問題
図のような直流回路において,電源電圧20V,R=2Ω,L=4mH及びC=2mFで,RとLに電流10Aが流れている。Lに蓄えられているエネルギーWL[J]の値と,Cに蓄えられているエネルギーWC[J]の値の組合せとして,正しいものは。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
直流で十分に時間がたつと、コイル(L)はただの導線、コンデンサ(C)は電流を通さない切れ目と同じになります。だから 10A は L と R を流れ、C には流れません。
・L のエネルギー:W_L = ½ × L × I² = ½ × 0.004 × 10² = 0.2J
・C は R と並列なので、R と同じ電圧 2Ω × 10A = 20V がかかる
W_C = ½ × C × V² = ½ × 0.002 × 20² = 0.4J
正答はア(W_L = 0.2、W_C = 0.4)。
正答:ア(W_L = 0.2J、W_C = 0.4J)
【直流の定常状態での L と C】
・L:電流が変化しないので誘導起電力が0 → 電圧0(短絡と同じ)
・C:充電が終わると電流0 → 開放と同じ
確かめ:電源 20V がすべて R にかかり、20 ÷ 2 = 10A。問題文の「R と L に 10A」と一致します。
【計算】
① W_L = ½LI² = ½ × 4×10⁻³ × 10² = 0.2J
② C の電圧 = R の電圧 = 2 × 10 = 20V(L の電圧は0)
③ W_C = ½CV² = ½ × 2×10⁻³ × 20² = 0.4J
【まちがえやすい点】
・単位:4mH = 4×10⁻³H、2mF = 2×10⁻³F
・W_L は電流の2乗、W_C は電圧の2乗。式を入れ替えると選択肢イ(0.4 と 0.2 が逆)を選んでしまう
正答:ア。 2つの式の対応関係と、L・C が定常状態でこう振る舞う理由を確かめます。
【エネルギーの式の対応】
・コイル:W_L = ½LI²(磁界にたまる。電流で決まる)
・コンデンサ:W_C = ½CV²(電界にたまる。電圧で決まる)
L ↔ C、I ↔ V を入れ替えると同じ形になります。コンデンサは Q = CV なので W_C = ½QV = Q²/(2C) とも書けます。本問では Q = 2×10⁻³ × 20 = 0.04C、W_C = ½ × 0.04 × 20 = 0.4J(一致)。
【なぜ定常状態で L は短絡、C は開放か】
・コイルの電圧は v = L·(di/dt)。直流で電流が一定なら di/dt = 0 なので v = 0
・コンデンサの電流は i = C·(dv/dt)。電圧が一定なら dv/dt = 0 なので i = 0
したがって、L に流れる電流は「L を導線に置き換えた回路」で、C の電圧は「C を外した回路」で求められます。
【消費されるかどうか】
R は 20V × 10A = 200W を熱として消費し続けますが、L と C にたまったエネルギー(0.2J・0.4J)は消費されず、たまったままです。スイッチを切ると、このエネルギーが R を通って熱として放出されます。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和3年度(午前) 第一種電気工事士 学科試験 問1(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。


