賃管士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

賃管士 管理実務 問38|賃料の支払時期・弁済の場所・弁済の費用・受取証書——民法614条・484条〜486条

問題

賃管士 | 管理実務 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

建物賃貸借の賃料の支払に関する次のア〜オの記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。なお、賃貸借契約には、賃料の支払時期・支払場所・弁済の費用に関する定めはないものとする。

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答え合わせ

正解は エ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はエです。

民法486条1項は「弁済をする者は、弁済と引換えに、弁済を受領する者に対して受取証書の交付を請求することができる」と定めています。賃借人は、賃料を支払うのと引換えに領収書を求めることができます(エ)。

アは誤りで、建物の賃料は毎月末に支払うのが民法の定めです(614条)。イは誤りで、弁済の場所は債権者(賃貸人)の現在の住所です(484条1項)。ウは誤りで、弁済の費用は債務者(賃借人)の負担です(485条)。オは誤りで、電磁的記録の提供も請求できます(486条2項)。

契約に定めがないときの賃料の支払(民法):

条内容
614条建物の賃料は毎月末に支払う(後払い)
484条1項特定物の引渡し以外の弁済は、債権者の現在の住所でする(持参債務)
485条弁済の費用は債務者の負担。債権者が住所の移転などで費用を増やしたときは、増加額は債権者の負担
486条1項弁済と引換えに受取証書の交付を請求できる
486条2項受取証書に代えて電磁的記録の提供を請求できる(受領者に不相当な負担を課するときを除く)

各選択肢:

  • ア(誤): 614条は「毎月末に」としています。
  • イ(誤): 484条1項により、賃貸人の現在の住所で弁済します。
  • ウ(誤): 485条本文により、賃借人の負担です。
  • エ(正): 486条1項の条文どおりです。
  • オ(誤): 486条2項本文により請求できます。

【民法の原則と契約の定め・持参債務・弁済の費用・受取証書と電磁的記録・管理実務での扱い】

1. 支払時期(614条)

614条は、賃料は、動産・建物・宅地については毎月末に、その他の土地については毎年末に支払わなければならないとしています。建物の賃料は、民法の原則ではその月の分をその月の末に支払う後払いです。これは契約で定めがない場合の規定であり、「翌月分を当月末日までに支払う」といった前払いの定めを置けば、その定めに従います。

2. 弁済の場所(484条)

弁済をすべき場所について別段の意思表示がないときは、特定物の引渡しは債権発生の時にその物があった場所で、その他の弁済は債権者の現在の住所で行います(484条1項)。賃料の支払は金銭の支払なので、賃貸人の現在の住所に持参して支払うのが原則です。法令や慣習で取引時間の定めがあるときは、その時間内に限り弁済や請求ができます(484条2項)。口座振込などの支払方法は、契約で定めることで原則と異なる扱いになります。

3. 弁済の費用(485条)

弁済の費用について別段の意思表示がないときは、債務者(賃借人)の負担です。ただし、債権者が住所を移転するなどして弁済の費用を増やしたときは、その増加額は債権者(賃貸人)の負担になります。

4. 受取証書と電磁的記録(486条・487条)

弁済をする者は、弁済と引換えに受取証書(領収書)の交付を請求できます(486条1項)。受取証書に代えて、その内容を記録した電磁的記録の提供を請求することもでき、ただし受領者に不相当な負担を課するときはこの限りでありません(486条2項)。債権に関する証書がある場合に全部の弁済をしたときは、その証書の返還も請求できます(487条)。

5. 管理実務での扱い

管理業者が賃料を現金で受け取るときは、受取証書を交付し、控えを保管します。支払期日・支払方法・振込手数料の負担などを契約書で明確に定めておくと、民法の原則との違いによる行き違いを防げます。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 民法第614条(賃料の支払時期)・第484条(弁済の場所及び時間)・第485条(弁済の費用)・第486条(受取証書の交付請求等)・第487条(債権証書の返還請求) 確認日: 2026-09-30 出典: e-Gov 法令検索(法令API v2) https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089#Mp-At_614 / https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089#Mp-At_484 / https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089#Mp-At_486 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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