第一種電工
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

第一種電工 令和2年度 問10|電気の基礎理論

問題

第一種電工 | 電気の基礎理論 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

定格電圧200V,定格出力11kWの三相誘導電動機の全負荷時における電流[A]は。ただし,全負荷時における力率は80%,効率は90%とする。

キーボード:1〜4で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は ウ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

電動機の「定格出力 11kW」は、軸から取り出せる機械の力です。電源から受け取る電力(入力)は、効率 90%の分だけ多く必要です。

入力 = 11 ÷ 0.9 ≒ 12.2kW

三相の電力は「√3 × 電圧 × 電流 × 力率」なので、電流は

I = 12,222 ÷ (1.73 × 200 × 0.8) ≒ 44A。正答はウ。

正答:ウ(44A)

【手順】

① 入力(電源から受け取る電力):P_in = P_out / η = 11 / 0.9 ≒ 12.22kW

② 三相の電力の式:P_in = √3 × V × I × cosθ

③ 電流:I = P_in / (√3 × V × cosθ) = 12,222 / (1.732 × 200 × 0.8) = 12,222 / 277.1 ≒ 44.1A

【まちがえやすい点】

・効率で割る(入力は出力より大きい)。効率を掛けてしまうと 11,000 × 0.9 / 277.1 ≒ 35.7A となり、選択肢イ(36)を選んでしまう

・力率も割る側に入る。力率が低いほど同じ電力でも電流は大きくなる

・三相なので √3 を忘れない

正答:ウ。 1つの式にまとめ、数値の感覚もつかんでおきます。

【まとめた式】

I = P_out / (√3 × V × cosθ × η) = 11,000 / (1.732 × 200 × 0.8 × 0.9) = 11,000 / 249.4 ≒ 44.1A

【電力の内訳】

・入力(有効電力):12.22kW

・皮相電力:√3 × 200 × 44.1 ≒ 15.28kV・A(= 12.22 / 0.8)

・損失:12.22 − 11 ≒ 1.22kW(銅損・鉄損・機械損など)

・無効電力:√(15.28² − 12.22²) ≒ 9.17kvar

【数値の感覚】

200V の三相誘導電動機では「出力 1kW あたり 4A 前後」が目安で、11kW なら 40A 台になります。計算結果がこの目安から大きく外れたら、効率や力率の掛け割りを見直します。

【配線・保護への応用】

電動機の幹線や分岐回路の太さ、過負荷保護の設定は、この全負荷電流が基準になります。力率改善のために電動機ごとに進相コンデンサを付けると、無効電力分の電流が減り、配線を流れる電流は 44A より小さくなります(電動機自体の入力電流 44A は変わりません)。

この問題の根拠出典:令和2年度 第一種電気工事士 学科試験 問10(一般財団法人 電気技術者試験センター)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和2年度 第一種電気工事士 学科試験 問10(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。