問題
図のように,単相2線式の配電線路で,抵抗負荷A,B,Cにそれぞれ負荷電流10A,5A,5Aが流れている。電源電圧が210Vであるとき,抵抗負荷Cの両端の電圧VC[V]は。ただし,電線1線当たりの抵抗は0.1Ωとし,線路リアクタンスは無視する。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
電線の抵抗で電圧が下がる分(電圧降下)を、電源に近い区間から順に足していきます。単相2線式なので、行きと帰りの2本分の抵抗を考えます。電源からAまでの区間には A・B・C 全部の電流 10+5+5=20A が流れ、電圧降下は 2×0.1×20=4V。AからBまでは B・C の分の10Aで 2×0.1×10=2V。BからCまでは Cの5Aで 2×0.1×5=1V。合計 4+2+1=7V 下がるので、VC=210-7=203V です。正答はイです。
各区間に流れる電流は、その先にある負荷の電流の合計です。
①電源〜A:20A(A10A+B5A+C5A)、電圧降下 2×0.1×20=4V
②A〜B:10A(B5A+C5A)、電圧降下 2×0.1×10=2V
③B〜C:5A(C5A)、電圧降下 2×0.1×5=1V
④VC=210-(4+2+1)=203V
途中の電圧は、A点が210-4=206V、B点が206-2=204V、C点が204-1=203Vです。
誤りやすい点:電線1本分だけで計算すると降下は3.5Vになり、206.5Vと誤ります。単相2線式の電圧降下は「2×(1線の抵抗)×電流」です。正答はイです。
本問は、負荷が分散した単相2線式配電線路の電圧降下を、区間ごとに積み上げる計算です。
【区間電流の考え方】キルヒホッフの電流則により、ある区間を流れる電流は、その区間より末端側にあるすべての負荷電流の和です。負荷が抵抗負荷(力率1)で線路リアクタンスを無視するので、電流はそのまま足し算でき、電圧降下も単純な足し算になります。
【区間ごとの計算】
・電源〜A:I=20A、往復抵抗0.2Ω → 4V
・A〜B:I=10A、往復抵抗0.2Ω → 2V
・B〜C:I=5A、往復抵抗0.2Ω → 1V
・合計7V、VC=203V
【別の見方(負荷ごとの距離で考える)】各負荷電流が、電源からその負荷までの往復抵抗を通ると考えても同じ結果になります。
・A:10A×0.2Ω=2V
・B:5A×(0.2×2)Ω=2V
・C:5A×(0.2×3)Ω=3V
・合計 2+2+3=7V
「区間電流×区間抵抗」と「負荷電流×電源からの抵抗」のどちらでも求められると覚えておくと、検算に使えます。
【線路損失も求めておく】線路の電力損失は区間ごとに I²×(往復抵抗)で、20²×0.2+10²×0.2+5²×0.2=80+20+5=105Wです。電圧降下は電流に比例しますが、損失は電流の2乗に比例するため、電源に近い区間ほど損失が大きくなります。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和4年度(午前) 第一種電気工事士 学科試験 問6(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。


