問題
図のような単相2線式回路において,d-d′間の電圧が100 Vのとき a-a′間の電圧[V]は。 ただし,r₁,r₂及びr₃は電線の電気抵抗[Ω]とする。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
図は、電源(a-a')から3か所の抵抗負荷に電気を送る単相2線式の配線です。いちばん遠い d-d' 間が100Vとわかっているので、遠い側から電源側へ順に、電線での電圧降下を足していきます。
①c~d間の電線(r₃=0.1Ω、往復2本)には d の負荷の5Aが流れ、降下は 2×0.1×5=1V → c-c' 間は 101V。
②b~c間(r₂=0.1Ω)には c と d の負荷の合計10Aが流れ、降下は 2×0.1×10=2V → b-b' 間は 103V。
③a~b間(r₁=0.05Ω)には全負荷の20Aが流れ、降下は 2×0.05×20=2V → a-a' 間は 105V。
正答はエです。
【図の読み取り】
・負荷電流:b に 10A、c に 5A、d に 5A
・電線抵抗(1線あたり):r₁=0.05Ω(a~b)、r₂=0.1Ω(b~c)、r₃=0.1Ω(c~d)
・往路・復路の両方に同じ抵抗がある(単相2線式)
【各区間の電流】
・c~d:5 A(d の負荷のみ)
・b~c:5+5 = 10 A
・a~b:10+5+5 = 20 A
【計算(d-d' から逆にたどる)】
V_cc' = 100 + 2×0.1×5 = 101 V
V_bb' = 101 + 2×0.1×10 = 103 V
V_aa' = 103 + 2×0.05×20 = 105 V(エ)
【選択肢の見分け】
・103V(イ):b-b' 間の電圧で止めた誤り。
・102.5V 付近(ア 102V に近い):往復2本のうち片側の抵抗だけで計算した(降下が半分)誤り。
・区間の電流を合計せず、各負荷の電流(5A・5A・10A)のまま使うと降下は 1+1+1=3V で 103V になり、イを選んでしまいます。区間電流の合計を必ず先に出します。
【考え方】
単相2線式の電圧降下は v = 2×I×r(往復2線分)。区間ごとに「その区間より先にあるすべての負荷の電流の合計」が流れます。末端の電圧がわかっているときは、末端から電源へさかのぼって降下を足すのが確実です。
【計算】
区間 c~d:I=5A、v=2×5×0.1=1 V
区間 b~c:I=10A、v=2×10×0.1=2 V
区間 a~b:I=20A、v=2×20×0.05=2 V
V_aa' = 100+1+2+2 = 105 V(エ)
【検算(電線の損失)】
電線の損失は 2×(5²×0.1+10²×0.1+20²×0.05) = 2×(2.5+10+20) = 65 W。電源の出力 105×20 = 2100 W、負荷の電力 103×10+101×5+100×5 = 1030+505+500 = 2035 W。2035+65 = 2100 W で一致します。
【つまずきやすい点】
・r は1線あたりの抵抗なので、往復で2倍にします。
・電源に近い区間ほど、先の負荷の電流がすべて流れるので電流が大きくなります。r₁ は小さい(0.05Ω)が電流が大きく、降下は b~c 区間と同じ 2V になっています。
出典と作り方
本問は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表した過去の試験問題です(同センターの公式FAQにより教育目的での利用は許諾・使用料不要。図・写真も同センターの公表問題から掲載)。解説は合格ナビが作成しています。 根拠・出典:出典:令和5年度上期(午後) 第二種電気工事士 学科試験 問6(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の出題範囲分析に基づき、段差のある3段階の解説を作成しています。


