問題
賃貸管理業務で入居者の個人データを取り扱う管理業者を念頭に、個人情報保護法26条(漏えい等の報告等)に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
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解説
正答はアです。
個人情報保護法26条1項は、個人データの漏えい等のうち規則で定める重大な事態が生じたときに、個人情報保護委員会へ報告する義務を定めています。ただし書で、他の個人情報取扱事業者などから取扱いの委託を受けた事業者が、規則で定めるところにより委託元に通知したときは、報告義務を負わないとしています(ア)。
イは誤りで、このただし書の例外があります。ウは誤りで、本人への通知が困難なときは代わりの措置によることができます(2項ただし書)。エは誤りで、委託元に通知した事業者は本人への通知義務の対象から除かれます。オは誤りで、報告の対象は規則で定められています。
26条の組み立て:
| 項 | 内容 |
|---|---|
| 1項本文 | 規則で定める漏えい等の事態が生じたときは、委員会へ報告 |
| 1項ただし書 | 委託を受けた事業者が、規則で定めるところにより委託元(他の個人情報取扱事業者又は行政機関等)に通知したときは報告不要 |
| 2項本文 | 1項の場合、本人にも通知(1項ただし書の通知をした者を除く) |
| 2項ただし書 | 本人への通知が困難な場合であって、本人の権利利益を保護するため必要な代わりの措置をとるときは通知不要 |
各選択肢:
- ア(正): 1項ただし書のとおりです。
- イ(誤): 1項ただし書の例外があり、「常に」報告義務を負うわけではありません。
- ウ(誤): 2項ただし書で、代わりの措置が認められています。
- エ(誤): 2項は「同項ただし書の規定による通知をした者を除く」としており、委託元に通知した受託者は本人への通知義務を負いません。
- オ(誤): 報告の対象は、個人情報保護委員会規則(施行規則7条)で定められています。
【報告の対象となる事態・委託を受けた事業者の通知・本人への通知・管理業務での当てはめ】
1. 報告の対象となる事態(施行規則7条)
26条1項本文の「個人の権利利益を害するおそれが大きいもの」は、施行規則7条で次の4つとされています。
- 要配慮個人情報が含まれる個人データの漏えい等
- 不正に利用されることにより財産的被害が生じるおそれがある個人データの漏えい等
- 不正の目的をもって行われたおそれがある行為による漏えい等
- 個人データに係る本人の数が1,000人を超える漏えい等
いずれも「発生したおそれがある事態」を含み、高度な暗号化その他の個人の権利利益を保護するために必要な措置を講じた個人データは除かれます。すべての漏えいが報告の対象になるわけではありません。
2. 委託を受けた事業者の通知(26条1項ただし書・施行規則9条)
個人データの取扱いの委託を受けた事業者が報告の対象となる事態を知ったとき、規則で定めるところにより委託元に通知すれば、その事業者自身は委員会への報告義務を負いません。施行規則9条は、この通知を、事態を知った後、速やかに、報告と同じ事項について行うよう定めています。委託元は、自らの報告義務(1項本文)を負います。
3. 本人への通知(26条2項)
1項の事態が生じたときは、本人への通知も必要です。ただし、1項ただし書の通知をした受託者は除かれます。また、本人への通知が困難で、本人の権利利益を保護するために必要な代わりの措置をとるときは、通知をしなくてもよいとされています(2項ただし書)。
4. 管理業務での当てはめ
オーナーから入居者の個人データの取扱いを委託されている管理業者は、「委託を受けた」事業者に当たる場面があります。その場合は、委託元への通知によって委員会への報告義務を負わないことになります。ただし、管理業者が自らの事業のために取得・管理している個人データの漏えいであれば、管理業者自身が報告と本人への通知の義務を負います。誰が委託元に当たるかは契約関係によるため、管理受託契約で、漏えい等が起きたときの通知の方法や連絡先を決めておくことが大切です。
- 個人情報の保護に関する法律第26条e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 個人情報の保護に関する法律第26条(漏えい等の報告等)、個人情報の保護に関する法律施行規則第7条・第9条 確認日: 2026-09-30 出典: e-Gov 法令検索(法令API v2) https://laws.e-gov.go.jp/law/415AC0000000057#Mp-At_26 / https://laws.e-gov.go.jp/law/428M60020000003#Mp-At_7 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。
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執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

