電験三種
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

電験三種 令和5年度下期 機械 問7|電気機器(共通損失)

問題

電験三種 | 機械 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-29

次の文章は,電気機器の損失に関する記述である。 a コイルの電流とコイルの抵抗によるジュール熱が (ア) であり,この損失を低減するため,コイルを構成する電線の断面積を大きくする。交流電流が並列コイルに分かれて流れると,並列コイル間の電流不平衡からこの損失が増加する。この損失を低減するため,並列回路を構成する各コイルの鎖交磁束と抵抗値,すなわち,各コイルのインピーダンスを等しくする。 b 鉄心に交流磁束が通ると損失が発生する。その成分は (イ) と (ウ) の二つに分類される。前者は,交流磁束によって誘導された電流が鉄心を流れてジュール熱として発生する。そこで,電気抵抗が高い強磁性材料や,表面を絶縁膜で覆った薄い鉄板を積層した積層鉄心を磁気回路に用いて,電流の経路を断つことで損失を低減する。後者は,鉄心の磁束が磁界の履歴に依存するために発生する。この (ウ) を低減するために電磁鋼板が磁気回路に広く用いられている。 c 上記の電磁気要因の損失のほか,電動機や発電機では,回転子の運動による軸受け摩擦損や冷却ファンの空気抵抗による損失などの (エ) がある。上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の

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解説

電験三種「機械」の「電気機器(共通損失)」に関する問題(令和5年度下期 問7)。正答は(1)です。

【基本公式】電気機器の損失分類:コイル電流×抵抗→銅損(ジュール熱)。

鉄損=渦電流損+ヒステリシス損。機械損=軸受け摩擦損+風損(冷却ファン)。

正答(1)「銅損 渦電流損 ヒステリシス損 機械損」の根拠:

(ア)銅損:コイルのI²R損失→I²R=ジュール熱→正解。

(イ)渦電流損:交番磁束→鉄心に誘導電流→ジュール熱→積層鉄心で対策。

(ウ)ヒステリシス損:磁束の履歴現象→磁気ヒステリシスループの面積→電磁鋼板で対策。

(エ)機械損:軸受け摩擦+冷却ファン(空気抵抗)→回転体固有の損失。

選択肢(1)が全て正しく対応。

【電気機器(共通損失)の解法と要点】(令和5年度下期 問7)

【損失分類の体系】

電磁損失:

①銅損(ジュール損):I²×R。コイル(電機子巻線・界磁巻線)の抵抗による損失。

対策:導体断面積拡大・並列巻線のインピーダンス均一化。

②鉄損=渦電流損+ヒステリシス損

渦電流損:交番磁束→鉄心に誘導電流(円環状)→ジュール熱。積層鉄心で経路遮断。

ヒステリシス損:磁化の履歴(B-Hループ面積)。電磁鋼板(Si含有)で保磁力減少→低損失。

機械損:

③軸受け摩擦損:ベアリング(ころがり/滑り)の摩擦。

④風損(ベンチレーション損):冷却ファンの空気抵抗。

【各空白の確認】

(ア)銅損、(イ)渦電流損、(ウ)ヒステリシス損、(エ)機械損

→正答(1)「銅損 渦電流損 ヒステリシス損 機械損」

【電気機器(共通損失)の深層解析と電験三種合格戦略】(令和5年度下期 問7)

【核心論点と正答根拠】

(ア)銅損=I²R(ジュール熱)、(イ)渦電流損(積層鉄心対策)、(ウ)ヒステリシス損(電磁鋼板対策)、(エ)機械損(軸受+風損)。

正答(1)「銅損 渦電流損 ヒステリシス損 機械損」。

【損失と効率の定量的関係】

変圧器(静止形):銅損+鉄損のみ(機械損なし)。

誘導機:銅損(一次・二次)+鉄損+機械損+漂遊負荷損(実効損失)。

同期機:界磁銅損+電機子銅損+鉄損+機械損+漂遊負荷損。

直流機:電機子銅損+界磁銅損+鉄損+機械損+ブラシ接触損。

【損失の周波数・電圧依存性】

渦電流損Pe∝f²B²t²(f:周波数、B:磁束密度、t:鉄心厚さ)。

ヒステリシス損Ph∝f B^n(Steinmetz指数n≒1.6〜2.0)。

銅損:一次=定格電流²×R(温度補正あり)、二次=s×エアギャップ電力(誘導機)。

【最新省エネ技術】

非晶質(アモルファス)鉄心変圧器:ヒステリシス損が結晶質の1/10以下→配電変圧器の損失30%削減。

高効率電動機(IE4/IE5クラス):誘導機→PMSMへ代替→銅損・鉄損両方の大幅削減。

電験二種:損失分離法(銅損・鉄損・機械損の実測分離)・試験法の理論が出題。

この問題の根拠出典:令和5年度下期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和5年度下期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-10-29)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

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