電験三種 機械 問72:電熱
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14)
電気加熱に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)の中から一つ選べ。
- 1抵抗加熱は,電流によるジュール熱を利用して加熱するものである。
- 2アーク加熱は,アーク放電によって生じる熱を利用するもので,直接加熱方 式と間接加熱方式がある。
- 3赤外加熱において,遠赤外ヒータの最大放射束の波長は,赤外電球の最大放 射束の波長より長い。
- 4誘電加熱は,交番電界中におかれた誘電体中に生じる誘電損により加熱する ものである。
- 5誘導加熱は,印加磁界中におかれた強磁性体中の渦電流によって生じる ジュール熱(渦電流損)により加熱するものである。正答
AI解説(初心者・標準・上級)
理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。根拠(電気事業法・電気工事士法・電気工事業法・電気用品安全法・電気設備技術基準)も明記。
電験三種「機械」の「電熱」に関する問題(令和5年度上期 問12)。正答は(5)です。
【基本公式】誘導加熱:交番磁界→渦電流損+ヒステリシス損(強磁性体の場合)で加熱。
正答(5)「誘導加熱は印加磁界中の強磁性体中の渦電流によるジュール熱(渦電流損)により加熱する」→誤り。
正しくは:誘導加熱の発熱=渦電流損(全導電体)+ヒステリシス損(強磁性体のみ)。
「渦電流損のみ」は非強磁性体(銅・アルミ・ステンレス(オーステナイト系))では正しいが、
強磁性体(鉄・ニッケル)ではヒステリシス損も大きな発熱源になる。
【電熱(電気加熱)の解法と要点】(令和5年度上期 問12)
【各選択肢の正誤】
(1)正しい:抵抗加熱(ジュール加熱)の定義通り(I²R→ジュール熱)。
(2)正しい:アーク加熱=アーク放電の熱→直接(被加熱物にアーク)・間接(エレメントにアーク)。
(3)正しい:遠赤外ヒータは放射波長が赤外電球より長い→正しい。
赤外電球:約1〜3μm(近赤外)。遠赤外ヒータ:3〜25μm(遠赤外)。
(4)正しい:誘電加熱=交番電界中の誘電体→誘電損(ε''×E²×f)→加熱→電子レンジ原理。
(5)誤り:誘導加熱は渦電流損だけでなくヒステリシス損も発熱源(特に強磁性体)。
※鉄は強磁性体→誘導加熱では渦電流損+ヒステリシス損の両方が発熱。
→正答(5)
【電熱(電気加熱)の深層解析と電験三種合格戦略】(令和5年度上期 問12)
【核心論点と正答根拠】
誘導加熱の発熱=渦電流損+ヒステリシス損(強磁性体)。「渦電流損のみ」が誤り→正答(5)。
【各電気加熱方式の詳細比較】
①抵抗加熱:直接(被加熱物を電流路に接続)・間接(電熱線/SiCなど抵抗体で輻射/伝導)。
温度制御精度高→半導体製造(1000℃超)・食品加熱。
②誘導加熱:P_w=P_eddy+P_hyst(渦電流損+ヒステリシス損)。
非接触・高効率・表面焼入れ(δ=√(ρ/πfμ)の制御で加熱深さ制御)。
③誘電加熱:P=ε₀ε''E²fV(ε'':誘電損失係数)。
内部から均一加熱→食品(電子レンジ)・木材乾燥・樹脂成型。
④アーク加熱:T=5000〜20000K→製鋼(電気炉EAF)・チタン精錬。
⑤プラズマ加熱:T=10000K超→核融合研究・廃棄物処理。
【IH調理器の動作原理(電験三種頻出)】
コイルに高周波電流(20〜60kHz)→磁束→鍋底(鉄/SUS)に渦電流→鍋が発熱。
銅・アルミの鍋:μr≒1(非強磁性)→ヒステリシス損なし・渦電流損のみ→IHに反応しにくい。
特殊IH対応銅鍋:底面に鉄プレート挟み込み→対応可能。
電験二種:誘導加熱炉の等価回路・電力効率最適化・高周波電源設計が出題。
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和5年度上期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。