第一種電工
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

第一種電工 令和2年度 問11|電気工事の施工方法

問題

第一種電工 | 電気工事の施工方法 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

「日本産業規格(JIS)」では照明設計基準の一つとして,維持照度の推奨値を示している。同規格で示す学校の教室(机上面)における維持照度の推奨値[lx]は。

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解説

JIS Z 9110(照明基準総則)は、部屋や作業ごとに「どのくらいの明るさを保つべきか」の推奨値を示した規格。学校の教室では、机の上(机上面)で300lxが推奨値になっている。30lxでは文字を読むには暗すぎ、900lxや1300lxは教室としては明るすぎて電力のむだにもなる。数値は「教室300」とそのまま覚えるのが早い。正答はイ。

照明設計の基準となる維持照度の推奨値を問う問題(正答イ)。

・維持照度とは:照明器具は使ううちに光源の光が弱くなったり、器具や部屋が汚れたりして、作業面の明るさが少しずつ下がる。維持照度は「使っている期間を通して、作業面の平均照度をこの値より下げないようにする」という値で、照明設計ではこの値を下回らないように器具の数や配置を決める。

・JIS Z 9110(照明基準総則)は、事務所・学校・病院・工場など施設の種類ごとに、部屋や作業の内容に応じた維持照度の推奨値を示している。

・学校の教室(机上面)の推奨値は300lx。黒板の面や製図室のように細かい文字や線を見る場所は、教室の机上面より高い値が示されている。

・ア(30lx)は文字を読む作業には暗すぎる。ウ(900lx)、エ(1300lx)は教室の机上面としては過大で、照明の電力も多くかかる。

【照度と維持照度】照度[lx]は、ある面にどれだけの光が当たっているかを表す量で、光束[lm]を面積[m²]で割ったものである。新しい照明設備は、器具が新しく部屋もきれいなため設計値より明るいが、使ううちに光源の光束の低下、器具の汚れ、室内の壁や天井の反射率の低下で照度が下がる。維持照度は、この低下を見込んで「交換や清掃の直前でも満たしておくべき平均照度」を示した値である。

【照明設計への使い方】作業面の平均照度は、光束法では次の式で求める。

E = N × F × U × M / A

(E:平均照度[lx]、N:器具の台数、F:器具1台の光束[lm]、U:照明率、M:保守率、A:床面積[m²])

保守率 M(1より小さい値)を掛けることで、光束の低下や汚れを見込んだ照度になる。設計では、この E が JIS Z 9110 の推奨値(教室の机上面なら300lx)以上になるように器具の台数 N を決める。必要な台数は N = E × A /(F × U × M)で求まる。

【推奨値の考え方】JIS Z 9110 の推奨値は、作業の細かさや見る対象に応じて段階的に設定されている。同じ学校でも、普通の教室の机上面より、黒板の面や製図・精密な作業を行う部屋のほうが高い値になっている。単に明るくすればよいのではなく、必要以上の照度は電力のむだやまぶしさ(グレア)の原因になるため、推奨値を目安に適正な照度で設計する。試験では、施設の代表的な場所の推奨値が問われるので、「学校の教室(机上面)=300lx」を確実に覚えておく。

この問題の根拠出典:令和2年度 第一種電気工事士 学科試験 問11(一般財団法人 電気技術者試験センター)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和2年度 第一種電気工事士 学科試験 問11(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。