問題
図のような三相交流回路において,電源電圧は200V,抵抗は8Ω,リアクタンスは6Ωである。この回路に関して誤っているものは。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
図の回路は、線間電圧200Vの三相電源に、8Ωの抵抗と6Ωのコイルを直列にした負荷をY(スター)結線でつないだものです。1相のインピーダンスは√(8²+6²)=10Ω(アは正しい)。Y結線では1相にかかる電圧は線間電圧の1/√3で、200÷√3≒115.5Vです。線電流は 115.5÷10≒11.5A となり、10Aではありません。誤っているのはイです。正答はイです。
Y結線の負荷は「相電圧=線間電圧÷√3」「線電流=相電流」の関係を使います。
ア:Z=√(8²+6²)=√100=10Ω → 正しい
イ:相電圧=200÷√3≒115.5V、線電流 I=115.5÷10≒11.5A → 10Aではないので誤り
ウ:消費電力 P=3×I²×R=3×(200/√3÷10)²×8=3×(400/3)×8=3200W → 正しい
エ:無効電力 Q=3×I²×X=3×(400/3)×6=2400var → 正しい
I²=(20/√3)²=400/3 を使うと、3倍したときに分母の3が消えて計算が楽になります。
誤りやすい点:線間電圧200Vを1相のインピーダンス10Ωでそのまま割ると10Aになります。これはΔ結線の相電流の求め方で、Y結線には当てはまりません。正答はイです。
本問は、Y結線RL負荷の電流・電力を求め、誤った記述を選ぶ問題です。各記述を計算で確かめます。
【Y結線の基本関係】
・相電圧=線間電圧÷√3(各相の負荷は、電線と中性点の間につながる)
・線電流=相電流(電線と負荷が直列につながる)
本問:相電圧 200/√3≒115.5V、線電流 I=(200/√3)÷10=20/√3≒11.55A
【電力の検算】
・力率 cosθ=R÷Z=8÷10=0.8、sinθ=6÷10=0.6
・有効電力 P=√3×V×I×cosθ=√3×200×(20/√3)×0.8=4000×0.8=3200W(ウと一致)
・無効電力 Q=√3×V×I×sinθ=4000×0.6=2400var(エと一致)
・皮相電力 S=√3×200×(20/√3)=4000V・A(=√(3200²+2400²))
【Δ結線ならどうなるか】同じ8Ω+6Ωの負荷をΔ結線にすると、相電流は200÷10=20A、線電流は20√3≒34.6A、消費電力は3×20²×8=9600Wで、Y結線の3倍になります。結線を図で確かめてから相電圧を決めることが、三相計算の最初の一歩です。
【解き方のコツ】「誤っているもの」を選ぶ問題では、計算の速いものから順に確かめます。本問はアのZ=10Ωがすぐ正しいと分かり、次にイの線電流を求めた時点で誤りが見つかります。ただし、ウ・エも確かめておくと、相電圧の取り違えなどの計算ミスに気づけます。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和4年度(午前) 第一種電気工事士 学科試験 問5(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。


