問題
図のような整流回路において,電圧v0の波形は。ただし,電源電圧vは実効値100V,周波数50Hzの正弦波とする。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
見るところは2つです。
① 山の高さ:実効値 100V の正弦波の最大値は 100 × √2 ≒ 141V。コンデンサはこの最大値まで充電されるので、山の高さは約141V(ウ・エの 100V は実効値のままで誤り)。
② 山の間隔:ダイオードが1個なので、電流が流れるのはプラス側の半周期だけ(半波整流)。50Hz の1周期は 1/50 秒 = 20ms なので、山は 20ms ごとに1回(10ms ごとのイ・エは全波整流の波形)。
両方を満たすのはア。正答はア。
正答:ア(最大値 約141V・20ms ごとに山が1回)
【① 最大値】
正弦波の最大値 = 実効値 × √2 = 100 × 1.414 ≒ 141V。
ダイオードが導通している間、コンデンサ C は電源電圧の最大値まで充電されます。
【② 山の間隔】
・周期 T = 1/f = 1/50 = 0.02s = 20ms
・ダイオード1個の回路(半波整流)では、プラスの半周期にだけ充電される → 山は1周期に1回 = 20ms ごと
・ダイオード4個のブリッジなどの全波整流なら、マイナスの半周期も折り返して使うので、山は 10ms ごと
【③ 山と山の間】
電源電圧が下がってダイオードが止まると、コンデンサにたまった電荷が抵抗 R を通って放電し、電圧はゆるやかに下がります。次の山で電源電圧がコンデンサの電圧を上回ると、再び充電されます。これがコンデンサの「平滑」の働きです。
【選択肢の整理】
ア 141V・20ms(正答)/イ 141V・10ms(全波)/ウ 100V・20ms(実効値と取り違え)/エ 100V・10ms(両方の誤り)
正答:ア。 平滑回路の波形を、充電と放電の2つの区間に分けて確かめます。
【充電区間】
電源電圧 v がコンデンサの電圧 v0 より高い間だけダイオードが導通し、v0 は v に沿って上がって最大値 141V に達します。山の頂点付近だけの短い時間に、コンデンサと負荷の電流をまとめて電源から受け取ります。
【放電区間】
v が下がり始めるとダイオードは逆向きの電圧で止まり、v0 は R と C の放電でゆるやかに下がります。放電の速さは時定数 τ = RC で決まり、
・τ が周期(20ms)より十分大きい → 下がり方が小さく、なめらかな直流に近い
・τ が小さい → 大きく下がり、波打ちが大きい
半波整流は次の充電まで 20ms 待つので、10ms で充電できる全波整流より下がり方が大きくなります(同じ R・C なら全波の方がなめらか)。
【ダイオードにかかる逆電圧】
放電区間でコンデンサは約141V を保ったまま、電源は −141V まで下がります。このときダイオードには最大で約 141 + 141 = 282V(2√2 × 実効値)の逆電圧がかかります。平滑コンデンサ付きの半波整流でダイオードを選ぶときは、この逆耐電圧に注意します。
【コンデンサがなかったら】
C を外すと、v0 は正の半周期の正弦波だけが出て、負の半周期は 0V になります(最大値 141V・山の間は 0V)。選択肢アの図の点線がこの形で、実線との差が C による平滑の効果です。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和3年度(午前) 第一種電気工事士 学科試験 問13(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。



