賃管士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

賃管士 管理実務 問75|賃貸住宅管理業者の標識掲示・従業者証明書——業法17条・19条

問題

賃管士 | 管理実務 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

賃貸住宅管理業法に基づく標識の掲示および従業者証明書に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は オ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はオです。

業法17条には、従業者証明書を退職した元従業者から回収しなければならない旨の明文規定は存在しません。退職時の回収は実務上望ましい対応ですが、「条文本体に明記された義務」とする部分が誤りです。

ア・イ・ウ・エはいずれも業法17条・19条・44条・施行規則39条の条文どおりの正しい記述です。特にウは、17条2項が「請求があったときは…提示しなければならない」と定めていることの正確な理解を問うものです。

標識・従業者証明書の規定(17条・19条)の整理:

規定条文内容
標識の掲示19条・施行規則39条営業所・事務所ごとに、公衆の見やすい場所に国土交通省令で定める様式の標識を掲げる義務
証明書の携帯17条1項従業者に証明書を携帯させなければ業務に従事させてはならない
証明書の提示17条2項委託者その他の関係者から請求があったときに提示する義務
罰則44条5号17条1項・2項又は19条の規定に違反した者は30万円以下の罰金

各選択肢:

  • オ(誤・正答): 退職時の回収義務を条文本体に明記された義務とする部分が誤り。17条にそのような規定はない。
  • ア(正): 19条・施行規則39条の条文どおり。
  • イ(正): 17条1項の条文どおり。
  • ウ(正): 17条2項の文言(「請求があったときは…提示しなければならない」)を正確に反映。
  • エ(正): 44条5号は17条1項・2項・19条違反をまとめて罰則対象としている。

条文の要件(「請求があったとき」)を正確に読み取ることが、17条2項の理解の核心です。

【業法17条・19条の要件を条文の文言から正確に読む】

1. 標識の掲示義務(19条)

19条は「その営業所又は事務所ごとに、公衆の見やすい場所に、国土交通省令で定める様式の標識を掲げなければならない」と定めます。具体的な様式は施行規則39条により別記様式第十二号に委任されています。標識の掲示は、当該営業所・事務所が登録を受けた管理業者であることを公衆に明らかにする趣旨の規定です。

2. 証明書の携帯義務(17条1項)

17条1項は「国土交通省令で定めるところにより、その業務に従事する使用人その他の従業者に、その従業者であることを証する証明書を携帯させなければ、その者をその業務に従事させてはならない」と規定します。携帯させること自体が管理業者の義務であり、携帯させずに業務に従事させることは違反となります。

3. 証明書の提示義務(17条2項)——「請求があったとき」の要件

17条2項は「賃貸住宅管理業者の使用人その他の従業者は、その業務を行うに際し、委託者その他の関係者から請求があったときは、前項の証明書を提示しなければならない」と規定します。条文の文言上、提示義務が生じるのは「請求があったとき」に限られており、請求がなければ提示する法的義務は生じません。もっとも、これは「請求されても提示しなくてよい」ことを意味するのではなく、あくまで「相手方からの請求」を要件とする提示義務の規律です。実務上は、求められればいつでも提示できるよう常に携帯しておくことが前提となります。

4. 罰則の対象範囲(44条5号)

44条5号は「第十七条第一項若しくは第二項又は第十九条の規定に違反したとき」を罰則の対象とし、違反者に30万円以下の罰金を科しています。すなわち、携帯義務違反(1項)、提示義務違反(2項、請求があったのに提示しなかった場合)、標識掲示義務違反(19条)のいずれもが刑事罰の対象となります。

5. 退職時の証明書回収——条文にない実務上の配慮

業法17条には、退職した元従業者から証明書を回収すべき旨の明文規定はありません。もっとも、元従業者が証明書を保持し続けることは、現役の従業者であるかのように装って業務を行う不正行為のリスクを生じさせるため、管理業者が就業規則等に基づき退職時の返却を求めることは、リスク管理上の合理的な社内対応です。ただし、これは条文上の義務ではなく、あくまで管理業者の内部統制上の実務的な工夫である点を区別して理解する必要があります。

6. 宅建業法との関係

管理業者が宅建業も兼業する場合、宅建業法上も従業者証明書の携帯・提示義務(宅建業法48条)と標識の掲示義務(宅建業法50条)が別途課されます。管理業法・宅建業法のいずれも「携帯は絶対的義務」「提示は請求を要件とする義務」という共通の構造を持つ点を対比して理解しておくと、両法の規定を混同しにくくなります。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 賃貸住宅管理業法17条(証明書の携帯等)・19条(標識の掲示)・44条5号(罰則)、同施行規則39条(標識の様式) 確認日: 2026-09-30 出典: e-Gov 法令検索 賃貸住宅管理業法 https://laws.e-gov.go.jp/law/502AC0000000060#Mp-At_17(法令API v2で全文取得・条文照合) 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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