第二種電工 検査・法令 問35:検査・法令
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-12)
アナログ式回路計(電池内蔵)の回路抵抗 測定に関する記述として,誤っているものは。
- ア回路計の電池が有効であることを確認する。
- イ抵抗測定レンジに切り換える。被測定物の概略値が想定される場合は,
- ウ赤と黒の測定端子(テストリード)を開放し,指針が0正答
- エ長さ 6 m の金属管を乾燥した場所に施設したので,管に施す D 種接地
AI解説(初心者・標準・上級)
理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。根拠(電気設備技術基準・内線規程・電気工事士法・電気用品安全法)も明記。
アナログ式回路計(テスタ)で抵抗を測定する際に誤っている手順を選ぶ問題。ア(電池確認)・イ(抵抗レンジ切替・適切レンジ選択)は正しい手順。選択肢ウ「赤と黒のテストリードを開放し、指針が0になるよう調整する」が誤り。テスタのゼロΩ調整は「開放」ではなく「短絡(両端子を接触させる)」して行う。開放状態では指針は∞(無限大)を示すため0Ωに調整できない。短絡して0Ωに合わせるのが正しい手順。正答は(ウ)。
アナログ式回路計の抵抗測定手順を各選択肢で確認する。ア「電池が有効であることを確認する」:抵抗測定は内蔵電池を使用するため電池切れ確認は必須の最初の手順。正しい。イ「抵抗測定レンジに切り換え、概略値が想定される場合は適切なレンジを選択する」:測定値が目盛中央付近に来るレンジを選ぶと精度が高い。正しい。ウ「赤と黒のテストリードを開放し、指針が0になるよう調整する」:誤り。ゼロΩ調整(ゼロアジャスト)は両端子を「短絡(接触・接続)」して指針が0Ωを示すように調整ツマミで合わせる操作。「開放」すると指針は∞Ω(無限大)を示すため、0Ωへの調整ができない。問32の接地抵抗計でも「開放でなく短絡でゼロ調整」という同じ原則が問われている。エは別問OCR混入内容。誤りはウで正答は(ウ)。
本問は問26・問32と同系統の「抵抗測定のゼロ調整は短絡で行う」という基本原則を問う問題。アナログテスタ・接地抵抗計いずれも同じ原則が適用される頻出論点。
【アナログテスタ抵抗測定のゼロΩ調整の詳細】
アナログテスタの抵抗(Ω)測定は内蔵電池(1.5V・9V等)から一定電流を供給し、被測定抵抗値を電流量の変化として検出・目盛で表示する。測定回路の特性から、ゼロΩ調整が必要な理由は以下の通り。①電池は使用とともに電圧が低下(消耗)する。②温度変化によっても内部抵抗が変化する。③これらの変化が測定値の誤差(ゼロ点ずれ)として現れる。そのため測定前に毎回(特にレンジ変更のたびに)、端子を短絡して指針が0Ωを示すようにゼロ調整ツマミで補正する必要がある。
【「開放」と「短絡」の違いによる指針の振る舞い】
開放(端子を離した状態):回路が断線状態と同じ→電流が流れない→指針は∞(無限大)方向(目盛の左端)に振れる。短絡(端子を接触させた状態):抵抗値=0Ω→最大電流が流れる→指針は0Ω(目盛の右端)に振れる。ゼロ調整は「指針が0Ωを示すように」調整する操作なので、短絡状態で行う必要がある。開放では∞側に振れており0Ωに調整する余地がない。
【アナログテスタのΩ目盛の特徴】
Ω目盛は「右端が0Ω・左端が∞Ω」の逆目盛かつ対数目盛。電圧・電流の目盛(左端0・右端最大値の正比例目盛)と逆になっている。この逆目盛の理由:抵抗大→電流小→指針左→∞Ω、抵抗小→電流大→指針右→0Ω、という対応関係から生じる。中央付近の値(測定レンジの中央=最大値の1/2程度)が最も精度よく読める。
【全抵抗測定器のゼロ調整共通原則】
アナログテスタ(Ωレンジ)・接地抵抗計・LCRメータ等、全ての抵抗測定器においてゼロ調整は「端子を短絡した状態で0を示すように調整」が原則。この原則を一度理解すれば複数の問題(問26・32・35)に共通して適用できる。正答は(ウ)。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:令和7年度上期 第二種電気工事士 学科試験 問24(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。