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社労士試験第58回(令和8年度)の合格率9.3%・合格基準と科目別の勉強法

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この記事でわかること

社労士(社会保険労務士)試験の第58回(令和8年度)は2026年8月23日に実施され、受験者42,510人・合格者3,961人で合格率9.3%(前年5.5%)でした。受験資格・試験構成・合格基準・登録までの流れを整理。

目次
  1. 1. 社労士試験の受験資格
  2. 2. 試験の概要・日程・受験地
  3. 3. 試験当日の時間割・持ち物・退室のルール
  4. 4. 申込方法と、受験票・合格発表までの流れ
  5. 5. 科目の一部免除の仕組みと、「科目合格」との違い
  6. 6. 試験科目・配点の全体像
  7. 7. 合格基準の仕組み
  8. 8. 合格率
  9. 9. 学習計画
  10. 10. 科目別の学習の進め方
  11. 11. 問題演習の進め方:「解ける」から「説明できる」へ
  12. 12. 令和8年度に変わった主な数値
  13. 13. 合格までの全体像
  14. 14. 学習計画で注意したい10の点
  15. 15. 関連blog記事への内部リンク(テーマ別)
  16. 16. FAQ(よくある質問)
  17. 17. 社労士合格後の登録
  18. まとめ
  19. 関連記事
結論:社会保険労務士試験は、選択式8科目・択一式7科目の筆記試験で、合格基準が「総得点」と「科目ごとの得点」の両方に定められています。第58回(令和8年度・2026年8月23日実施)は、受験者42,510人・合格者3,961人で合格率9.3%(前年5.5%)でした。年金額・保険料率は毎年変わるため、変わる数値には確認日と出典を付けています。試験の概要(日程・時間割・持ち物・申込方法・科目免除)は、2〜5の見出しで確認できます。

社会保険労務士(社労士)は、労働・社会保険に関する法律の専門家として、企業の人事・労務を支える国家資格です。申請書等の作成や手続の代行などの事務は、社会保険労務士法27条により、社労士・社労士法人でない者が報酬を得て業として行うことはできません(同法2条1項1〜2号)。年間4万人超が受験する試験です(第58回の受験者は42,510人)。

この記事では、受験資格から試験の構造・合格基準・合格率・科目別の学習の進め方・登録までの流れを、公式の資料にもとづいて整理します。


1. 社労士試験の受験資格

社労士試験オフィシャルサイトは、受験資格を「学歴」「実務経験」「厚生労働大臣の認めた国家試験合格」の3つに分けて案内しています。このうち、いずれか1つを満たしている必要があります。高等学校卒業は「学歴」の区分に当たらないため、高卒の方は実務経験などの区分で確認します。

区分ごとの詳しい条件と、申込み時に必要な書類(受験資格証明書)は、社労士になるには?受験資格・実務経験・事務指定講習・登録の流れで整理しています。最新の受験資格は、社労士試験オフィシャルサイトでご確認ください(2026-10-02確認)。


2. 試験の概要・日程・受験地

第58回の試験概要:試験日は2026年8月23日(日)、受験手数料は15,000円(非課税)、選択式80分・択一式210分、法令基準日は令和8年4月10日。最終確認日:2026-10-04。出典:社労士試験オフィシャルサイト 第58回 受験案内。
項目第58回(令和8年度)の内容
試験日令和8年8月23日(日)
試験時間選択式:10時30分〜11時50分(80分)/択一式:13時20分〜16時50分(210分)
受験手数料15,000円(非課税)
申込期間令和8年4月13日〜5月31日
合格発表令和8年10月1日(木)
試験地19都道府県(北海道・宮城・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・石川・静岡・愛知・京都・大阪・兵庫・岡山・広島・香川・福岡・熊本・沖縄)
試験形式選択式・択一式の筆記試験(試験地の会場で実施)
法令基準日令和8年4月10日現在で施行されている法令等

令和9年度(第59回)の試験日・受験手数料・法令基準日は、2026-10-02時点では確認できていません。受験案内の公表後に、公式サイトでご確認ください。

合格から社労士登録までの流れ

試験に合格しただけでは、社労士としての登録はされていません。流れは次のとおりです。

1. 試験に合格する(第58回の合格発表は令和8年10月1日)

2. 登録の要件を満たす:労働社会保険諸法令の事務に通算2年以上従事したこと、または事務指定講習を修了したこと(社会保険労務士法3条1項)

3. 全国社会保険労務士会連合会に備える社会保険労務士名簿に登録を申請する

4. 都道府県の社会保険労務士会に入会する

事務指定講習の方式:通信指導課程(4月間)とeラーニング講習の組み合わせで行う。第46回(令和8年度)の申込期間は令和8年11月4日10:00〜11月25日23:59。最終確認日:2026-10-02。出典:全国社会保険労務士会連合会 事務指定講習。

実務経験が2年に満たない合格者は、全国社会保険労務士会連合会の事務指定講習を修了することで、登録の要件を満たせます。講習は、通信指導(教材による自己学習と郵便による添削指導)と、1科目3時間の動画学習を行うeラーニング講習の組み合わせです。登録の手続きは、社労士になるには?で詳しく整理しています。


3. 試験当日の時間割・持ち物・退室のルール

第58回の時間割と持ち物:選択式は着席10:00・試験開始10:30・終了11:50、択一式は着席12:50・試験開始13:20・終了16:50。試験室で使えるのはHBの鉛筆・HBのシャープペンシル・プラスチック消しゴムなど。最終確認日:2026-10-04。出典:社労士試験オフィシャルサイト 第58回 受験案内(23〜24ページ)。

試験は1日で、午前に選択式、午後に択一式を受けます。第58回の受験案内に示された時間割は次のとおりです。

事項選択式(午前)択一式(午後)
着席時刻(集合・着席)10:0012:50
注意事項の説明・試験開始準備10:00〜10:30(30分)12:50〜13:20(30分)
試験開始10:3013:20
退室禁止(着席〜試験開始後)10:00〜11:10(70分)12:50〜14:10(80分)
退室可能(許可を得てトイレ・飲水)11:10〜11:40(30分)14:10〜16:40(150分)
退室禁止(試験終了前)11:40〜11:50(10分)16:40〜16:50(10分)
試験終了11:5016:50

昼食時間は11:50〜12:50の60分です。受験案内には、試験開始時刻に着席していない方は受験できないこと、午後の試験のみを受験することはできないこと(午前を欠席して午後から来た場合は退席となる)が書かれています。トイレなどで離席している間も試験時間は止まりません。

試験会場の希望は受け付けられず、申込時に選んだ試験地をもとに決まった会場が受験票でお知らせされます。開場は9:30で、公共交通機関での来場が求められ、車(タクシーを含む)・バイク・自転車での来場や送迎は禁止されています。

机上に置けるもの・使えないもの

区分第58回の受験案内の内容
机上に置けるもの受験票(試験中は必ず机上へ。書き込みは不可)、筆記用具(HBの鉛筆・HBのシャープペンシル・プラスチック消しゴムのみ)、腕時計(通信・計算機能がなく、音を発しないもの)、眼鏡・目薬・ハンカチ・ポケットティッシュ(必要な方のみ)
使えない筆記用具蛍光ペン、色鉛筆、定規、鉛筆削り
携帯電話・スマートウォッチ等携帯電話・スマートウォッチ・パソコン・タブレット・電子辞書・電卓・スマートグラス等の電子機器類は、試験室内で使用できません。時計として使うこともできず、音やバイブレーションで所有者が特定された場合や電源を付けたまま所持していた場合は失格
その他の持参品飲料水(ペットボトルのみ)、昼食(各自で用意)、写真付きの身分証明書、座布団・膝掛け(必要な方のみ)

受験案内には、受験票に問題文や自分の解答を書き込むことは認められないとも書かれています。

選択式80分・択一式210分の時間配分は、模試の使い方や、本番と同じ時間で解く演習で確かめられます。


4. 申込方法と、受験票・合格発表までの流れ

第58回の申込方法と手数料:受験手数料は15,000円(非課税)。払込手数料はインターネット申込みで418円、郵送申込みで203円(郵送は別に簡易書留350円と郵便料金)。申込は令和8年4月13日〜5月31日(インターネットは23:59受信有効、郵送は消印有効)。最終確認日:2026-10-04。出典:社労士試験オフィシャルサイト 第58回 受験案内(3〜10ページ)。

申込方法は、インターネット申込みと郵送申込みの2通りです。

項目インターネット申込み郵送申込み
受付4月13日10:00〜5月31日23:59(受信有効)。マイページの登録は4月1日から4月13日〜5月31日(消印有効)。簡易書留で郵送
必要なものメールアドレス。顔写真・受験資格証明書などのファイル(JPG・JPEG・PDF)をアップロード受験申込書、写真(縦4.5cm・横3.5cm)、振替払込受付証明書、受験資格証明書
受験手数料の払い方クレジットカード、またはコンビニ/銀行ATM(Pay-easy)郵便局・ゆうちょ銀行の貯金窓口から払い込む(ATMは使用不可)
払込手数料418円203円(別に簡易書留350円と郵便料金)

受験案内によると、インターネット申込みでは、申込完了後にアップロードしたファイルの差し替えはできません。また、払い込まれた受験手数料は理由の如何を問わず返金できないとされています。この点は、社会保険労務士法12条3項が、納めた受験手数料は試験を受けなかった場合にも返還しないと定めていることとつながっています(e-Gov法令検索 社会保険労務士法で2026-10-04に現行条文を確認)。

試験日までと、試験後のスケジュール

時期(第58回)内容
令和8年4月13日〜5月31日受験申込受付
令和8年6月12日(金)17:30まで住所の変更などやむを得ない理由による試験地の変更の届出(これ以降の変更は受け付けられない)
8月上旬受験票の郵送(8月6日までに届かない場合は8月12日までに試験センターへ連絡)
令和8年8月23日(日)試験
令和8年10月1日(木)合格発表(厚生労働省ホームページと社労士試験オフィシャルサイトに合格者の受験番号を掲載)
令和8年10月14日(水)合格証書を簡易書留で発送。成績(結果)通知書を普通郵便で発送(途中棄権者・不正者を除く)
令和8年10月下旬官報に合格者の受験番号を公告

受験案内には、受験票と成績(結果)通知書は、第59回〜第61回の受験資格証明書として使えるので、再受験する方は大切に保管するよう書かれています。受験資格証明書の考え方は、社労士になるには?で整理しています。

社会保険労務士法10条1項は、社会保険労務士試験を「毎年一回以上」、厚生労働大臣が行うと定めています。令和9年度(第59回)の日程・受験手数料・申込期間は、2026-10-04時点では確認できていません。受験案内の公表後に、公式サイトで確認してください。


5. 科目の一部免除の仕組みと、「科目合格」との違い

社会保険労務士試験の試験科目は、社会保険労務士法9条が定めています(労働基準法及び労働安全衛生法、労働者災害補償保険法、雇用保険法、労働保険の保険料の徴収等に関する法律、健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法、労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識)。

同法11条は、別表第二に掲げる科目について、下欄に該当する者に対し、その申請により試験を免除すると定めています。これは、受験した科目の成績を翌年に持ち越す仕組みとは別のものです。第58回の受験案内には、受験した科目の成績を持ち越す仕組みの記載はありません。科目別に基準点が決まる仕組み(足切り)については、足切り対策の記事とやめとけと言われる理由の検証で整理しています。

免除者の取扱い・第58回:免除となった科目の試験時間は、選択式で1問あたり10分、択一式で1問あたり3分短縮されます。免除決定は試験合格まで有効で、免除決定を受けた科目は、試験年度ごとに免除申請をする・しないを選べます。最終確認日:2026-10-04。出典:社労士試験オフィシャルサイト 第58回 受験案内(15〜17ページ)。

受験案内の説明を整理すると、次のとおりです。

  • 免除の申請は、受験申込みと併せて行う(すでに免除決定を受けている方も申請が必要)
  • 申請の際の書類は、実務経験証明書のほか、労働基準監督官採用試験の合格通知書、司法試験合格者で労働法を選択した者の合格証明書、試験科目免除指定講習の修了証の写しなどが挙げられている
  • 免除された科目には、免除加算点が配点される

免除加算点は、受験案内に「総得点の合格基準点 ÷ 満点(選択式40点・択一式70点)× 免除となる科目の満点」と示されています。受験案内の例は、選択式の総得点の合格基準点が25点なら25点÷40点×5点=3.1点(小数第2位を四捨五入)です。第58回の択一式の総得点の合格基準点47点を当てはめた当サイトの計算例は、47点÷70点×10点=約6.7点です。検算として、70点満点のうち47点(得点率 約67.1%)を10点満点に置き直すと約6.7点で、同じ値になります。

注意:上の計算は仕組みを理解するための例です。免除者の実際の加算点や、労働者災害補償保険法・雇用保険法を含む科目の扱い(満点を7点、労働保険の保険料の徴収等に関する法律を6点として計算)は、その年度の受験案内で確認してください。免除の対象となる資格・経験の一覧(別表第二)は、この記事では扱っていません。

この記事の「3. 試験当日の時間割」は、免除のない方(通常受験)の時間割です。免除者は、免除科目の分だけ試験時間が短縮され、試験終了時刻も個別に異なります(受験案内16〜17ページ)。


6. 試験科目・配点の全体像

試験科目・配点:選択式は8科目×各1問(5点)の計40点、択一式は7科目×各10問(10点)の計70点。最終確認日:2026-10-04。出典:社労士試験オフィシャルサイト 第58回 受験案内。

第58回の受験案内に示された科目と配点は、次のとおりです。

科目選択式択一式
労働基準法及び労働安全衛生法1問(5点)10問(10点)
労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む)1問(5点)10問(10点)
雇用保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む)1問(5点)10問(10点)
労務管理その他の労働に関する一般常識1問(5点)10問(10点)
社会保険に関する一般常識1問(5点)(受験案内の表に択一式の欄はありません)
健康保険法1問(5点)10問(10点)
厚生年金保険法1問(5点)10問(10点)
国民年金法1問(5点)10問(10点)
合計8問(40点)70問(70点)

受験案内の注記によると、選択式では「労働保険の保険料の徴収等に関する法律」からの出題はありません。択一式の「労働者災害補償保険法」と「雇用保険法」は、各10問のうち問1〜問7がそれぞれの法律から、問8〜問10の3問(計6問)が労働保険の保険料の徴収等に関する法律から出題されます。

関連:年金2科目(厚年・国年)の攻略法はこちら

7. 合格基準の仕組み

社労士試験の合格基準は、選択式・択一式のそれぞれについて、総得点と科目ごとの得点の両方に定められます。

第58回の合格基準:選択式は総得点25点以上かつ各科目3点以上(雇用保険法は2点以上)、択一式は総得点47点以上かつ各科目4点以上。最終確認日:2026-10-02。出典:厚生労働省 第58回社会保険労務士試験の合格基準について。
区分第58回(令和8年度)第57回(令和7年度)
選択式 総得点25点以上22点以上
選択式 各科目3点以上(雇用保険法は2点以上)3点以上(労災保険法・労働一般常識・社会保険一般常識は2点以上)
択一式 総得点47点以上42点以上
択一式 各科目4点以上4点以上(雇用保険法は3点以上)

第57回の基準は厚生労働省 第57回社会保険労務士試験の合格基準についてで確認しています。第58回の合格基準について、厚生労働省は「試験の難易度に差が生じたことから、昨年度試験の合格基準を補正したもの」としています。総得点が高くても、1科目でも基準点に届かなければ、合格基準を満たしません。

関連:合格率の推移と受験者層分析はこちら

8. 合格率

第58回の合格率:受験者42,510人・合格者3,961人・合格率9.3%(前年は受験者43,421人・合格者2,376人・合格率5.5%)。最終確認日:2026-10-04。出典:社労士試験オフィシャルサイト 第58回 合格者の発表について。

第58回(令和8年度)は、受験者42,510人・合格者3,961人で、合格率は9.3%でした。前年の第57回は5.5%です。平成29年〜令和8年の10回では、合格率は5.3%(令和4年)〜9.3%(令和8年)の間で動いています。合格率が年によって動く理由は、公式資料には書かれていません。

第58回の受験申込者数から合格者数までは、公式の発表で次のとおりです。

項目第58回(令和8年度)前年(第57回)
受験申込者数52,842人(対前年1.4%減)53,618人
受験者数42,510人(対前年2.1%減)43,421人
受験率80.4%81.0%
合格者数3,961人2,376人
合格率9.3%5.5%

受験率は受験者数を受験申込者数で割った値で、第58回は42,510÷52,842≒0.804です。申込みをしても、約2割は受験していません。合格率の分母は受験者数です。年齢別の構成は合格年齢の記事で、合格までの期間の目安は何年かかるかの記事で整理しています。

他の資格との合格率の比較は、受験者層や出題形式が違うため、数字だけでは比べられません。この記事では掲載していません。


9. 学習計画

必要な学習時間は、前提知識や学習方法で大きく変わります。公式に示された学習時間はありません。当サイトの学習計画の例(時間数は設計上の目安)は、独学ロードマップにまとめています。通信講座・資格学校・問題演習の選び方は、通信講座・アプリの選び方で整理しています。


10. 科目別の学習の進め方

労働基準法・労働安全衛生法

労働時間・割増賃金・解雇・年次有給休暇などが中心です。割増賃金は、労働基準法37条が、時間外・休日・深夜の労働について通常の賃金の2割5分以上5割以下の範囲で政令で定める率以上、1か月60時間を超える時間外労働は5割以上と定めています。賃金請求権の消滅時効は、労働基準法115条が5年と定め、附則143条により当分の間は3年とされています(退職手当は5年)。

賃金請求権の消滅時効:原則5年、当分の間は3年(退職手当は5年)。最終確認日:2026-10-02。出典:厚生労働省 賃金請求権の消滅時効期間の延長。

労基法の問題演習はこちら

労災保険法・雇用保険法

「誰が・どのような場合に・何を受け取れるか」という受給要件の整理から始めると、給付の構造が見えやすくなります。保険料率は年度ごとに決まります。

雇用保険料率・令和8年度:一般の事業は13.5/1,000(労働者負担5/1,000・事業主負担8.5/1,000)。前年度は14.5/1,000。最終確認日:2026-10-02。出典:厚生労働省 令和8年度の雇用保険料率のご案内。

雇用保険法の問題演習はこちら

健康保険法

標準報酬月額の決定、傷病手当金・出産手当金などの給付、保険料率が中心です。令和8年4月から、協会けんぽの保険料に子ども・子育て支援金が加わりました。

協会けんぽの保険料率・令和8年度:平均保険料率9.90%、介護保険料率1.62%、子ども・子育て支援金率0.23%。最終確認日:2026-10-02。出典:全国健康保険協会 令和8年度保険料額表。
関連:協会けんぽ料率改定の解説はこちら

健康保険法の問題演習はこちら

高額療養費の限度額は、高額療養費の自己負担限度額の問題で確認できます。

厚生年金保険法・国民年金法

3階建ての構造を先に理解してから、老齢・障害・遺族の各給付へ進む学習の順序が考えられます。年金額は毎年度改定されるため、教材の数値が何年度のものかを確認します。

老齢基礎年金の満額・令和8年度:1か月あたり70,608円(令和7年度は69,308円)。昭和31年4月1日以前生まれの方は70,408円。最終確認日:2026-10-02。出典:日本年金機構 令和8年4月分からの年金額等について。
在職老齢年金の支給停止の基準額:令和8年4月から月65万円(令和8年3月以前は月51万円)。最終確認日:2026-10-02。出典:日本年金機構 在職老齢年金の見直し。
関連:年金2科目の攻略はこちら

在職老齢年金の計算例は、在職老齢年金の計算で確認できます。

厚生年金保険法の問題演習はこちら

国民年金法の問題演習はこちら

在職老齢年金の支給停止調整額は、在職老齢年金の支給停止調整額の問題で確認できます。

一般常識(社一・労一)

選択式の「労務管理その他の労働に関する一般常識」「社会保険に関する一般常識」も、科目ごとの基準点の対象です。第58回の選択式の基準点は、どちらも3点以上でした。白書や統計は毎年新しい数字が公表されるため、教材の数字が最新かどうかを確認します。

関連:一般常識(社一・労一)足切り対策はこちら

一般常識の問題演習はこちら

最低賃金は、最低賃金の全国加重平均と地域別の問題で確認できます。


11. 問題演習の進め方:「解ける」から「説明できる」へ

問題演習は、解いた数だけでなく「なぜその答えになるか」を確認できたかが大切です。公式の試験問題や問題集を使うときの進め方を、4ステップで整理します。社労士試験オフィシャルサイトの合格発表ページには、その年の試験問題が期間限定で掲載されます(第58回は令和8年10月1日〜11月5日午後5時30分までの掲載予定。2026-10-04確認)。

Step 1:インプットと並行して問題に当たる(どう問われるかを先に知る)

基本書を全部読んでから問題を解くより、各科目のインプットと並行して問題を解き、「何が問われるか」を先に把握する進め方もあります。

Step 2:選択肢1つずつの理由を口で説明できるまで理解する

「正解肢がOでとりあえず解けた」では不十分です。「なぜA・B・C・Dは不正解か」を一語一語説明できるレベルが目標です。このレベルに達すると、出題の切り口が変わっても対応できます。

Step 3:択一式・選択式の両方で、繰り返し解く

選択式の穴埋めは、択一式と解き方が違うため、別に練習します。当サービスの社労士 演習モードで選択式・択一式の両形式をカバーできます。

Step 4:直前期(7〜8月)に年金・保険料率・最低賃金を最新値に更新

テキストが古い場合、以下の数値を公式サイトで必ず確認してください:老齢基礎年金満額・国民年金保険料(日本年金機構)・協会けんぽ保険料率・最低賃金(厚生労働省)。


12. 令和8年度に変わった主な数値

令和9年度の試験の法令基準日は、受験案内の公表後に確認します。令和8年度に変わった主な数値は、次のとおりです(いずれも2026-10-02に公式ページで確認)。

項目内容出典
在職老齢年金の支給停止の基準額月51万円→65万円(令和8年4月)日本年金機構 在職老齢年金の見直し
老齢基礎年金(満額)1か月あたり70,608円(令和7年度69,308円)日本年金機構 令和8年4月分からの年金額等について
協会けんぽの平均保険料率9.90%(0.1%引下げ)全国健康保険協会 令和8年度保険料額表
介護保険料率1.62%全国健康保険協会 令和8年度保険料額表
子ども・子育て支援金率0.23%(令和8年4月から)全国健康保険協会 令和8年度保険料額表
雇用保険料率(一般の事業)13.5/1,000(令和7年度14.5/1,000)厚生労働省 令和8年度の雇用保険料率のご案内
関連:協会けんぽ料率改定の解説はこちら
関連:健保・年金の改正ポイントはこちら

13. 合格までの全体像

学習の順序や期間は、前提知識や使える時間で変わります。当サイトの例は、独学ロードマップにまとめています。どのような進め方でも、次の点は共通です。

  • 選択式・択一式のすべての科目で、基準点以上を取れるようにする
  • 年金額・保険料率・最低賃金などの数値は、教材が何年度のものかを確認し、直前期に最新の数値へ置き換える
  • 試験の法令基準日(第58回は令和8年4月10日)以降の改正は、その年の試験の対象外になる点に注意する
  • 本番の時間配分(選択式80分・択一式210分)を、模試や通し演習で確認する

14. 学習計画で注意したい10の点

公式の統計ではなく、当サイトの整理です。自分に当てはまるものがないか確認してください。

失敗1:1科目を深掘りしすぎて全科目を仕上げられない

労基法が好きだからといって1科目に時間をかけすぎると、後半の科目が圧迫されます。各科目に時間上限を設けて次に進む「締め切り管理」が必要です。

失敗2:問題を解かずに基本書を読むだけ

「どう問われるか」を知らずにインプットしても、試験問題に対応できません。問題演習は、学習の開始から並行して取り組む進め方が考えられます。

失敗3:年金・保険料率の古い数値のまま受験

毎年4月改定の年金額・保険料率・10月改定の最低賃金を試験直前に更新しないと、知っているはずの問題で落点します。

失敗4:一般常識を直前まで放置

「範囲が広いから後回し」は避けたい進め方です。科目ごとの基準点に届かないと、総得点にかかわらず合格基準を満たしません。

失敗5:選択式の穴埋め練習が不十分

択一式の練習はしていても、選択式(空欄補充)の形式練習をしていない受験生が多い。選択式は「知っている知識」でも穴埋め形式だと取れないことがあります。

失敗6:テキストを複数買って消化不良

テキストを何冊も買うと、消化しきれなくなりがちです。主軸の1冊を決めます。

失敗7:法改正を無視して古い問題だけで勉強

古い問題は、その後の法改正で正解が変わっている場合があります。改正を反映した教材・解説で演習します。

失敗8:模試を受けない

本番の時間配分(選択式80分・択一式210分)・解答用紙への記入・昼食をはさむ1日の疲労管理は、模試のような通し演習でないと体験しにくい点です。独学では確認しにくい点です。

失敗9:択一式の時間管理ができない

択一式は210分で70問、1問あたり平均3分です。時間管理を意識せずに演習していると、本番で後半の科目が時間切れになります。

失敗10:「来年でいい」で2年・3年と引き延ばす

法改正や数値の改定があるため、先延ばしにすると、学習済みの内容の見直しが必要になります。受験する年を決めて、計画を立てます。


15. 関連blog記事への内部リンク(テーマ別)

当サイトの社労士関連コンテンツを目的別にまとめます。

試験全体の理解

科目別攻略

学習計画・方法論

教材・ツール比較

問題演習(科目別)


16. FAQ(よくある質問)

Q1. 高卒・大学中退でも社労士試験を受験できますか?

試験センターは、最終学歴が高等学校卒業の場合は「学歴」の区分に該当しないとしています。他の受験資格(実務経験、厚生労働大臣の認めた国家試験合格)の区分で確認します。詳しくは社労士になるには?をご覧ください。

Q2. 社労士試験の勉強を始めるのに最適な時期はいつですか?

最適な時期は、学習経験や使える時間によって変わります。試験日(第58回は8月23日)から逆算して計画を立てます。学習計画の例は、独学ロードマップにあります。

Q3. 社労士試験の会場は全国どこでも受験できますか?

受験申込のときに、受験案内に示された試験地(第58回は19都道府県)の中から希望試験地を選びます。原則として希望した試験地になりますが、会場の定員などによっては、近隣の都道府県の会場を案内されることがあります(第58回受験案内)。試験地別の受験者数・合格者数は、試験地別の合格率で整理しています。

Q4. 社労士試験は独学と通信講座、どちらがおすすめですか?

学習に使える時間、質問や添削のサポートが必要かどうかで変わります。比べる基準は、通信講座・アプリの選び方で整理しています。

Q5. 社労士資格は年齢が高くても取れますか?

第58回の合格者の年齢別構成は、20歳代以下11.3%、30歳代31.4%、40歳代28.2%、50歳代21.2%、60歳代以上7.9%で、最年少は20歳、最高齢は77歳でした(厚生労働省発表・2026-10-02確認)。


17. 社労士合格後の登録

社労士になるには、試験に合格したあと、登録の要件(実務経験2年以上、または事務指定講習の修了)を満たし、社会保険労務士名簿に登録を受ける必要があります。登録者数は、令和8年8月31日現在で47,407人です(厚生労働省の合格者発表)。

登録の種類(開業・勤務など)や手続きは、社労士になるには?で整理しています。この記事では、働き方ごとの収入の数字は示していません(公式の統計を確認できないため)。


まとめ

  • 社労士試験は、選択式8科目・択一式7科目で、合格基準は総得点と科目ごとの得点の両方に定められる
  • 第58回(令和8年度)の合格率は9.3%(受験者42,510人・合格者3,961人)、前年は5.5%
  • 受験資格は、学歴・実務経験・国家試験合格の3区分のいずれか1つ
  • 第58回の合格基準は、選択式が総得点25点以上・各科目3点以上(雇用保険法は2点以上)、択一式が総得点47点以上・各科目4点以上
  • 年金額・保険料率の数値は、教材が何年度のものかを確認する

まず無料演習モードで自分の現在地を測り、どの科目から着手するかを確認しましょう。


※ 本記事は、社労士試験オフィシャルサイト・厚生労働省・日本年金機構・全国健康保険協会などの公式の資料(最終確認日 2026-10-02)をもとに作成しています。変わる数値には最終確認日と出典を付けています。出典:社会保険労務士試験オフィシャルサイト・厚生労働省・日本年金機構・全国健康保険協会。

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よくある質問

Q社労士試験の受験資格は何ですか?

社労士試験オフィシャルサイトは、受験資格を「学歴」「実務経験」「厚生労働大臣の認めた国家試験合格」の3つに分け、このうちいずれか1つを満たす必要があると案内しています。高等学校卒業は「学歴」の区分に当たらないため、高卒の方は実務経験などの区分で確認します。区分ごとの詳しい条件は、社労士になるには?受験資格・実務経験・事務指定講習・登録の流れで整理しています。最新の受験資格は社労士試験オフィシャルサイトでご確認ください(2026-10-02確認)。

Q社労士試験の試験日・申込期間・受験料はいつ・いくらですか?

第58回(令和8年度)は、2026年8月23日(日)に実施され、申込は4月13日〜5月31日、受験手数料は15,000円(非課税)でした(第58回受験案内)。令和9年度(第59回)の日程・受験手数料は、2026-10-02時点では確認できていません。受験案内が公表されたら、社労士試験オフィシャルサイトで確認してください。

Q社労士試験に電卓や携帯電話は持ち込めますか?

第58回の受験案内は、携帯電話・スマートウォッチ・パソコン・タブレット・電子辞書・電卓・スマートグラス等の電子機器類は、試験室内で使用できないとしています。机上に置ける筆記用具は、HBの鉛筆・HBのシャープペンシル・プラスチック消しゴムのみです。腕時計は、通信・計算機能がなく音を発しないものに限られます(2026-10-04確認)。時間割や持ち物の全体は、この記事の「試験当日の時間割・持ち物・退室のルール」にまとめています。

Q社労士試験は午後の択一式だけ受験できますか?

できません。第58回の受験案内に、午後の試験のみを受験することはできず、午前の試験を欠席して午後から来た場合は退席となる旨が書かれています。試験開始時刻に着席していない方も受験できません(2026-10-04確認)。

Q社労士試験の受験手数料は、申込後に返金されますか?

第58回の受験案内は、払い込まれた受験手数料は理由の如何を問わず返金できないとしています。社会保険労務士法12条3項も、納めた受験手数料は、試験を受けなかった場合にも返還しないと定めています(2026-10-04確認)。

Q社労士試験の合格率はどのくらいですか?

第58回(令和8年度)は、受験者42,510人・合格者3,961人で、合格率は9.3%でした。前年の第57回は、受験者43,421人・合格者2,376人・合格率5.5%です(厚生労働省発表・社労士試験オフィシャルサイト・2026-10-02確認)。平成29年〜令和8年の10回では、5.3%〜9.3%の間で動いています。詳しくは合格率の推移と分析をご覧ください。

Q社労士試験に必要な勉強時間は?

公式に示された学習時間はありません。必要な時間は、法律の学習経験や学習方法で大きく変わります。当サイトの学習計画の例は、設計上の目安として独学ロードマップにまとめています。

Q社労士試験の選択式と択一式の違いは何ですか?

第58回の受験案内では、選択式は8科目で各科目1問(5点)の計40点満点、択一式は7科目で各科目10問(10点)の計70点満点です。合格基準は、選択式・択一式のそれぞれで「総得点」と「科目ごとの得点」の両方に定められ、第58回は、選択式が総得点25点以上かつ各科目3点以上(雇用保険法は2点以上)、択一式が総得点47点以上かつ各科目4点以上でした。合格基準は年ごとに補正されます。

Q社労士試験で「足切り」にならないための最重要対策は?

総得点だけでなく、すべての科目で基準点以上を取ることです。第58回の基準点は、選択式が各科目3点以上(雇用保険法のみ2点以上)、択一式が各科目4点以上でした。科目ごとの基準点は年ごとに変わりうるため、弱点科目を早めに見つけて対策します。一般常識の科目の対策は、一般常識の足切り対策で整理しています。

Q社労士試験で最も多い失敗パターンは何ですか?

公式の統計はありません。当サイトでは、①1科目を深掘りしすぎて全科目を仕上げられない、②問題演習をせず基本書を読むだけ、③年金額・保険料率の古い数値のまま受験する、④一般常識を直前まで放置する、⑤選択式の穴埋め練習が不足する、といった点を、学習計画を立てる際の注意点として挙げています。

Q社労士になるには、合格後にどんな手続きが必要ですか?

試験に合格したあと、労働社会保険諸法令の事務に通算2年以上従事したこと、または全国社会保険労務士会連合会の事務指定講習を修了したことなどの要件を満たし、社会保険労務士名簿に登録を受けて、社労士になります(社会保険労務士法3条・14条の2)。詳しくは社労士になるには?で整理しています。

Q社労士試験の問題演習はどう活用すればよいですか?

本サイトの問題は、過去の出題論点を参照した合格ナビ独自の自作問題です。「なぜその選択肢が正解か・他の選択肢はなぜ違うか」を、3つのレベルの解説で確認する使い方ができます。科目ごとに演習し、基準点を安定して取れない科目を見つけて、重点的に復習します。

Q令和8年度に変わった主な数値には何がありますか?

日本年金機構・全国健康保険協会・厚生労働省の公表資料では、令和8年4月に次のような変更がありました。①在職老齢年金の支給停止の基準額が、月51万円から65万円に引き上げ、②老齢基礎年金(満額)が1か月あたり70,608円、③協会けんぽの平均保険料率が9.90%、介護保険料率が1.62%、子ども・子育て支援金率が0.23%、④雇用保険料率(一般の事業)が13.5/1,000です(いずれも2026-10-02確認)。令和9年度の試験の法令基準日は、受験案内の公表後に確認してください。

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法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月4日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

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