問題
図のような三相交流回路において,線電流Iの値[A]は。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
図の回路は、線間電圧200Vの三相電源に、負荷をΔ(デルタ)結線でつないだものです。三角形の各辺には12Ωの抵抗と16Ωのコイルが直列に入っていて、1辺のインピーダンスは√(12²+16²)=20Ωです。Δ結線では各辺に線間電圧200Vがそのままかかるので、1辺の電流(相電流)は200÷20=10Aです。電線に流れる線電流は相電流の√3倍なので、10×√3≒17.3Aです。正答はウです。
Δ結線の負荷は「相電圧=線間電圧」「線電流=√3×相電流」の関係を使います。
①1相のインピーダンス:Z=√(R²+X²)=√(12²+16²)=√(144+256)=√400=20Ω
②相電圧:Δ結線なので線間電圧と同じ200V
③相電流:Ip=200÷20=10A
④線電流:I=√3×Ip=1.732×10≒17.3A
誤りやすい点:10.0(イ)は相電流で、√3倍を忘れたときの値です。5.8(ア)は10÷√3で、Y結線と取り違えて√3で割ったときの値です。インピーダンスは12+16=28Ωのように単純に足さず、必ず√(R²+X²)で合成します。正答はウです。
本問は、Δ結線のRL負荷について、インピーダンスの合成と相・線の関係を組み合わせる計算です。
【Δ結線の基本関係】
・相電圧=線間電圧(各辺が2本の電線の間に直接つながる)
・線電流=√3×相電流(各電線の電流は、その端子につながる2辺の相電流のベクトル差で、大きさが√3倍になる)
【Y結線に置き換えて確かめる】Δ結線の1辺20Ωは、Y結線に換算すると1相20÷3=6.67Ωです。Y結線の相電圧は200÷√3≒115.5Vなので、線電流は115.5÷6.67≒17.3Aとなり、同じ結果になります。
【電力も求めておく】
・1相の力率 cosθ=R÷Z=12÷20=0.6
・有効電力 P=3×Ip²×R=3×10²×12=3600W(=√3×200×17.3×0.6 でも約3600W)
・無効電力 Q=3×Ip²×X=3×10²×16=4800var
・皮相電力 S=√3×200×17.32≒6000V・A(=√(3600²+4800²))
【解き方のコツ】三相の計算では、まず「1相分」を取り出して単相回路として解き、最後に結線方式に応じて√3や3を掛けます。Δ結線では「電圧はそのまま、電流は√3倍」、Y結線では「電圧は1/√3、電流はそのまま」と整理しておくと、本問のような選択肢(10や5.8)の取り違えを防げます。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和3年度(午後) 第一種電気工事士 学科試験 問5(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。


