賃管士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

賃管士 管理実務 問76|騒音規制法の規制対象——特定施設・特定建設作業と入居者の生活音の区別

問題

賃管士 | 管理実務 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

賃貸住宅の管理にかかわる騒音規制法の規定に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は ア
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はアです。

騒音規制法が規制の対象とするのは、工場・事業場に設置される「特定施設」の騒音、建設工事として行われる「特定建設作業」の騒音、「自動車騒音」です(1条・2条)。入居者の日常生活に伴う足音や話し声は、このどれにも当たらず、同法に基づいて市町村長が入居者に改善を命ずる仕組みはありません。アは誤りです。

エ(1条)・イ(2条1項)・ウ(14条1項)・オ(28条)は条文のとおりです。

騒音規制法の対象と主な規定:

区分条文内容
目的1条工場・事業場の事業活動と建設工事に伴う相当範囲にわたる騒音の規制、自動車騒音の許容限度
特定施設2条1項工場・事業場に設置される著しい騒音を発生する施設で政令で定めるもの
特定建設作業2条3項建設工事として行われる著しい騒音を発生する作業で政令で定めるもの
自動車騒音2条4項自動車の運行に伴い発生する騒音
特定建設作業の届出14条1項指定地域内で施工しようとする者が、開始の日の7日前までに市町村長へ届出
深夜騒音等28条飲食店営業等の深夜騒音・拡声機放送の騒音等は地方公共団体が必要な措置を講ずる

各選択肢:

  • ア(誤・正答): 生活音は特定施設・特定建設作業・自動車騒音のいずれにも当たらない。
  • エ・イ・ウ・オ(正): 各条文のとおり。

入居者どうしの生活音のトラブルは、騒音規制法ではなく、賃貸借契約上の用法の問題や民法上の不法行為の問題として扱われます。

【騒音規制法で扱う騒音と扱わない騒音を分ける】

1. 規制の対象(1条・2条)

1条は、目的を「工場及び事業場における事業活動並びに建設工事に伴つて発生する相当範囲にわたる騒音について必要な規制を行なうとともに、自動車騒音に係る許容限度を定めること等により、生活環境を保全し、国民の健康の保護に資すること」としています。2条は「特定施設」(1項)、特定施設を設置する工場・事業場(特定工場等)の敷地境界線での騒音の許容限度である「規制基準」(2項)、「特定建設作業」(3項)、「自動車騒音」(4項)を定義しています。いずれも事業活動・建設工事・自動車の運行に由来する騒音であり、住戸内の生活音はこの枠組みの外にあります。

2. 管理業務との接点——改修・解体工事(14条)

賃貸住宅の大規模修繕や建替えのための解体工事で、政令で定める著しい騒音を発生する作業を行う場合は、特定建設作業に当たることがあります。指定地域内でこれを伴う建設工事を施工しようとする者は、開始の日の7日前までに、氏名・工事の目的に係る施設の種類・作業の場所と期間・騒音の防止の方法などを市町村長に届け出なければなりません(14条1項)。災害など緊急の場合は事後に速やかに届け出ます(同条2項)。オーナーから工事の手配を任される管理業者は、施工業者がこの届出を行うかを確かめ、入居者や近隣への事前の周知も併せて行うことが望まれます。

3. 深夜騒音等(28条)

飲食店営業等の深夜の騒音や拡声機を使う放送の騒音などは、騒音規制法自体が直接規制するのではなく、地方公共団体が営業時間の制限などの措置を講ずるものとされています(28条)。店舗併用の賃貸建物では、自治体の条例による規制も確認が必要です。

4. 生活音のトラブルへの対応

入居者の足音・話し声・楽器の音などは、騒音規制法に基づく規制基準や命令の対象ではありません。管理業者は、苦情を受けたら当事者双方から事情を聴き、発生の時間帯や頻度を記録するなど客観的な情報を集め、賃貸借契約の使用規則に基づく注意や改善の依頼を行います。法的な判断が必要な段階になれば、オーナーと相談のうえ弁護士などの専門家につなぐことが適切です。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 騒音規制法1条(目的)・2条(定義)・14条(特定建設作業の実施の届出)・28条(深夜騒音等の規制) 確認日: 2026-09-30 出典: e-Gov 法令検索 騒音規制法 https://laws.e-gov.go.jp/law/343AC0000000098#Mp-At_2(法令API v2で全文取得・条文照合) 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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