第一種電工
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

第一種電工 令和3年度午後 問3|電気の基礎理論

問題

第一種電工 | 電気の基礎理論 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

図のような交流回路において,電源電圧は120V,抵抗は8Ω,リアクタンスは15Ω,回路電流は17Aである。この回路の力率[%]は。

問題の図(出典: 令和3年度(午後) 第一種電気工事士 学科試験 問3/電気技術者試験センター)

図・写真の中の記号が イ・ロ・ハ・ニ のときは、選択肢の ア・イ・ウ・エ に順に対応します(試験の問題用紙の表記)。

図の出典:令和3年度(午後) 第一種電気工事士 学科試験 問3(一般財団法人 電気技術者試験センター)

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答え合わせ

正解は ウ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

自信の3択

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解説

図の回路は、120Vの交流電源に8Ωの抵抗と15Ωのコイル(誘導性リアクタンス)が並列につながったものです。抵抗に流れる電流は120÷8=15A、コイルに流れる電流は120÷15=8Aです。力率は「回路全体の電流のうち、抵抗に流れる電流(有効分)の割合」なので、15÷17≒0.88、つまり約88%です。正答はウです。

並列回路では、各枝に電源電圧120Vがそのままかかります。

①抵抗の電流 IR=120÷8=15A(電圧と同相)

②コイルの電流 IL=120÷15=8A(電圧より90°遅れ)

③回路電流 I=√(IR²+IL²)=√(225+64)=√289=17A(問題文の17Aと一致)

④力率 cosθ=IR÷I=15÷17≒0.882 → 約88%

並列回路の力率は「電流の比」で求めます。直列回路で使う「R÷Z」をそのまま使って 8÷√(8²+15²)=8÷17≒47%とすると誤りです(並列では抵抗が小さい方が有効電流が大きくなる)。正答はウです。

本問は、RL並列回路の力率を電流のベクトル図から求める基本問題です。

【電流のベクトル図】電源電圧Vを基準に、抵抗の電流IR=15Aは同じ向き、コイルの電流IL=8Aは90°遅れの向きに描きます。回路電流Iは両者の合成で、15・8・17の直角三角形になります(15²+8²=17²)。力率角θはIとVのなす角で、cosθ=15/17、sinθ=8/17です。

【電力から見る】有効電力 P=V×IR=120×15=1800W(=15²×8)、無効電力 Q=V×IL=120×8=960var、皮相電力 S=V×I=120×17=2040V・A。力率 P÷S=1800÷2040≒0.882 で、電流の比と同じ結果になります。

【直列と並列の違い】

・直列回路:電流が共通なので電圧の比で考え、cosθ=R÷Z

・並列回路:電圧が共通なので電流の比で考え、cosθ=IR÷I=Z÷R(Zは並列の合成インピーダンス)

本問の合成インピーダンスは 120÷17≒7.06Ω で、7.06÷8≒0.88 と一致します。

【実務とのつながり】負荷に進相コンデンサを並列に入れて力率を改善するのは、コイル側の遅れ電流ILをコンデンサの進み電流で打ち消し、回路電流Iを有効分IRに近づけるためです。本問の並列回路の電流三角形は、力率改善の計算の土台になります。

この問題の根拠出典:令和3年度(午後) 第一種電気工事士 学科試験 問3(一般財団法人 電気技術者試験センター)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

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本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。