問題
三相かご形誘導電動機が,電圧200V,負荷電流10A,力率80%,効率90%で運転されているとき,この電動機の出力[kW]は。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
電動機に入る電力(入力)は、三相なので「√3×電圧×電流×力率」。
入力=√3×200×10×0.8≒2771W
電動機の出力は、入力のうち効率の分だけが機械の仕事になるので、
出力=2771×0.9≒2494W≒2.5kW
正答はウ。効率を掛けて「出力」にするのを忘れると約2.8kW、√3を忘れると1.4kWになる。
【手順1:入力(消費電力)】三相の有効電力は P=√3VI cosθ。
P入力=√3×200×10×0.8=1.732×1600≒2771W
【手順2:出力】効率 η=出力/入力 なので、出力=入力×η。
P出力=2771×0.90≒2494W≒2.5kW
【選択肢の確認】
・1.4kW:√3 を掛けずに 200×10×0.8×0.9=1440W とした値(単相の式)。
・2.0kW:電圧×電流(200×10=2000W)だけで、√3・力率・効率をどれも考えなかった値と一致する。
・4.3kW:√3 の代わりに 3 を掛けた値(3×200×10×0.8×0.9=4320W)。線間電圧に対しては √3 を使う。
正答はウ(2.5kW)。
【電力の流れ】電動機は、電源から受け取った電力(入力)のうち、銅損・鉄損・機械損などの損失を差し引いた分を軸の出力として取り出す。
入力 P1=√3 V I cosθ、出力 P2=η P1、損失=P1−P2。
【計算】
・皮相電力 S=√3×200×10≒3464V·A
・入力 P1=S×cosθ=3464×0.8≒2771W
・出力 P2=P1×η=2771×0.9≒2494W ≒ 2.5kW
・損失=2771−2494≒277W
・無効電力 Q=S×sinθ=3464×0.6≒2078var
【√3 と 3 の使い分け】三相電力は「√3×線間電圧×線電流×力率」または「3×相電圧×相電流×力率」。問題の 200V は線間電圧、10A は線電流なので √3 を使う。3 を使うと 4.3kW になり、選択肢エに当たる。
【逆向きの問題】出力から電流を求める形でもよく出る。例えば出力 P2 の電動機なら、I=P2/(√3 V cosθ η)。本問の値なら 2494/(1.732×200×0.8×0.9)≒10A となり、元の条件に戻る。幹線の太さや遮断器を選ぶときは、電動機の定格出力ではなく、この入力側の電流で考える点に注意する。
【まとめ】「入力は√3VIcosθ、出力は入力×効率」。力率と効率はどちらも掛け算だが、意味が違う(力率は皮相電力のうち有効電力になる割合、効率は有効電力のうち出力になる割合)。正答はウ(2.5kW)。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和3年度(午前) 第一種電気工事士 学科試験 問10(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

