結論:社労士試験は10科目・選択式+択一式の二重足切り構造をもつ難関国家資格(合格率6〜7%)。800〜1,000時間の学習で突破可能ですが、科目ごとの足切り対策と年金・社保の最新数値への対応が合否を分けます。
社会保険労務士(社労士)は、労働・社会保険に関する法律のスペシャリストとして、企業の人事・労務を法的に支える国家資格です。独占業務として社会保険の申請・届出・就業規則の作成が認められており、開業・勤務どちらでも活かせる実践的な資格です。
この記事では、令和8年度(2026年度)を目標にする方向けに、受験資格から試験構造・合格率・効果的な学習法までを一冊にまとめます。
社労士試験の受験資格
社労士試験は誰でも受験できるわけではなく、次のいずれかを満たす必要があります。
学歴要件(主な例)
- 大学(短大含む)卒業
- 専門学校(専門課程・修業年限2年以上)卒業
- 学校教育法に基づく修業年限3年以上の各種学校を卒業し、62単位以上を取得
実務経験要件
- 社会保険労務士法に定める「厚生労働省令で定める事務」に3年以上従事
国家試験合格要件
- 行政書士・弁理士・司法書士・税理士・公認会計士・弁護士のいずれかの試験合格者
実務経験要件には細かい規定があるため、詳細は社会保険労務士試験オフィシャルサイト(社労士連合会)でご確認ください。
試験の概要・日程
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日 | 例年8月下旬の日曜日 |
| 試験時間 | 選択式:80分/択一式:210分(午前・午後に分かれる) |
| 受験手数料 | 15,000円(変動あり・要公式確認) |
| 合格発表 | 例年11月上旬 |
VolatileBox: 試験日程・受験手数料は毎年更新されます。最終確認日:2026-06-08。出典:社会保険労務士試験オフィシャルサイト。最新情報は必ず公式発表でご確認ください。
試験科目・配点の全体像
社労士試験は選択式(8科目×5問)と択一式(7科目×10問)の2部構成です。
選択式(8科目・40点満点)
| 科目 | 配点 |
|---|---|
| 労働基準法及び労働安全衛生法 | 5点 |
| 労働者災害補償保険法 | 5点 |
| 雇用保険法 | 5点 |
| 労務管理その他の労働に関する一般常識 | 5点 |
| 社会保険に関する一般常識 | 5点 |
| 健康保険法 | 5点 |
| 厚生年金保険法 | 5点 |
| 国民年金法 | 5点 |
各科目3点以上(5点中)が必要。1科目でも3点未満なら足切り不合格です。
択一式(7科目・70点満点)
| 科目 | 配点 |
|---|---|
| 労働基準法及び労働安全衛生法 | 10点 |
| 労働者災害補償保険法 | 10点 |
| 雇用保険法 | 10点 |
| 労働保険の保険料の徴収等に関する法律 | 10点 |
| 労務管理その他の労働に関する一般常識 | 10点 |
| 健康保険法 | 10点 |
| 厚生年金保険法・国民年金法 | 10点 |
各科目4点以上(10点中)が必要。総得点は年度ごとに合格基準点が設定されます。
内部リンク:年金2科目(厚年・国年)の攻略法はこちら
合格基準・二重足切りの仕組み
社労士試験の最大の難関は「二重足切り」の構造です。
1. 総得点基準:選択式・択一式それぞれで合格基準点以上
2. 科目別基準:各科目の最低点以上
この2つを同時にクリアしないと合格になりません。総得点が高くても、1科目でも最低点を割れば不合格です。これが合格率を低く保つ最大の要因であり、「苦手科目を放置しない」戦略が必須になります。
合格基準点は年度ごとに調整されます。最新の合格基準は社会保険労務士試験オフィシャルサイトでご確認ください。
合格率と難易度の実態
VolatileBox: 合格率は毎年変動します。最終確認日:2026-06-08。出典:社会保険労務士試験オフィシャルサイト。下記は参考値です。
直近の公表データによると、社労士試験の合格率は例年おおむね6〜7%前後で推移しています。受験者数は例年4万人前後です。合格率が低い主な理由は以下の3つです。
- 科目数の多さ:10科目を万遍なく仕上げなければならない
- 二重足切り:1科目でも崩れると総得点が高くても落ちる
- 数値の年次改定:年金額・保険料率・白書統計が毎年変わり、対応が必要
難易度は宅建・行政書士より高く、司法書士より低いというのが一般的な位置づけです。
内部リンク:合格率の推移と受験者層分析はこちら
学習の道のり:800〜1,000時間をどう使うか
社労士合格に必要な学習時間の目安は800〜1,000時間です。週20時間なら約1年、週10時間なら2年かかる計算です。以下が標準的な進め方です。
Phase 1(4〜6ヶ月目):労働法系の基礎固め
労基法・労安衛法・労災保険法・雇用保険法を先行学習。身近な「働くルール」から入るため理解しやすい。
Phase 2(7〜9ヶ月目):社会保険系の構造理解
健保・厚年・国年の3科目。年金は3階建て構造の把握が先決。数値は暗記より仕組み理解が先。
Phase 3(10〜12ヶ月目):全科目を総合演習
一般常識(白書・統計)の仕上げと全科目の横断演習。選択式対策(穴埋め練習)を強化。
Phase 4(直前1〜2ヶ月):数値最終確認+模試
年金額・保険料率・最賃等の最新数値を再確認。全国模試で時間配分と本番感覚を養う。
内部リンク:独学800〜1,000時間の勉強法ロードマップはこちら
社労士合格後のキャリア
社労士資格の活かし方は大きく3つです。
開業社労士:独立開業して企業の労務顧問として活動。助成金申請・就業規則作成・社会保険手続きが主な業務。顧問先を10社確保で月収50万円超も可能。
勤務社労士:企業の人事・総務部門に在籍しながら業務を担う。社労士法人に所属するケースも多い。転職市場での評価が高い。
社労士法人勤務:チームで複数企業を担当。独立前の修業期間として活用する人が多い。
社労士は需要が安定しており、労務管理の複雑化・働き方改革・社会保険適用拡大の流れで相談ニーズが増加しています。
まとめ
- 社労士試験は10科目・二重足切り・合格率6〜7%の難関国家資格
- 受験資格は大学卒業または実務経験3年以上等
- 合格には800〜1,000時間の学習と科目別の足切り対策が必須
- 年金額・保険料率・白書統計の最新数値対応が他の資格と異なる難しさ
- 合格後は開業・勤務・法人勤務と多様なキャリアが開ける
まず無料演習モードで自分の現在地を測り、どの科目から着手すべきかを確認しましょう。年金2科目の攻略は年金科目(厚年・国年)攻略ガイド、独学の進め方は独学800〜1,000時間ロードマップをご覧ください。
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※ 本記事は公開時点の情報をもとにオリジナルで作成しています。受験資格・試験日程・合格率等の変動値は最新の公式発表をご確認ください。施行・改正情報は厚生労働省をご参照ください。