機械12電気機器(誘導機)

電験三種 機械 問12:電気機器(誘導機)

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

次の文章は,誘導電動機の始動に関する記述である。 a.三相巻線形誘導電動機は,二次回路を調整して始動する。トルクの比例推移 特性を利用して,トルクが最大値となる滑りを (ア) 付近になるようにす る。具体的には,二次回路を (イ) で引き出して抵抗を接続し,二次抵抗値 を定格運転時よりも大きな値に調整する。 b.三相かご形誘導電動機は,一次回路を調整して始動する。具体的には,始動 時はY 結線,通常運転時は結線にコイルの接続を切り替えてコイルに加わる 電圧を下げて始動する方法, (ウ) を電源と電動機の間に挿入して始動時の 端子電圧を下げる方法,及び (エ) を用いて電圧と周波数の両者を下げる方 法がある。 c.三相誘導電動機では,三相コイルが作る磁界は回転磁界である。一方,単相 誘導電動機では,単相コイルが作る磁界は交番磁界であり,主コイルだけでは 始動しない。そこで,主コイルとは (オ) が異なる電流が流れる補助コイル やくま取りコイルを固定子に設けて,回転磁界や移動磁界を作って始動する。 上記の記述

  • 11 スリップリング 始動抵抗器 始動コンデンサ 周波数
  • 20 整流子 始動抵抗器 始動コンデンサ 位 相
  • 30 スリップリング 始動補償器 インバータ 周波数
  • 41 スリップリング 始動補償器 インバータ 位 相正答
  • 51 整流子 始動抵抗器 インバータ 位 相
正答:41 スリップリング 始動補償器 インバータ 位 相

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電験三種「機械」の「電気機器(誘導機)」からの出題(令和7年度上期 問3)。正答は(4)です。

三相誘導電動機の損失・効率の問題。二次入力P₂、二次銅損Pc₂、機械出力Pmの関係:

Pc₂=s×P₂、Pm=(1-s)×P₂。スリップsが小さいほど効率が高い(定格時のsは通常3〜5%)。

公式に題意の数値を代入して各選択肢と照合する。

標準試験対策の基準レベル

【電気機器(誘導機)のスリップ・損失・効率計算の解法】(令和7年度上期 問3)

【基本公式(誘導機のエネルギー変換)】

二次入力(ギャップ電力): P₂ [W]

  • 二次銅損: Pc₂ = s × P₂
  • 機械出力(空気ギャップ→軸): Pm = (1-s) × P₂
  • 軸出力: Pout = Pm - 機械損(摩擦・風損)
  • 総合効率: η = Pout / Pin

【スリップと効率の関係】

s = (Ns - N)/Ns × 100[%](定格時は約3〜5%)

η ≈ (1-s)(機械損・固定子銅損・鉄損を無視した場合)

【本問の計算】

題意の各数値を上式に代入し、問われている量(スリップ・損失・効率・トルク)を求めて選択肢(4)と一致することを確認。

【頻出パターン】

「二次銅損と出力から効率を求める」「スリップから二次銅損を求める」の2パターンが最多出題。

上級誤答論破・根拠規定・実務応用まで深掘り

【電気機器(誘導機)の損失・効率・等価回路の深層解析】(令和7年度上期 問3)

【正答(4)の根拠:三相誘導機のエネルギーフロー】

【誘導電動機の完全エネルギーフロー】

一次入力 Pin

↓ 一次銅損 Pc₁ = 3I₁²r₁

↓ 一次鉄損 Pi(実際は励磁回路に集中)

= 二次入力(エアギャップ電力)P₂ = T × ωs(ωs: 同期角速度)

↓ 二次銅損 Pc₂ = s × P₂ = 3I₂²r₂(二次回路でジュール熱)

= 機械出力(空気ギャップ→機械) Pm = (1-s) × P₂ = T × ω

↓ 機械損(摩擦損+風損+漂遊負荷損)Pmech

= 軸出力 Pout

【トルクの表現】

T = P₂/ωs = Pc₂/(s×ωs)

= (3I₂²r₂)/(s×ωs)

= (3I₂²r₂/s) / ωs(r₂/sが等価二次抵抗)

【等価回路のT形モデル(電験三種レベル)】

一次: r₁ + jx₁(直列)

励磁分岐: g₀ - jb₀(並列)

二次: r₂/s + jx₂(直列、実際の損失はr₂、(1-s)/s×r₂が機械的仕事に相当)

【円線図(ヒールマン円線図)】

一次電流I₁の軌跡が半円になる。

  • 無負荷点: 励磁電流のみ、力率低い
  • 短絡点(s=1始動): 電流最大、力率がやや改善
  • 最大出力点・最大トルク点の位置から最大効率点

【最新動向:誘導機のIoT最適制御】

VVVFインバータ制御下でモータの効率を常時最適化するアルゴリズム(MEO: Motor Efficiency Optimizer)が実装。

v/f比を動的に調整→部分負荷でも効率維持。

電験三種ではここまで問われないが、実務での省エネ対策として重要。

【電験二種への接続】

電験二種では円線図の各特性点(最大出力・最大トルク・最大効率)の座標計算、

等価回路パラメータから特性曲線を求める論述問題が出題される。

出典・根拠について

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和7年度上期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

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