問題
図の論理回路に,図に示す入力A,B 及びC を加えたとき,出力X として正しいものを次の(1)~(5)の中から一つ選べ。
キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
この回路は「C が 1 のときは A を、C が 0 のときは B を、そのまま出力する」はたらきをします。C に付いている三角形に丸の記号(NOT)は、1 と 0 を入れ替える部品です。図の時間を C が 0 の区間と 1 の区間に分けて、C が 0 の区間では B の波形、C が 1 の区間では A の波形を写し取ると、(3) の波形になります。正答は(3)です。
(1)回路を式にする:上の AND 回路には A と C、下の AND 回路には B と「C の否定」が入り、2つの出力が OR 回路でまとめられる。よって X = A・C + B・C̄ (C̄ は C の否定)。
(2)式の意味:C = 1 のとき X = A、C = 0 のとき X = B。つまり C で A と B を切り替える回路(セレクタ)。
(3)図の C は、最初が 0、次に 1、次に 0、最後に 1 と変わる。区間ごとに写し取る。
・最初(C = 0):B の波形 → 最初に1つのパルス
・2番目(C = 1):A の波形 → 2つのパルス
・3番目(C = 0):B の波形 → 1つのパルス
・最後(C = 1):A の波形 → 2つのパルス
(4)選択肢との照合:パルスは全部で6つ(1番目1つ・2番目2つ・3番目1つ・最後2つ)で、この並びになっているのは(3)だけである。(1)は最後の区間の前のパルスが無く、(2)は3番目の区間のパルスと最後の区間の後ろのパルスが無く、(4)は2番目の区間の後ろのパルスと最後の区間の後ろのパルスが無く、(5)は2番目の区間(C = 1)に B のパルスが出ている。正答は(3)です。
本問は、論理回路から論理式を作り、入力波形(タイムチャート)から出力波形を区間ごとに決めていく問題です。
【論理式の作り方】AND は「かつ」(積)、OR は「または」(和)、NOT は否定です。回路を出力側から読むと、OR の2つの入力は、AND(A, C) と AND(B, NOT C) です。したがって
X = A・C + B・C̄
となります。C が 1 なら第2項が 0 になり X = A、C が 0 なら第1項が 0 になり X = B です。このように、1つの信号で2つの入力のどちらかを選ぶ回路をマルチプレクサ(セレクタ)といいます。
【タイムチャートの読み方】入力の C が切り替わる時刻で区間を分け、区間ごとに「どの入力を出力に通すか」を決めるのが基本です。
・C = 0 の区間:X = B。A の変化は出力に現れない(A のパルスを B と取り違えない)
・C = 1 の区間:X = A。B の変化は出力に現れない
本問では、C = 0 の3番目の区間にある A のパルスと、C = 1 の2番目の区間・最後の区間にある B のパルスは、出力に出てはいけません。一方で、C = 0 の区間の B のパルスと、C = 1 の区間の A のパルスは、出力に出なければなりません。この出る・出ないが選択肢を分ける点です。
【誤りの選択肢の見分け方】出力は、1番目の区間に B 由来の1つ、2番目の区間に A 由来の2つ、3番目の区間に B 由来の1つ、最後の区間に A 由来の2つのパルスが出ます。
・(1):最後の区間で A のパルスの前の1つが出ていない
・(2):3番目の区間の B のパルスと、最後の区間の後ろの A のパルスが出ていない
・(4):2番目の区間の後ろの A のパルスと、最後の区間の後ろの A のパルスが出ていない
・(5):C = 1 の2番目の区間に、出てはいけない B のパルスが出ている(A のパルスの一部も欠けている)
このように、区間ごとに「通す入力」を決めてから、パルスの数と位置を1つずつ照合すると、見落としを防げます。
【関連】セレクタ回路は、デジタル回路でデータを切り替える基本部品です。式 A・C + B・C̄ を見たら「C で A と B を切り替える」と読めるようにしておくと、波形を1つずつ追わなくても、出力の見当を付けられます。正答は(3)です。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和7年度上期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-10-29)。
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執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。


