第一種電工
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

第一種電工 平成30年度 問1|電気の基礎理論

問題

第一種電工 | 電気の基礎理論 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

図のような直流回路において,電源電圧100V,R=10Ω,C=20μF及びL=2mHで,Lには電流10Aが流れている。Cに蓄えられているエネルギーWC[J]の値と,Lに蓄えられているエネルギーWL[J]の値の組合せとして,正しいものは。

問題の図(出典: 平成30年度 第一種電気工事士 学科試験 問1/電気技術者試験センター)

図・写真の中の記号が イ・ロ・ハ・ニ のときは、選択肢の ア・イ・ウ・エ に順に対応します(試験の問題用紙の表記)。

図の出典:出典:平成30年度 第一種電気工事士 学科試験 問1(一般財団法人 電気技術者試験センター)

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答え合わせ

正解は ウ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

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解説

コンデンサは電圧があるときに、コイルは電流が流れているときに、エネルギーを蓄えます。蓄えるエネルギーの式はよく似た形で、コンデンサは W=½CV²、コイルは W=½LI² です。図のコンデンサは100Vの電源に直接つながっているので、かかる電圧は100Vです。コイルには問題文のとおり10Aが流れています。これを式に入れると、コンデンサが0.1J、コイルも0.1Jとなります。μ(マイクロ=100万分の1)とm(ミリ=1000分の1)の換算を間違えないことが大切です。正答はウ(WC=0.1、WL=0.1)です。

【コンデンサのエネルギー】

図のCは電源と並列なので、端子電圧は電源電圧の100Vです。

WC = ½CV² = ½ × 20×10⁻⁶ × 100² = ½ × 20×10⁻⁶ × 10⁴ = 0.1 J

【コイルのエネルギー】

WL = ½LI² = ½ × 2×10⁻³ × 10² = ½ × 2×10⁻³ × 100 = 0.1 J

よって WC=0.1、WL=0.1 の組合せ(ウ)が正答です。

【確かめ】直流の定常状態では、コイルは抵抗0の導線と同じ、コンデンサは電流が流れない(開放)とみなせます。Rとコイルの直列部分に流れる電流は 100V÷10Ω=10A となり、問題文の10Aと一致します。

【間違えやすい点】

・イ(WC=0.2)は½を掛け忘れた値です。

・ア(WC=0.001)は20μFを20×10⁻⁸のように桁を誤ったときの値に近くなります。μ=10⁻⁶、m=10⁻³を確実に使い分けましょう。

【式の成り立ち】

コンデンサを電圧0からVまで充電するとき、電荷q=Cvに対して電圧vが比例して増えるため、加えた仕事は ∫v dq = ∫Cv dv = ½CV² になります。コイルも同様に、電流を0からIまで増やすとき誘導起電力 L di/dt に逆らって仕事をするため、∫Li di = ½LI² です。電圧と電流、CとLが入れ替わった「双対」の形になっていると覚えると忘れにくくなります。

【直流回路での考え方】

・直流の定常状態では、コイルのリアクタンスは0(ωL=0)、コンデンサのリアクタンスは無限大(1/ωC→∞)です。

・したがってコンデンサの電圧は、つながっている2点間の電圧(本問では電源電圧100V)で決まり、コイルの電流は直列の抵抗で決まります(100V÷10Ω=10A)。

・この考え方は、問題文に電流値が書かれていない類題でも使えます。

【実務とのつながり】

・高圧進相コンデンサは電源を切っても電荷が残り、感電の危険があります。蓄えられるエネルギーは電圧の2乗に比例するため、6600V級では低圧よりはるかに大きくなります。点検前には放電装置や接地による放電の確認が欠かせません。

・コイル(リアクトルや電動機の巻線など)に流れている電流を急に遮断すると、蓄えられた½LI²のエネルギーが行き場を失い、開閉器の接点間に高い電圧(サージ)が発生します。

【計算のコツ】

10の累乗でまとめると速く確実です。WC=½×(2×10⁻⁵)×10⁴=10⁻¹、WL=½×(2×10⁻³)×10²=10⁻¹。どちらも0.1Jになります。

この問題の根拠出典:平成30年度 第一種電気工事士 学科試験 問1(一般財団法人 電気技術者試験センター)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:平成30年度 第一種電気工事士 学科試験 問1(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。