務に関して違反したときは法人にも罰金刑が科されます(第45条)。
法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月2日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

