電験三種 機械 問41:電気機器(直流機)
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14)
次の文章は,直流機に関する記述である。 直流機では固定子と回転子の間で直流電力と機械動力の変換が行われる。この 変換を担う機構の一種にブラシと整流子とがあり,これらを用いた直流機では通 常,界磁巻線に直流の界磁電流を流し, (ア) を回転子とする。 このブラシと整流子を用いる直流機では,電機子反作用への対策として補償巻 線や補極が設けられる。ブラシと整流子を用いる場合には,補極や補償巻線を設 けないと,電機子反作用によって,固定子から見た (イ) 中性軸の位置が変化 するために,これに合わせてブラシを移動しない限りブラシと整流子片との間に (ウ) が生じて整流子片を損傷するおそれがある。なお,小形機では,補償巻 線と補極のうち (エ) が一般的に用いられる。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次 の
- 1界磁 電気的 火花 補償巻線
- 2界磁 幾何学的 応力 補極
- 3電機子 幾何学的 応力 補償巻線
- 4電機子 電気的 火花 補償巻線
- 5電機子 電気的 火花 補極正答
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電験三種「機械」の「電気機器(直流機)」に関する問題(令和6年度下期 問1)。正答は(5)です。
【基本公式】直流機:固定子=界磁(磁極)、回転子=電機子(コイル)+整流子。
正答(5)「電機子 電気的 火花 補極」の根拠:
(ア)電機子:直流機では界磁を固定子とし、電機子を回転子とする(逆ではない)。
(イ)電気的中性軸:電機子反作用により幾何学的中性軸と電気的中性軸がずれる(電気的中性軸が移動)。
(ウ)火花:ブラシが電気的中性軸からずれた整流子片に接触→電位差で火花(スパーク)発生→整流子損傷。
(エ)補極:小形機では補極(整流補極)が一般的(大形機は補償巻線を追加)。
【電気機器(直流機)の電機子反作用の解法と要点】(令和6年度下期 問1)
【直流機の基本構造】
固定子:界磁磁極(永久磁石または界磁巻線)、継鉄(ヨーク)
回転子:電機子鉄心(積層鉄心)、電機子巻線、整流子(コミュテータ)
接触部:ブラシ(カーボン製)が整流子片に接触→外部回路と接続
【電機子反作用のメカニズム】
電機子電流→電機子磁束→界磁磁束と合成→磁束分布が歪む
→幾何学的中性軸(磁極の中心線)と電気的中性軸(磁束密度=0の位置)がずれる
→ブラシが正しい位置(電気的中性軸)にないと整流が正常に行われず火花発生
【各空白の正解】
(ア)電機子→回転子(界磁が固定子・電機子が回転子)
(イ)電気的中性軸(電機子反作用で移動するのは電気的中性軸)
(ウ)火花(スパーク)→整流子損傷の原因
(エ)補極:小形機の電機子反作用対策(大形機は補償巻線+補極の両方)
→正答(5)
【電気機器(直流機)電機子反作用の深層解析と電験三種合格戦略】(令和6年度下期 問1)
【核心論点と正答根拠】
直流機:固定子=界磁、回転子=電機子。電機子反作用→電気的中性軸ずれ→火花。小形機対策=補極。
正答(5)「電機子・電気的・火花・補極」。
【電機子反作用の詳細メカニズム】
電機子反作用磁束:電機子電流による磁束(電機子回路の起磁力AT₂)
→界磁磁束と直交(幾何学的中性軸上)→合成磁束の非対称化。
効果①:電気的中性軸の移動(発電機→回転方向、電動機→逆方向に移動)。
効果②:磁極面の磁束密度偏り→局所的磁気飽和→端子電圧/トルクの低下。
【対策の詳細比較】
補極(コミュテーティングポール):N-Sの間に小磁極追加→整流コイルの自己インダクタンス電圧を打ち消す→整流改善。電機子電流に比例した起磁力発生→小形機に最適。
補償巻線(コンペンセーティングウインディング):磁極面の溝に挿入した巻線→電機子反作用磁束を直接打ち消す→大容量機(急激な負荷変動あり)に必須。
【ブラシレス直流モータ(BLDC)の台頭】
整流子・ブラシを廃止→電子整流(インバータ+エンコーダ)で方向制御。
火花問題・整流子摩耗問題の根本解決。EMC(電磁適合性)も大幅改善。
産業用サーボ・EV補機・家電(エアコンコンプレッサ)で主流。
電験二種:直流機の整流理論・過渡応答・現代のモータ制御への展開が出題範囲。
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和6年度下期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。